★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

登場人物のアルファベット表記

2015年06月13日 19時23分08秒 | 徒然(つれづれ)
 日本の小説には登場人物がアルファベットで表されるものがある。
 その中で比較的多いのが、エの音で始まるアルファベットだ。A、F、H、L、M、N、S、Xの8文字だ。

 適当に付けたのでなければ、苗字や名前の頭文字から取ったと思われるのが、LとXを除く6文字だ。
 青木とか平田とか紀子とか早紀などが考えられる。
 日本の苗字のベストテンに入っている鈴木、佐藤、中村なども含まれるし、名前では明とか翔太、麻衣とか沙織などだ。
 ちなみに苗字ベストテンの中で、鈴木、佐藤、中村は37.6%を占める。
 故に登場人物にSやNが多いのも、PやQやVなどがないのも頷ける。
 また、上記6文字だと文章上も座りや響きが良い。

 しかし、問題がないわけではない。
 登場人物のアルファベット表記は、小説自体のリアリティや重厚感を損なう危険性が大である。
 あえて使用するということは、何らかの必然性があるときに限るし、作家もそれを自覚していると思われる。
コメント
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