★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

音楽を聴くという事

2015年06月05日 21時05分24秒 | 音楽
 大学生の頃、金はなくても持て余すほどの暇はあるというあの時代、暇つぶしはラジオやステレオで音楽を聴くことだった。
 ビートルズを筆頭にロックを中心とした洋楽全般を聴いていた。
 当時はヒットチャートの曲はほとんど口ずさむことができたし、少々マニアックなバンドの曲も、喫茶店のスピーカーから流れてきたら曲名も言えたものだ。
 
 それがいつの間にか、昔の曲は覚えていても、80年代以降の曲はからっきしわからない。
 当時は仕事に追われて、落ち着いて音楽など聴く余裕がなかったからだ。
 聴かないと興味も薄れる。興味が薄れると、もっと聴かなくなるという悪循環だ。

 50代を過ぎた頃から、また音楽を聴くようになった。
 しかし聴くのはやはり昔の曲だ。
 時代の流れとともに、流行の変化のスピードは加速し、音楽に限らず何事も量産、短命の傾向になった。
 記憶に定着するには種類が多過ぎ、サイクルが早過ぎるのだ。
 もはや、私の脳内ライブラリには新曲は登録されないだろう。
 過去の思い出とともに懐かしい曲を聴くしかない。

 音楽の聴き方にはいろんなタイプがある。
 好きなアーティストやジャンルの曲をひたすら聴く。
 最新の曲を誰よりも早く聴く。
 単にBGMとして聴く。
 高価なオーディオセットで音そのものを追求する。
 ライブやコンサートに足を運び雰囲気で聴く。
 
 人それぞれだが、私の場合は70年代くらいまでの古い音楽を、レコードプレーヤーとかトランジスタラジオで聴きたい。
 ステレオセットが普及する前の、大音量のロックが出回る前の時代の音楽の聴き方だ。
 音楽を愛しむ、あるいは慈しむように、ラジオにかじりついて聴いていたあの頃の聴き方だ。
 今やレコードプレーヤーもほとんどなくなり、トランジスタラジオも音楽を聴く道具ではなくなってしまった。
 音質を追求するあまり、本来の熱さや味わい、心に訴えるメッセージというものがなくなってしまったような気がしてならない。

 最近は、昔聴いていた音楽の、その前のルーツというべき音楽、ブルーズにハマっている。
 行きつけのブルーズバーで聴いているが、JBLのでっかいスピーカーから戦前ブルーズが大音量で流れてくるのは、いかがなものかと思う次第である。
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ウクレレで老化防止

2015年06月05日 19時25分08秒 | ギター&ウクレレ
 還暦を過ぎると、身体のあちこちに経年変化に伴うガタが来るものだ。
 9年前にチタン合金に入れ換えた股関節を筆頭に、耳は遠くなるし、歯は8本を残して入れ歯、風邪でもないのにからむ痰、たまに長時間歩くと足腰に来るし、今日も病院で初期の緑内障と診断されて定期的な検査が必要になった。
 
 幸いにも内臓関係が丈夫なことが救いだ。
 運動が嫌いで偏食や夜更かしはする、朝食抜きで煙草も吸う、頻度は減ったが酒も飲む。
 健康にいいことは、朝のストレッチ以外は何もやっていないのが現状だ。
 今さら肉体改造や体力増強も手遅れの感がある。
 明日は明日の風が吹くだろう。

 そんな中、自分なりのボケ防止として継続しているのが、競馬予想とウクレレだ。
 競馬はかれこれ40年以上続けているが、特にGⅠ前夜は予想をすることで幸せな高揚感に包まれる。
 結果がついて来ても来なくても、あれこれと予想をすることが楽しいのだ。
 頭の体操にはもってこいだ。
 競馬につぎ込んで負ける金額は、年間3、40万程度なので、同世代の人間がゴルフにつぎ込む金額と大差ないから健全といえば健全だ。

 ウクレレのほうはギターから持ち替えて7年目、単独ライブや音楽祭にも出演して、いまは日々の手慰み程度で、思いついたら新しい曲にチャレンジしている状態だ。
 ギターより持ち運びも便利で、弦は2本少ないがフレット数はそんなに変わりなく、使い勝手もいいし、音も小さく、病気で入院しても病室で弾けるかもしれない。
 歳をとって指を動かすことは脳の刺激、延いてはボケ防止に役立つといわれているから、これはこれで正解だろう。
 世間ではウクレレも今や隙間楽器からある程度のステータスを得た立派な楽器だ。
 ハワイのウクレレ王子、ジェイク・シマブクロの腕前たるや、ギタリストも舌を巻くほどの超絶技巧だ。
 
 そこまでは求めていないものの、65歳の本定年で会社を退職した暁には、夜のストリートでウクレレじいさんとして、道行く人の注目を集めたいものだ。
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