元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
カワラノギク・1~絶滅危惧種
キク科シオン属の「カワラノギク(河原野菊)」。関東地方の多摩川、相模川、鬼怒川など限られた河川の中流域の砂礫地に生育する一稔性の二年草で9~11月に直径4~5センチの大型の頭花を咲かせる。生育地に他の植物が入ってくるとカワラノギクは圧倒されて消えてしまう。大雨などで時々氾濫して土砂が攪乱され植生がリセットされることによって散布された種子で細々と生き延びている。多摩川ではかつては河原に薄紫色の霞が掛かったように見えるほど咲き誇っていたというが、昨今の河川管理により今は自生は見られない。環境省レッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類(VU=絶滅の危険が増大している種)に指定され東京都では絶滅(EX)してしまった。
立川市の市民団体"立川自然観察友の会”の鈴木功会長は、30年以上前から近隣住民等と協力して生育地復活に何度も挑戦されたがいずれも台風などの大洪水で移植した苗のすべてが流されてしまった。現在は所有の果樹園の一角でカワラノギクの苗作りを続けられている。この日はその果樹園を訪れ色々お話を伺ってきた。
立川市の市民団体"立川自然観察友の会”の鈴木功会長は、30年以上前から近隣住民等と協力して生育地復活に何度も挑戦されたがいずれも台風などの大洪水で移植した苗のすべてが流されてしまった。現在は所有の果樹園の一角でカワラノギクの苗作りを続けられている。この日はその果樹園を訪れ色々お話を伺ってきた。
コメント ( 10 ) | Trackback ( )
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環境がリセットされると生えてくるんですか、パイオニア的な性質があるのかな。
でも競争力は弱いんですね。
カワラノギクとは初めて聞きましたが、頭花の直径が4~5センチとはずいぶん大きな花ですね。
川べりに咲くキクと言えば、私もそろそろウラギクを見に行かねばと思っていたところでした。
数日前の山行の登山口までの車道沿いではシマカンギクを見ましたし、そろそろ花散策も終盤に近付いてきました。
どこかで聞いたことがあるなと思って自分のブログを調べたら、2021年相模川流域で保護栽培しているのを見ていました。
保護場所に掲示している写真とくらべると、花数が少なくなっていたのを覚えていますが、残っているかな。
菊の種類は面倒で困っています。
ただ、今回紹介のものはずいぶ
ん珍しいもののようですね。
色々話があるようで、努力が背
景にあることを知りました。
保ってほしいですね。