小山内裏公園“内裏池”に通り掛かると数名が何かを見つめている。池の向こう側には大砲のようなカメラを構えた人もいる。これは間違いないと思いそそくさと望遠レンズを付けて池に近づくと、案の定、枝に「カワセミ(翡翠)」が止まっていた。色々な角度からシャッターを切り5分ほどして身体が冷えてきたのでカメラを仕舞い立ち去ろうとすると、突然、カワセミが池に飛び込んだ。残念ながらその瞬間の撮影を逃してしまったが私の腕では飛翔の瞬間は上手く撮れなかっただろう。カワセミは獲物を仕留めたようで再度望遠レンズを付けて撮り直した。どうやら獲物は小さなエビのようで上手く呑み込もうとして何度もエビの向きを変えていた。
内裏池は2年前に“掻い掘り(かいぼり)”が実施され、天日干しで外来種が駆除されて水質がずいぶん綺麗になった。カワセミは獲物を見つけ易くなっているのだろう。
マメ科ハナズオウ属の「ハナズオウ(花蘇芳)」。早春に葉の展開前に小花を枝いっぱいに咲かせる。冬芽は十数個の小さな花芽が束生しており、1個の花芽は2枚の芽鱗に守られている。できれば花芽が展開する様子も観察しよう。これは堀之内寺沢里山公園のもの。