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賢者の書



喜多川泰  著    「賢者の書」

アレックスは人生に落胆していた。会社ではリストラ寸前、
家庭も彼に安らぎを与えてくれない。
ある日、一人になるために訪れた公園でアレックスはサイードという少年と出会う。
彼は祖父からもらった「賢者の書」を完成させるために、
9人の賢者をめぐる旅をしているのだ。
アレックスはサイードの許しを得て「賢者の書」を読み始めた......。


現在出版されている一連の喜多川作品で、最後に読んだのが この「賢者の書」だ。
最高の賢者になるべく、世界中を旅する少年をファンタジックに描いた作品だ。
「何をするか?」ではなく、「どんな人間になりたいか?」
どの作品にも共通するテーマとして一貫している。
幸せとは目先の快楽、金、名誉や地位などではなく
人を幸せにしてあげるという事を考えれば、自分も幸せになれると。

本書は喜多川泰のデビュー作だそう。
デビューからこのクオリティーってすごいなぁ。
どんどん引き込まれてしまいました。


映画や本でもそうだが、いい作品に出合うと
同じ監督や著者の他作品が見たくなるのが心情だが
喜多川作品は現在これだけ。
ん~~欲求不満になるな
ところが調べてみると、今月に新刊が出るそうだ!
次回作は「上京物語」
こりゃ楽しみですな。








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