goo blog サービス終了のお知らせ 

Boise on my mind

ウェブサイト「Boise on the Web アイダホ州ボイジー地域情報」の作者短信、運営裏話など

小泉解散と「ポータブル国会」

2005-08-10 | Weblog
郵政法案否決・解散のドタバタ劇に、ふと「ドラえもん」の「ポータブル国会」のエピソードを思い出して、ちょっとウェブ検索してみたら… やっぱり、私が思ったことをそっくりそのまま代弁してくれたブログの記事がありました。

ポータブル国会 (飲む鬱飼う?いいえ。呑む飲むのむです。陽気な飲兵衛日記。)より
--------
…おいらがここ最近の国会事情を見るとどうもこのノリで運営されている様な気がしてしょうがない…
--------
このくだりにはまさに同感。というより、「ポータブル国会」のエピソード自体が、単なる子供だましの漫画を超えた、藤子氏流の政治風刺なのだと思います。

「ポータブル国会」の初出は1977年だそうで、「国鉄の値上げのために北海道のおばさんが来られなくなり、お年玉を期待していたのび太が国鉄値上げを決議した国会を逆恨みする」という物語の始まりが、いかにも時代を反映しています。というのは、

1. 北海道から東京への交通手段として、飛行機でなく鉄道が選択されている
2. 当時、国鉄運賃の大幅な値上げが繰り返されていた
3. (国鉄民営化によって忘れ去られてしまったが)国鉄運賃は国会決議によって決定されていた

という当時の事情が織り込まれているからです。

ところで、「お年玉一人1万円以上」は、今なら法制化(笑)するまでもなく実現しているような気がします。

「改革」という言葉への猛烈な嫌悪

2005-08-10 | Weblog
郵政法案否決・衆議院解散・総選挙という流れの中で、「改革」という言葉がいっそう激しく飛び交うようになりました。しかし、私の中では、ここ数年の間に「改革」という言葉に対する嫌悪が著しく強まって、今に至っては、「改革」と聞いただけで反吐が出るほどになっています。

改革することが悪いとは決して言いません。しかし、真に必要なのは、物事を「よくする」ことであって、物事を「変える」ことではありません。物事を変えることが善で変えないことは悪であるという考えは、全くもって愚かです。物事をデタラメに変更して悪い方向に向かわせるよりは、何もしないことのほうがずっとマシです。
物事をデタラメに変更することを「改革」と称することは間違いです。「改革」を声高に叫ぶ権力者の多くは、それがデタラメであろうと無内容であろうと、ただただ権力をふりかざして突き進み、「改革」という言葉をおとしめる一方だったのではないか? そして、大衆は、変更の中身を全く理解せずに「改革」の美名に目をくらまされているのではないか?

あなたは道を歩いていて、転んで額を擦りむいた人と出会いました。額の傷は軽いかすり傷で、わずかに血がにじんでいます。あなたはこの人をどうやって助けますか? (消毒薬や絆創膏を持っていれば最も効果的に助けることができるでしょうが、あいにく、あなたはそのようなものを持っていません。)
ほうっておけば、傷口はかさぶたになって出血が止まり、数日ですっかり治るでしょう。ですから、「何もしない」というのは適切な判断です。でも、傷口の出血を見て「たいへんだ、血を止めなきゃ、たしか、出血を止めるには根元の動脈を…」と慌てふためいて、その怪我人の頚動脈を圧迫したら、どうなりますか!?

「改革」を叫ぶ権力者が実際に行っていることは、実は「額を擦りむいた人の首を絞める」ことと同じかもしれない、そのように考えたことが一度でもありますか? 彼らが通り過ぎたあとには、額を擦りむいただけで絞殺された罪のない人々の屍累々… 私には、そんな光景が目に浮かびます。

「自分が間違っているかもしれない」と思ったことがあるか?

2005-08-09 | Weblog
タイトルは、今はなきチャールズ・M・シュルツ氏の漫画「ピーナッツ」で、神学の本を書いていたスヌーピーが「完璧なタイトルを思いついたぞ…」と念じながらタイプライタで打った言葉です。残念ながら、オリジナルの英文を完全には覚えていませんが…

このブログでは、時事評論的な記事は極力書かないつもりでしたが、昨日の郵政法案否決・解散のドタバタ劇を見て、ちょっと書きたくなってしまいました。

Amazon.co.jp のカスタマーレビュー

2005-06-11 | Weblog
Amazon.co.jpには「カスタマーレビュー」の機能があり、書籍(CDなど他の商品も)のページにレビューを投稿できるようになっています。私もすでに数件のレビューを投稿しました。

最近、いろいろな本のカスタマーレビューを調べるうちに、きわめて粗悪なレビューに出会うことが多くなってきたので、業を煮やして、Amazon.co.jpのメールフォームで以下の文面の「直訴状」を出しました。

書くことは考えること」で、他人に読んでもらうための文章を書くことがいかに重大な影響力と責任を伴うか、それにひきかえ、世間のウェブサイト・ブログ作者の中に「書くこと」に対する認識が甘い人がなんと多いことか、と書きましたが、Amazon.co.jp のレビューも同じことです。やっぱり、世の中の人の「書くこと」に対する認識はこの程度のものか、と失望すると同時に、「それではいけない」という危機感も持っています。

========
(概要)カスタマーレビューのチェックを厳しくして、粗悪なレビューは毅然とボツにしていただきたい

カスタマーレビューの中に、きわめて粗悪なものがしばしば見られます。私が「粗悪」と判断するレビューは、低い評価をするだけでその理由を示していないもの、自分自身の「つまらなかった」「役に立たなかった」という感想だけ述べて本の内容の評価を一切述べていないものなどです。星の数は全レビューの平均で決まるために、これらの信頼できない低い評価のために、他のレビュアーが信頼できる高い評価を与えていても、星の数が少なくなってしまうのは、よろしくないと考えます。

私が出会った最悪のレビューは、
----
ISBN: 4480061908
数学力をどうつけるか ちくま新書
戸瀬 信之 (著)
----
に対して書かれた
----
本を書くのは結構なことだが・・・, 2004/10/12
レビュアー: カスタマー   神奈川県
----
です。このレビューは、レビューガイドラインの禁止事項
----
短すぎるレビュー(なぜ気に入ったのか、または気に入らなかったのかを説明してください)
本の内容と全く無関係なコメント
----
に明白に該当しています。このようなレビューをそのまま掲載することは、Amazon.co.jpのカスタマーレビュー全体の信用を損ねることにつながると思います。

カスタマーレビュー全体の健全性を維持するために、適切な措置をとってくださることを、期待します。
========

とりあえずブログ作成

2005-05-01 | Weblog
Boise on the Web 別館に対応するブログ "Boise on my mind" を作ってみました。
タイトルは、Boise on the Web との対応と、"Georgia on my mind" からの連想で思いついたものです。
すでに Boise on the Web の更新情報用ブログ "Boise on the weblog" がありますが、今後は Boise on the weblog は新着情報、ボイジー・アメリカ関連情報に絞って、作者短信、ボイジー・アイダホ州と関係ない話題などはこちらに書こうと思っています。

まだ作ったばかりで、gooブログの機能を把握していないので、そのうちいろいろ試してみます。

イラクで人質になった方々への敬意表明と激励のアピール

2004-05-04 | Weblog
緊急アピール:イラクで人質になった方々の活動に敬意を表し、
これらの方々への非難・中傷を直ちに止めるよう訴えます
(電子署名システム)

もともとは東京大学の教職員グループが学内で始めた署名活動ですが、瞬く間に他大学や一般に広がり、5月3日現在で3647名の署名、1722通のメッセージが集まっています。

日本では、一部の政治家とマスコミが「自己責任」という言葉を持ち出して人質被害者の行動を批判しています。ところが、日本よりもずっと個人の責任を重んじるアメリカやヨーロッパでの論調はむしろ正反対で、アピール本文に述べられているように、むしろ「日本人は人質となった人たちの行動を誇りに思うべきだ」と評されています。一部の政治家とマスコミが叫ぶ「自己責任」という言葉が、誤解によって、あるいは為政者の恣意によって、どれほど捻じ曲げられているか、われわれは見逃してはなりません。特に、アメリカに住み、「自己責任」の真の意味をアメリカ社会から学んだ(はずの)日本人は、率先して、曲解された「自己責任」という言葉による人質被害者へのバッシングに抗議し、「自己責任」の真の意味を多くの日本人に知らしめるために行動すべきではないでしょうか。

人質事件といえば、イラクで拘束されたアメリカ人のトマス・ハミルさんも無事に保護されました。ハミルさんも「政治的要求のための人質」という点では高遠さん、今井さん、郡山さんと同じですが、アメリカ国内で、ハミルさんに対して「自業自得だ」「救出費用を本人に請求せよ」などという意見は出るでしょうか? また、今日本で起こっている人質被害者へのバッシングを、アメリカの人々はどのように理解するでしょうか?

この署名に寄せた嘉田のメッセージ

暴風雪その後

2004-01-17 | Weblog
北見地方は記録的な大雪となり、市民生活にもさまざまな影響が出ています。
幹線道路は車が通れるように除雪されていますが、生活道路や歩道の除雪はまだまだです。
私のアパートは、表も裏も雪山です。車は駐車場もろとも1メートルの雪の下で、除雪車が入るまでは車の発掘はできそうにありません。裏の壁際は高さ2メートルの雪山となり、昨夜ようやく煙突を掘り出して、暖房が使用可能になりました。
北見工大ではセンター試験の開始が1時間繰り下げられました。
暴風雪真っ只中の15日は、交通も物流もマヒ状態でしたが、16日午後には雪も弱まり、航空・鉄道・バスなどの交通はようやく正常化に向かっています。
ある程度の大雪は、北見では毎年のように発生するのですが、今回のように2昼夜降り続くというのはきわめて異常です。

北海道は暴風雪に見舞われています

2004-01-15 | Weblog
北見在住5年目の冬にして、今までで最大の暴風雪を経験しています。
現在、午前2時半ですが、アパートの裏の道路で2台の除雪車が作業中です。
家の裏の壁際は、吹き溜まり、屋根からの落雪、除雪車でかき分けられた雪で、2メートル以上雪が積もっています。地上高1.5メートルぐらいの位置にファンヒーターの排気用煙突が水平に突き出ているのですが、この雪に埋もれているので、雪を掘って煙突を露出させない限りファンヒーターが使えません。
表の駐車場も真っ白で、私の車はすっかり埋もれて、一見しただけではどこにあるか分かりません。
14日の道内発着の航空便は軒並み欠航、鉄道もバスもマヒ状態で、北見は陸の孤島と化しています。
この雪は14日未明から一昼夜にわたって降り続いていて、15日もまだ降り続く見込みです。一晩ぐらい降り続く大雪は毎年経験しますが、ここまで長く降り続くのは初めてです。