紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

文月のお茶会、展覧会

2012-07-17 | 茶の湯



  

川崎市国際交流センター

昨日はお茶三昧の1日でした。
朝から知り合いのお茶会があり川崎国際交流センター 別棟の 茶室 木月庵 に伺いました。
御亭主のお話では
この茶室は、今は亡き裏千家家元 坐忘斎(ざぼうさい)の弟 伊住宗晃(いずみ・そうこう、本名政和=まさかず)氏監修の本格茶室との事。
小間は客6名でゆっくり座れる台目下座床の茶室、広間は10畳でそれぞれ控えの間もあります。
詳しくはホームページをご覧ください。

梅雨も明け本格的に夏到来のこの時期の趣向は、水、涼をテーマにお道具組もギヤマンや手桶、夏祭り、ホタルなど
見た目も清々しく、涼やかに。
お茶もたっぷりと平茶碗やガラスの茶碗でおいしく頂戴いたしました。
お点前は洗い茶巾、葉蓋を少しオリジナルにアレンジされて。
点心席では冷たいおしぼりや、珍しいお酒や八寸も頂き、
お心遣いに感謝しつつ、楽しませていただきました。


パンフレット
赤楽茶碗 銘 無一物 長次郎作 【特別出品】
曜変天目茶碗 建窯系
 砂張釣舟花生 銘 艜(ひらた)東南アジア15~16世紀

主な展示品

お茶会の後、
茶会でたまたま同席の方々と根津美術館で開催していた「中世人の花会と茶会」の展示を観に行きました。
これもまた一期一会の御縁ですね。
重要文化財や重要美術品も数多く展示してあり、暑い中、足を運んだ甲斐がありました。
中でも 長次郎作 赤楽茶碗  銘 無一物 をはじめ
    牧谿筆  瀧図
    肩衝茶入 銘 松屋
    文琳茶入 銘 白玉
    青井戸茶碗  銘 柴田
    雨漏茶碗   高麗茶碗
    利休象牙茶杓
    曜変天目 南宋時代 12世紀~13世紀
 
など なかなかお目にかかれない貴重な品も観る事が出来ました。 
(残念ながら、展覧会は昨日が最終日。)

その後、お茶のお稽古。
今日は 「四ヶ伝」 盆点や和巾点 のお点前。
丁度、先ほど美術館で観た唐物茶入や利休花押の桑中次などに思いをはせながら。

お稽古では美術館などに展示してあるような由緒、伝来のあるお道具を使うことはないけれど
時折り、本物に触れ、目を養うことは点前作法や茶に向かう心のあり方を見つめなおすいい機会となります。
品格のある美しい所作が普段にできればと願いつつ・・・・・日々精進。