紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

遅い夏休み ~滋賀・佐川美術館、京都・大崎の旅~

2016-08-31 | 美術館
台風の影響も心配されるこの頃、ファッションビルのウインドーには早くも秋冬用セーターやコートなどの商品が並び始めましたね。
今年の夏はイベントやオーダー商品の製作などもあり、先日やっと遅い夏休みをとって京都・滋賀プチ旅行に行ってきました。

はじめに,
滋賀県守山市にある佐川美術館
京都から電車で約30分。









美術館の敷地は大部分が水庭(人工池)になっており、
水の上に浮かぶように見える2棟の切妻屋根の展示館。(竹中工務店設計・施工)
洗練されたデザインが高く評価されている。

ウィキペディアによれば--------------------------
1998年(平成10年)、佐川急便創立40周年を記念して開館した。収蔵作品は、日本画家・平山郁夫と彫刻家・佐藤忠良の作品が中心となっている。
2007年9月2日には、十五代樂吉左衞門の陶芸(樂茶碗)作品を展示する「樂吉左衞門館」が敷地内に新館として併設された。他の特筆すべき収蔵品としては国宝の梵鐘がある。
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先月末に、芸大で行われた当代樂吉左衞門講演を聴いてぜひとも今行っておきたいと思いたちました。


先週末まで開催されていた展示は↓




茶室はこの美術館で一番の見所。

寄り付き


埋め込み蹲


小間


広間


広間 周りはガラス張り
↑写真はパンフレットより

座敷に座ると水面に生えている葦やがまが目の高さになるように設計されています。
遠くには山も見えて湖畔と緑と山と空が一体になって絵画を見てるような感覚になります。
夕暮れ時の茜色に染まった景色も一見の価値があると学芸員の方のご説明でした。

琵琶湖周辺には史跡はじめ比叡山、寺院、美味しい食べ物も豊富。
次回はも少し時間をとって琵琶湖1週したいと思ってます~

食事は近江八幡にある、毛利志満近江八幡本店に行ってきました。
雑誌やテレビで紹介されていますのでご存知かもしれませんが、近江牛が美味しくいただけるお店です!






ホテルは大津にある びわ湖大津プリンスホテル


 

ホテルの部屋からびわ湖大橋やびわ湖を見渡せてとても気持ちよく快適でした。





次の日、大津からJR琵琶湖線快速で7駅の山崎へ。30分もあれば着きます。














千利休が建てたとされ、現存している唯一の茶室 妙喜庵「待庵」が、山崎駅前にあります。
大徳寺にあるような敷地もゆったりとした厳かな雰囲気の中の茶室を想像していたら、
外観は田舎のこじんまりしたお寺でややもすると通り過ぎてしまいそうな佇まいでした。

妙喜庵のなかを訪問するには、往復はがきで少なくとも1ヶ月前から予約しなければなりません。
近くに妙喜庵の待庵の原寸大のモデルがある大山崎町歴史資料館に行ってきました。
係りの人が丁寧に説明してくれました。





百聞は一見にしかずです。茶道にご興味がある方は是非お出かけください。


同じく山崎にあるアサヒビール大山崎山荘美術館
こちらは山崎の駅からシャトルバスも運行しています。歩いても20分くらいでしょうか。
関西の実業家・故加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した「大山崎山荘」を創建当時の姿に修復し、安藤忠雄氏設計の新棟「地中の宝石箱」などを加え、1996年4月に開館しました。
アサヒビール初代社長の山本爲三郎コレクションが中心で民芸の河井、濱田、リーチ、富本憲吉の陶磁器と、柳宗悦らの招来した東西の工芸作品が展示してあります。












テラスやレストランでは軽食も食べられます。

 


テラスの奥に飾られているタイルの絵柄。


近くには天王山(270m)の南側山腹の宝積寺(ほうしゃくじ)もあります。
山号は天王山、本尊は十一面観音である。724年、聖武天皇の勅命を受けた行基による開基と伝える。
聖武天皇が夢で竜神から授けられたという「打出」と「小槌」(打出と小槌は別のもの)を祀ることから「宝寺」(たからでら)の別名があり、大黒天宝寺ともいう。
天王山は南北朝時代の大小様々な戦い、羽柴秀吉と明智光秀の天王山の合戦などで知られる政治上の重要な拠点でした。








閻魔王及び眷属像(重要文化財)5躯の木像を並べて安置し、地獄の法廷を再現しているといわれています。






次に車で30分ほど行った八幡の松花堂庭園・美術館に行きました。
お料理の先生から吉兆の松花堂弁当がとても美味しいと紹介されたのでとても楽しみでした。

社僧・松花堂昭乗(1582~1639)
昭乗は10代半ばで石清水八幡宮の社僧となり、後に僧として最高の位である阿闍梨となりました。
今では、お弁当の代名詞といえるほど知られている「松花堂弁当」
その名前の由来は、石清水八幡宮にあった瀧本坊の住職を務めた昭乗が好んだ四つ切り箱が器の基になっています。




















庭園は四季折々の草花が観賞できるように造られています。







茶室も点在していてお茶会も催されている。


昭乗垣

最後は石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)。京都府八幡市にある神社。旧称は「男山八幡宮」。
平成28年2月9日「石清水八幡宮本社」10棟が正式に国宝に指定されました。


男山ケーブルに乗って神宮へ。
エジソンは、八幡の竹を使って白熱電球の長時間点灯に成功したことから、
ケーブルカーの手すりのカーブは電球の形をデザインしているとの事です。























京都市内や観光名所は行っても八幡や大崎まで足を伸ばしたことがなかったので新たな発見でとても充実した旅となりました。
京都から滋賀県のアクセスも思いのほか良いのでこれからは琵琶湖周辺の観光も兼ねて巡っていきたいと思ってます~

もうすぐ紅葉の秋。今回のルートとても回りやすい順序だったので参考にしていただけると嬉しいです!!

生誕300年記念「若冲展」の長~い1日

2016-05-22 | 美術館
2016年4月22日から5月24日まで、上野の東京美術館では生誕300年を記念して「若冲展」が開催されている。

いよいよ残すところあと2日となりました。

私、5月20日金曜日。行ってきました。
いや~、ニュースやツイッターなどで待ち時間や行列自体が話題に上っていたがほんとに210分(3時間30分)待ちました!

平日の夜の夕方は空いてるよね!とこの考えが甘かったと知るのにそう時間はかからなかった!
(*金曜の夜は閉館時間が夜8時までと延長時間。)
5時過ぎに上野に行き、まずチケットを購入!


この時点ですでに210分待ちの看板が!




とにかくチケットを買わねばとチケット売り場に行くと見ず知らずのおば様がチケットを譲ってくださった!
ラッキーなこともあるものです。


もうすでに、夫は長丁場に備えて本を片手にクラシック音楽を聴いているではないか!





手持ちぶさたの私は、隣に並んでいる見ず知らずのおば様方とおしゃべり。
「こんなに並んだことはなかったわね」「モナリザの頃はどうだったとか?」「海外の美術館でもこんな光景見たことないね。」「阿修羅展や4大文明展は・・・・・?」などなど過去の展覧会の行列待ち時間の話題に花が咲いて。
話し込んでるうちになんだか気分は同志のような妙な感覚に!




夜7時頃。やっと2時間過ぎ。だんだん日も暮れて暗くなっていく~

職員さんたちも会期始まって以来、連日の熱狂ぶりに疲労困憊の様子。
ゴールデンウィークの期間の方がまだ待ち時間が少なかったそうで140分くらいだったと教えていただきました。

ネットでもいろんな意見が出てますね。↓
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「ただ並ばせず、時間制整理券など配って近隣に客を放つ方が経済貢献するだろうに」
「整理券を出して、国立西洋美術館を見に行ってもらったり、すぐ近くにある東京国立博物館に行ってもらえばいいのに」
「何時間もただ突っ立って待ってるとか苦行かよ。整理券でももらってその間他の展示見ててもらうなり周囲のお店で時間潰してもらうなりしたほうがみんな幸せなのでは」

など、運営側に何らかの対策を求める声もあがっている。
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今回は夕方でそんなに暑くもなく、ちょっと肌寒いくらいだったのでまだ良かったのですが、
さすがに日中やお年寄りの方々には配慮しないと自己責任とはいえ健康面で心配になりますね。

ちょうど3時間たった頃。
やっと入り口が見えてきました。








入館してもまだまだ行列が。




中に入った時間。夜8時30分頃。
待ちに待った若冲!!
「行ってきま~す」


・・・・・・・


1時間30分くらい鑑賞してお土産買って美術館出たのがなんと夜10時15分過ぎ。
(ちなみにお土産買うのにも20分くらい並びました。)





肝心の若冲さんの絵の感想は、
一言!! 「待った甲斐がありました。」
一番感銘受けたのは、
若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館)。
展示室に入った瞬間 「おぉー!!」と感嘆の声がしていました。精緻な筆致と極彩色豊かな色合い、構図、迫力、題材の面白さ、技法など素人が見ても一人の人間のなせる業じゃないようなスケール感でした。

残念だったのは、 期間が過ぎていたので↓の絵が見れなかったことです。
《百犬図》*展示期間:4月22日(金)~5月8日(日)

碁盤に目に書いたような「鳥獣花木図屏風」や拓版の「乗興舟」も見ごたえあり

なが~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い時間並んだことも忘れるような展覧会でした。

飲まず食わずでたちっぱなしだったので遅い夕食とって、自宅に着いたら夜がすぎて、次の日になってました。

自分に、お疲れ様でした!記憶と記録に残る展覧会になりました。


携帯用椅子と何か食べ物、飲み物準備して、本と音楽もお勧めします。

あと、2日あります。是非その目でご覧ください!!

芸術の秋、文化の秋!

2013-11-25 | 美術館
夫の実家に急な用があってしばらく帰郷していました。
戻ったのも束の間、スケジュールがおせおせでやっと時間的な余裕も出来、
昨日はお茶会や美術館に足を運んできました。

お茶会で伺う護国寺の樹木もすっかり色づき赤や黄色の艶やかな景色。
11月も下旬にさしかかっているのに日中は暖かい~
護国寺の茶会は屋外で待つことも多いので助かります。


正門の樹木も紅葉がきれい


お茶室の風景


重要文化財の月光殿(部屋は修復中で入室できません)

例年は1日いても3席入るのがやっとくらいに混んでいるのですが今回は割にスムース。
昼からは余裕でお席に入れる感じでしたよ~ 
趣向を凝らした茶室のしつらい、お茶とお菓子。たっぷりと頂いてごちそうさん!
1時過ぎ頃に終えてお仲間の皆さんと三井記念美術館に移動。



やっぱり目玉は国宝「卯花墻」。
志野茶碗 銘「卯花墻」 日本で焼かれた茶碗で国宝に指定されているのは、本阿弥光悦の白楽茶碗(銘不二山)と、この卯花墻の2碗のみ。
以前も度々展示されているので目にしてはいたが今回は桃山時代の後期の代表作として展示されていました。その時代に生まれた美濃の志野、黄瀬戸、瀬戸黒、織部等も展示されていてお茶に興味がある方にはたまらない展示でした。
(残念ながら昨日11月24日終了)

せっかく日本橋に来ているのでちょっと足を伸ばして上野の東京国立博物館に一人で行って来ました。
現在特別展 日本テレビ開局60年 特別展「京都―洛中洛外図と障壁画の美」が開催。
京都でも見る事が出来ない京都。
描写が精緻過ぎて細かい。良く見えなかった~ ぜひオペラグラスなど持参して観てください!




ここも会期終了まであと少しですので上野公園散策がてら是非足を運んでみてください。
夜8時までですのでゆっくり鑑賞できますよ。
※11月23日(土・祝)、24日(日)、11月27日(水)~12月1日(日)は20:00まで。(入館は19:30まで。11月29日(金)以外は総合文化展は17:00までとなります。)


夕方5時過ぎると外は真っ暗。ライトアップも荘厳なムードで。


表慶館では10月17日(木)のみの限定イベントで行われた洛中洛外図3Dプロジェクションマッピングを特別に25分の1スケールで観る事が出来ます。お見逃しなく!

個人的には超高精細映像4Kで体感する龍安寺石庭の四季のスクリーンもよかった! 
一年にわたって超高精細映像4Kで撮影した「龍安寺の石庭」をほぼ実寸大(幅約16m)の巨大スクリーンに映し出されています。
日本の四季 ほんとに美しい!
よっぱり1089 (to-haku) はスケールが大きくていいね!

これから本格的な冬が到来。寒くて縮こまりがちな日常ですが美術館の催しや文化に触れると
心が満たされて穏やかな温かい気持ちになりますね~


横浜美術館~プーシキン美術館展~と「MARK IS」

2013-08-26 | 美術館
暑かった夏も終わり日ごとに秋の訪れを感じるこの頃。
ちょっと気が早いが、芸術の秋、食欲の秋とばかりに、
行きそびれていたプーシキン美術館展に行ってきました。
昨日行った時刻が4時近かったのでほとんど並ばず入れました。
ネットの情報によれば午前中はかなり混んでいたらしいですよ。


横浜美術館


夕方4時頃。本日午後6時閉館の為入館する人も少なめ。


ルノワール「ジャンヌ・サマリーの肖像」1877年 憧れのほほえみ。
一番注目の絵画。 やっぱり本物は良いね~。
あたりが優しい空気感に包まれて鑑賞している側も思わずにっこり。


館内の様子。夕方は空いていました。

17世紀の巨匠プッサンから20世紀のピカソやマティスまでフランス絵画300年
全66点の名画でたどるプーシキン美術館展。
展示方法も似たような雰囲気の画を左右比べて観ることが出来るように工夫されていたり、
収集家の歴史背景や絵画の変遷などもわかりやすく展示してあります。

シチューキンやモロゾフら大富豪らは
絵画収集が金持ちの権力誇示、道楽や転売目的ではなく、
絵画に救いを求め、心の乾きや悲しみを潤すかのように純粋に鑑賞するための収集だった。
コレクターの教養の高さ、価値観、文化的な水準の高さや人間性まで垣間見ることが出来る
すばらしい絵画展でした。 
会期 9月16日(月,祝)までなのでこれから駆け込みが増えると予想されますが、
金曜日は夜8時迄なのでおすすめです。
お見逃しなく!!

そして観終わったらお腹も空いてきました。
横浜美術館の目の前に6月21日にオープンした
ライフエンタテイメントモール 「MARK IS」へ。










新しい商業施設はわくわく楽しいね。
189店舗が集積するみなとみらい21地区最大規模の商業施設とのこと。
客層も小さなお子さん連れの家族や若いカップルなどが多く、
全体的によりカジュアル感満載。
販売している商品や品揃えは大人のファッション以外に
生活雑貨、キッズ玩具やファッション、インテリアなども豊富で気軽な価格帯。
店内はオープンなレイアウトで中央に大きな吹き抜けがあるのでとっても明るい。

随所に樹木やベンチなど配置してありナチュラルでCAFEも多く居心地いいです。
横浜高島屋やそごうなど高級感漂う雰囲気の対極のコンセプトかな。
お客様も短パン、Tシャツ、ゴム草履、つっかけ(?)やスニーカー率高し。
地下は食品スーパーやコンビニもありより生活に身近な普段使いのお店って感じ。


ただ夜8時ともなると道や広場が真っ暗でちょっと寂しい。
これから街灯とか設置されるのかな?
飲食店舗、レストランは夜11時まで。みなとみらい駅直結はうれしい!





さて、夕食はガッツリ系のハンバーグ。
4Fレストラン、フードコートのフロアにある
いしがまやハンバーグ




美術館の半券見せるとコチラ↓のデザートプレゼント。

いしがまで焼いたショコラ。中はとろ~りチョコ。 メッセージとアイス付。

満腹!満腹!食欲の秋とばかりにカロリーとりすぎやネェ~。

「最後に1つだけよろしいですか?」
プーシキン展の音声ガイド 水谷豊さんのフレーズもお見逃しなく!!

森美術館 会田誠展~天才でごめんなさい~

2013-01-31 | 美術館
昨日、夕方にヒルズで打ち合わせがあり夜9時近くに終了。
その後、時間的にはタイトだったのですが、気になっていた個展に行ってきました。
この森美術館なんと夜9時30分まで入館OK。閉館が10時。
仕事帰りの身にはありがたいですね!
夜遅くにもかかわらず若いカップルや仕事帰りのサラリーマンなどもいて
思った以上に人が入っていた。

会田誠は以前、高橋コレクションで数枚絵画を観たことはあったが
こんなに大規模な個展は今までにない。
戦争、裸婦ペイント、盆栽フィギア、漫画、書、ダンボールアートなど表現は多岐にわたり
およそ凡人では考えもつかない題材をテーマにしている。
この展示品はいろんな意味で話題性が高い。
四肢を切り取られ首輪に繋がれた少女などの性描写が
市民団体「ポルノ被害と性暴力を考える会」あたりから抗議がきているらしい。

公式サイト上でも告知しているが、特定ギャラリー展示になっているブースは
「このような傾向の作品を不快に感じる方は、入場に際して事前にご了承いただきますようお願い致します」との案内があります。
快、不快は本物観てみないとわからんのよね・・・? と いざ参らん。
観終わった後はなんだか妙な感覚で、脳が強く刺激されているのだけはわかる。
一度皆さんも足を運んでみてください!?
息子にも勧めています。




唯一撮影許可されている 「おにぎり仮面」
台座に乗っている謎のおにぎり仮面。
結構大きくて右手を上げてうつろな目つきのこのポーズ。「考えない人」との題名が。






開催期間

2012年11月17日(土)~2013年3月31日(日) ※会期中無休
時間   10:00~22:00
※火曜は17:00まで
※1/1(火・祝)は22:00まで
※入館は閉館30分前まで 
場所   森美術館 (森タワー53F)

庭園へ行こう 

2012-09-11 | 美術館







旧岩崎邸庭園

残暑も一雨ごとに和らぎ、催し物などに行ってみようかという気分になってきました。
先週末は上野界隈を散策。
上野の森美術館で開催中のツタンカーメン展に行く予定でしたがあまりの行列に今回は断念。
やはり今の時期の土、日はお客様が長蛇の列をなし2時間近くは待つのを覚悟しなければならないようです。
係りの人曰く、平日の午後が比較的空いているとの事でした。
そこで近くにある旧岩崎邸庭園を散策。


その昔は個人(三菱財閥)の住居だったんだねー。いかほどの財を成したらこんな住宅たてられるのかしらん?
地下発電やボイラー室も完備してあるこの住宅、ECO住宅ですか?
貧富の格差が今も話題になるけれど約120年ほど前の格差っていったいどんなだったんだろうね。庶民は知る由もないか? 
セレブって気軽に銘打って雑誌や広告などでもてはやされている(もてはやしている?)昨今のブームは?と思ってしまった小市民でした。
建物の詳細は下のホームページにてご確認くださいね。

耳よりなニュースがありますよー!
東京都公園協会 庭園へ行こう。  のお知らせから

都立9庭園では、敬老の日にちなんで日頃の感謝と敬意を表して、60歳以上の方を対象に無料でご入園いただけます。
ぜひこの機会に、都立9庭園へご来園ください。
開催日
平成24年9月15日(土)から21日(金)
内容
無料入園日
対象:60歳以上の方と付添者原則1名
※年齢が確認できる証明証(免許証・保険証等)を窓口にご提示。
都民の日【10月1日(月)】はどなた様も無料でご入園。

都立9庭園

浜離宮恩賜庭園
旧芝離宮恩賜庭園
小石川後楽園
六義園
向島百花園
清澄庭園
旧古河庭園
旧岩崎邸庭園
殿ヶ谷戸庭園

ご家族様と一緒にゆっくり都心のオアシスで心と身体をやすめてはいかがでしょうか?

夏の帰省

2012-08-16 | 美術館


日本のゴーギャンと称される田中一村展


石川県のパティシエと言えば辻口博啓氏。 パティスリ-&カフェ 「ルミュゼドゥアッシュ」(石川県立美術館内)


21世紀美術館  開かれた公園の中の美術館をイメージ


有名なプール





毎年夏はお墓参りも兼ね夫の実家に帰っています。
今年のお盆は各地で豪雨や土砂崩れなど発生して不安定な空模様でしたね。
北陸の方もすっきりしないどんよりとした日が続きました。
帰省の度に、金沢が近いこともあり美術館や兼六園などに足を運んでいます。
今回は限られた時間でしたが21世紀美術館石川県立美術館に行って来ました。

21世紀美術館は何度訪れても新たな発見があって、わくわく感やこれ‐ナニー?と意表を突かれる作品に出会え非日常を体感できる美術館です。
今回作品の中に草間弥生のブースがありました。
展示室はカラードットのシールを天井から側面の壁、床全体とそこに存在するソファーや本棚、コップ、ノートなど
日常生活空間のすべてのものにランダムに貼られていました。
ネオンカラーの光で照らしたその部屋は、
まるでミラーボールの中に全体すっぽり入り込んだような奇妙な錯覚に陥りちょっと気持ち悪い。
変な感覚がまた非日常を体験でき病み付きになってしまう!
若者や子供連れの家族も多くやわらか頭にはもってこいの美術館です。
「工芸未来派」方も見ごたえありますよ。
こちらはあとわずかで会期終了しますのでお早めに~!


「鮨金」 高岡駅すぐ。 高岡ニューオータニのそばです。


「やうち」 氷見  


「清なん」  高岡マクドナルド近く


帰省のもう一つの楽しみがお寿司です。
漁港が近いこともありお魚が本当においしい。
(魚の種類にもよりますが冬場の方がよりおいしい)
地場のお酒もおいしんですよ。

今回はお寿司屋さんの紹介。
いつも行く「鮨金」さんがもう予約で満席。残念。こちらの白海老や穴子は絶品。

氷見のお寿司屋さん「やうち」 地元の人たちにはなじみのお店の様です。

高岡 「清なん」
 たくさん食べる若者には人気。

最後にもう1件空港の近くの 寿司栄 帰りの飛行機に乗る前に立ち寄ったお店。
お盆の最中だったこともあったのかネタもシャリも? かなりの人気店とかでお客様は満杯でしたが・・・・

またガンバロー! 鋭気に満ち溢れて戻ってきました。いよいよ秋商戦。

おまけ

高岡ゆかりの前田利長の絵入り タクシー
高岡のタクシー会社4社に市からそれぞれ1台づつ広報PRかねて提供されているもので現在までに2台しか走ってない代物。
このタクシーに乗ることができた人はラッキー。
女の運転手さん曰く 「珍しいもんでじろじろ見られるしプレッシャーです。」
どこも地域活性化に懸命ですね。 
御利益でした。



マウリッツハイス美術館展 「真珠の耳飾りの少女」

2012-07-14 | 美術館


マウリッツハイス美術館
現在修理工事中。2014年半ば再開予定。
Pbrundel at nl.wikipedia


巨大ポスターがお出迎え。



東京都美術館


   
主な作品。

秋冬物のサンプル制作の中休み。
ちょっと息抜きも兼ねて昨日は美術鑑賞と生地の買い付けの為、上野~日暮里方面に出かけました。

パンダの赤ちゃんが死亡して上野動物園は悲しみに包まれていますが、
東京都美術館はヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を一目見ようと
入場者が長蛇の列をなしていました。
来週から夏休みに入ると途端に込み合うのが予想されますので
平日にと思って出かけたのですが予想以上の込み合い。
11時過ぎには40分待ちの状態。通常は70分程待ちの状態との事でしたので今日はまだ空いていたみたいです。

東京都美術館は2年間の大規模改修工事を経て平成24年6月30日に全館リニューアルオープン。
2012年夏のグランドオープンを飾るのは、「王立絵画館」の名で世界的に知られるオランダ・マウリッツハイス美術館のコレクションです。
「真珠の耳飾りの少女」は他の絵画とは別格の扱いでそのためだけに1部屋。
間近でみるためにはそこで更なる待ち時間が30分~40分。

やっと会えたね。と見た瞬間 似てる! モナリザに。
(御批判も多いかと思いますが、素人意見ですので・・・・・)
全体的な絵の大きさ、微笑んだようなまなざしや絵のトーン、雰囲気。
しばしばオランダのモナリザと称される程、人気と名声を得ている所以がわかります。
この作品はトローニー(特定の肖像とはいえない人の顔を描いたもの)
なので特定の人物ではなく想像で理想化したもの。
17世紀にのオランダには実在しないエキゾティックで神秘的な雰囲気です。
両目に光が入れられて、光の魔術師フェルメールならではの技巧のかぎりが目の当たりに。
本物の迫力は生で観ないと分からない。

他に
フェルメールと並んで際立つのが、最晩年の境地を描いた「自画像」など6点が一堂に会するレンブラントの作品。
そのほか、フランス・ハルス、ヴァン・ダイク、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)ら、
17世紀オランダ・フランドル絵画を代表する作家の作品も必見。

以下日程や時間は東京都美術館より掲載。

日 程 2012.6/30(土)~9/17(月・祝)
混雑緩和のため、開室日と開室時間を一部変更しました
【開室時間】9:30~17:30(金曜日は20:00)、入室は閉室30分前まで
      ※7/21~8/31は、金曜日の夜間開室を除き、各日、18:30まで延長します
【休室日】月曜日(7/2、7/16、9/17は開室。7/17は休室)
     ※8/13は、臨時開室します
会 場 東京都美術館 企画展示室 





帰りに隣の動物園に足をのばしました。
夏休み前で平日だったこととやっぱり赤ちゃんが死亡したことで
入場者もまばらの様でした。

十代 大樋長左衛門展 -作陶六十年-

2011-10-23 | 美術館


日本橋三越で開催中の十代 大樋長左衛門展 -作陶六十年-
知り合いの先生が添え釜をなさったのでお祝いも兼ね作品展に伺いました。
大樋先生、今年で84歳、兎年の年男です。
会場にいらして場内をご案内なさってました。
小柄なかたですがとってもお元気で笑顔がチャーミング。
お人柄が作風に表れていてふくろうの置物の作品のお顔はそっくり。(失礼!しました)
添え釜の茶道具もすごい。
芸大時代の同級生だった、加山又造、勅使河原宏先生方との合作の茶碗、もみじや雪月花の黒楽。
大樋先生の飴釉の茶碗や唐三彩の水指等など、どれもこれも溜息が出るほどの品です。
そんな由緒のあるお茶碗で気軽に一服いただいちゃって。なんて贅沢なひと時でしょうか。
総作品数120点。4年ぶりの展覧会です。
日本橋三越本店本館6階美術特選画廊にて
 ※10月25日(火)まで



石踊達哉 日本画展
三十三間堂本坊 妙法院門跡障壁画完成記念 「石踊達哉展」 も開催されています。
こちらも会期終了間際でしたので大変込み合ってました。

~日本橋三越のホームページより掲載~
1945年旧満州生まれ。東京藝術大学大学院修了。平成琳派と称され、1998年には瀬戸内寂聴現代語訳「源氏物語」(講談社)の挿絵で一躍時の人となります。本展では新館7階の展覧会にあわせて30号~小品までの新作約25点を発表いたします。

※10月24日(月)まで最終日は午後5時まで(午後5時30分閉場)

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現代茶の湯の展Ⅶ -野点の風景-

2011-09-29 | 美術館


しばらく展示会やイベント、ギャラリー、美術館から足が遠ざかっていたのですが、昨日久しぶりに六本木界隈に行って来ました。
六本木ヒルズの近くに le bain というギャラリーにて9月27日から10月7日まで現代茶の湯の道具展 -野点の風景- は開催されています。

以下、展示されている作家の方々の紹介(lebain様ホームページより掲載)

安藤雅信(陶芸)、宮伸穂(南部鉄・鋳金)、村瀬治兵衛(漆工芸)、若杉聖子(陶芸)、日吉屋(西堀耕太郎・京和傘)、嘉門工藝といった現代を代表する作家の作品を中心に、現代版「旅箪笥」や「茶箱」など楽しさ溢れる新しい道具群とともに、会場には、内田繁デザインの野点席と立礼を配置します。



その後ミッドタウン内のサントリー美術館に足をのばしヴェネチアン・グラスの展示を見てきました。

平日で会期ももうすぐ終わりに近づいているので入場者もまばらでした。
先日、「はなまるマーケット」でゲスト出演されていた若村麻由美さんがここを紹介されていました。茶室玄鳥庵の次回の営業日は10月6日(木曜日)です。
以前紹介した茶室玄鳥庵の記事はもあわせて記します。参考にしてください。

国宝 瑞龍寺 ライトアップ

2011-08-15 | 美術館
お盆の時期はお墓参りも兼ねて毎年家族で帰省しています。
帰省中に、富山県高岡市にある 国宝瑞龍寺 が8月12日、13日夜ライトアップされていましたので行って来ました。

七堂伽藍完全復元に向けての夜の祈りと大福市だそうです。
何度か昼間に行ったことはあったのですが夜は初めてでした。
緑の芝生に浮かびあがった山門や仏殿は月夜に映え幻想的で神秘的な趣でした。
またここの法殿には、昨年話題になったトイレの神様の歌がありますが
トイレの神様と称される烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)が祭られています。

国宝 瑞龍寺


山門


仏殿


山門と仏殿


烏瑟沙摩明王(うすさまみょうおう)

夕陽の富士

2011-05-08 | 美術館
 

夕方、飛行機内で撮影した富士山と夕日です
ゴールデンウイークは帰省して家族と過ごしていました

アートフルな街 金沢や富山の水墨美術館、日展など
時間を見つけては足をのばしました
またお魚や採れたての山菜(ふきや筍など)地場のものを食すと
鮮度もよく決してぜいたくというわけではない日常の食事でも
ご馳走でほんとに幸せに気持ちになります



富山水墨美術館

ラグジュワリー ファッションの欲望 -東京都現代美術館

2009-12-30 | 美術館
ことしもわずかとなりましたが年末に東京都現代美術館で開催されているラグジュアリーファッションの欲望に行ってきました。(10月31日から2010年1月17日まで)
展示された豪華で贅沢なドレスは究極のオートクチュールで刺繍やビーズなどふんだんに使用されており眩いばかり。現在はファストファッションの時代で組み合わせや手軽さ、安さが前面に出るファッションが中心だが、この時代のハイソな方々の服を目の当たりにすると富や名誉、社会の価値観の変遷また自己の主張に合う服とは何かを意識し常に何か人とは違う新しい自己との出会いを求め日々研鑽していたのが伺いしれる。

最後のブースではコムデギャルソンの服を建築家の妹島和世が演出している。
変形するアクリル板で仕切って服を天井から吊るす斬新な手法で構成されている。
また平面に置いた布を写真で撮影したパネルを壁面に飾り、人間(スタン)が着用するとどのようになるか、着物の発想で平面のものを着用したらどんな立体になるかといった身身体と服との関係を見つめなおす新しい意欲的な試みもありました。

その後、鳩山首相のお母さまのご実家で話題のブリジストン美術館に足を運びました。
安井曾太郎の肖像画が開催中です。
ブリジストンの蔵の古代美術から現代アートまであわせて展示してありますので思ったより作品数が多く充実しています。




上野は熱い。美術館めぐり

2009-06-09 | 美術館


上野の国立博物館の阿修羅展の6月7日最終日。
今日の上野は熱かった。アシュラー(巷で阿修羅展を観にいく人をこう呼んでいたとは・・・)が続々と観終えて駅の方に向かう人の流れ。と思ったら国立西洋美術館にお流れなされここでもまた人の波。100分待ちの看板。
ルーブルが今週末で終わりなので夕方4時過ぎだったらすぐに入れると踏んでいたが甘かった。
とここで、予定変更。隣接している東京都美術館で開催している「日本の美術館名品展」に足を運んでみた。
期待以上の作品の数々。日本の美術館は全国公私あわせるとどのくらいの数になるのかわかりませんが今回は公立美術館100館が参加し選りすぐりの名品を一挙に公開されています。教科書に載っている作品など日本画、西洋絵画、版画、彫刻まで全220点。
閉館がこちらは5時までとあって足早に観てまわりましたが時間が足りない。せめて国立が時間延長しているときぐらい開館時間えんちょうしてよ~と思わずつぶやいてしまった。失礼致しました。よく調べたら以下の通り情報ありました。
■ 夜間開室のお知らせ ■
好評につき、最終週の6月30日(火)~7月5日(日)は午後8時まで夜間開室いたします。(入場は午後7時30分まで)
どうぞご来場ください。    

その後また国立西洋美術館に戻って様子をみたが今日は夕方5時の段階でも80分待ちとある。来週来るかと諦め。折角だからとまたまた隣接の上野の森美術館を覗いて帰ることに。
ここは現代アートを展示してある。
「ネオテニー・ジャパン」-高橋コレクションと銘打ってある。
ネオテニーとは幼形成熟とある。つまり生物学で幼いまま性的に成熟する進化の過程を指すとパンフレットにある。
村上隆の風船のMr.DOBから奈良美智や2頭の狼だが身体は一体、ん?阿修羅は3頭でしたね。となんだかちょっとシュールでオドロかわいさとでも表現したらいいのか、感性を鍛えるのにはまたとない展示品で日頃凝り固まった頭を柔らかする絶好の機会です。
高橋コレクションとは精神科医の高橋龍太郎氏が日本の若手アーティストの作品を中心に収集しているコレクションで日比谷の三井ビルディング1階でも高橋コレクションのきっかけとなった「草間弥生展」が 開催されています。
まだ行ってないので時間見つけて行ってみたいと思ってます。

上野の森美術館のホームページより

阿修羅展

2009-05-04 | 美術館
東京国立博物館で開催されています阿修羅展に行ってきました。
連日、昼間は長蛇の列で込み合っているので夕方が比較的空いているとの新聞情報で夕方5時30分頃行きました。
10分待ちでの案内でしたが5分くらいで中に入ることが出来ました。

全体的な展示品はいつもの展示会より少ないようでしたがやはり国宝の阿修羅様は特別仕様の部屋で一体のみの展示でした。渦を巻くようにその周りは人・人・人。
私がテレビや雑誌でいだく阿修羅像より実物の大きさは小さく華奢で全体的なイメージは、遠くを見ているしっかりとした目がはかなさや憂いをおび、心の中にすーと入り込むような静かな佇まいを感じます。また、左右の顔の表情は唇をかみしめていたり、怒りの形相に捉えられますが、それとて荒々しさや凄みといった強さよりも内に秘めた精神性の高さが感じられます。
お釈迦様の説法で心から改心している過程の表情なのでしょうか?
解釈はそれぞれ見る人にゆだねられる仏像です。百聞は一見に如かず。
他にも国宝八部衆像、十大弟子像や運慶作釈迦如来像頭部など本当にこれを見逃す手はない。

7時過ぎに観終わったので隣接の表慶館で開催中のカルティエ展に足を運びました。こちらも8時まで観覧できるのは本当にありがたいです。
雑誌penで特集が組まれている 吉岡徳仁さんの監修で見せ方も本当に凝っており、展示品をみながらその解説が映像で現れる。ちょっとしたマジックショウの感覚です。作品は装飾性豊かなティアラやネックレスから腕時計など、眩いばかりのきらめきと緻密な細工と技術で魅せられます。時の皇族や富豪たちをいかに魅了したかのまた時代の流れと共に独創的なシンプルなデザインも登場し時代の変遷も分かる仕組みになっています。
ブースの数も多く1階、2階と全室を使った見ごたえのある展示で、早足でも時間掛かりますので余裕を持ってお出かけくださいませ。

さて、二箇所も展示館を観たらほんとにくたくたでおなかもすきました。
少し足を伸ばし浅草で食事をしました。
ぐるナビで紹介されている釜飯と串焼きでおいしいと評判の 麻鳥で一杯。雷門から歩いて1分位のところにあります。
観光地だけあってお客様の中には外国のかたも多く、話す会話は英語ありフランス語あり、お値段もそこそこで3人でたらふく頂いて一万円くらいです。現金支払いのみですので要注意。 ゴールデンウイークの中日。充実の一日でした。