紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

阿修羅展

2009-05-04 | 美術館
東京国立博物館で開催されています阿修羅展に行ってきました。
連日、昼間は長蛇の列で込み合っているので夕方が比較的空いているとの新聞情報で夕方5時30分頃行きました。
10分待ちでの案内でしたが5分くらいで中に入ることが出来ました。

全体的な展示品はいつもの展示会より少ないようでしたがやはり国宝の阿修羅様は特別仕様の部屋で一体のみの展示でした。渦を巻くようにその周りは人・人・人。
私がテレビや雑誌でいだく阿修羅像より実物の大きさは小さく華奢で全体的なイメージは、遠くを見ているしっかりとした目がはかなさや憂いをおび、心の中にすーと入り込むような静かな佇まいを感じます。また、左右の顔の表情は唇をかみしめていたり、怒りの形相に捉えられますが、それとて荒々しさや凄みといった強さよりも内に秘めた精神性の高さが感じられます。
お釈迦様の説法で心から改心している過程の表情なのでしょうか?
解釈はそれぞれ見る人にゆだねられる仏像です。百聞は一見に如かず。
他にも国宝八部衆像、十大弟子像や運慶作釈迦如来像頭部など本当にこれを見逃す手はない。

7時過ぎに観終わったので隣接の表慶館で開催中のカルティエ展に足を運びました。こちらも8時まで観覧できるのは本当にありがたいです。
雑誌penで特集が組まれている 吉岡徳仁さんの監修で見せ方も本当に凝っており、展示品をみながらその解説が映像で現れる。ちょっとしたマジックショウの感覚です。作品は装飾性豊かなティアラやネックレスから腕時計など、眩いばかりのきらめきと緻密な細工と技術で魅せられます。時の皇族や富豪たちをいかに魅了したかのまた時代の流れと共に独創的なシンプルなデザインも登場し時代の変遷も分かる仕組みになっています。
ブースの数も多く1階、2階と全室を使った見ごたえのある展示で、早足でも時間掛かりますので余裕を持ってお出かけくださいませ。

さて、二箇所も展示館を観たらほんとにくたくたでおなかもすきました。
少し足を伸ばし浅草で食事をしました。
ぐるナビで紹介されている釜飯と串焼きでおいしいと評判の 麻鳥で一杯。雷門から歩いて1分位のところにあります。
観光地だけあってお客様の中には外国のかたも多く、話す会話は英語ありフランス語あり、お値段もそこそこで3人でたらふく頂いて一万円くらいです。現金支払いのみですので要注意。 ゴールデンウイークの中日。充実の一日でした。

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