矢車草の咲く道を。

アートで穏やかで豊かな暮らしを。

障がい児・美術ワークショップ【獅子唐】

2016-07-31 09:30:02 | みんなの美術
今月ラストの美術

チャレンジするアート

季節を感じるモチーフ と、

新しい画材の提案 ができるアートプログラムをしました!

赤ペンで描く獅子唐 がテーマ。



久しぶりの中学生男子O君。描いていくうちにスクラッチもできていた



額縁は立体的な仕上がりに



発想が面白い❗️



mさんは、3本並べてみたよ!



柱も3本たってるね!




テーマ制作が終わったら自由制作 お花・文字に興味津々



h君は肢体不自由と重度知的障がいがあるけれど、マジックとかひっくりかえすのが大好きだね
目がキラキラ
大作とかが得意かも⁉️



自閉症のk君はマイペースに仕上げていくね。モチーフをダイレクトに貼っていくのが彼らしい



最終的にこの状態で完成❗️ スタッフの若いお姉さまにウキウキしてたね



スタッフの方がたが描いた獅子唐も、
コラージュしてみました

みんなそれぞれの獅子唐に。



制作せず、獅子唐をかじったりする子や片付けるのが好きな子、触っているだけの子もいて様々ですが、人のやっている事をじ〜っと見ている、という事も
大切な成長過程のひとつだと思います。


アートプログラムをひとつのきっかけにして、そこから自由な発想が広がっていくと、作ることがだんだんと楽しくなっていきます

自分だったらこうするのになぁ〜とか、
それはあんまり好みじゃないからこれを使うとか、
いや、私はこっちをやりたいや、なんかちがう…もっと上手くなりたいなどの向上心が芽生えたり


そうしてそんな気持ちを大切に育てていけたら素敵です



周りに流されず、自分の感性を大事に育てる

アトリエでは、そんなことを静かに見守っていきたいです。

このアートプログラムは、
フェリシモの脳がめざめるお絵かきプログラムのシリーズの中のひとつです。子どもから大人まで
どなたでも楽しめるアート
あなたもこの夏、アートでリフレッシュしてみませんか?

アトリエ ル・ブルエ では、フェリシモ・シリーズのアートを気軽に楽しめます

お絵かきプログラムは、芸術造形研究所とフェリシモによって開発された独自のプログラムです。

夏休み! 〜子どものためのアトリエ〜

2016-07-24 15:41:56 | みんなの美術
夏休みだ❗️
こころを解放し自由に美術を楽しもう❗️

子どものためのアトリエ体験してみませんか?予約制

3歳〜15歳まで

障がいのある子もない子も

火・木・土(8月) 6日・9日・20日・25日はお休み

10時〜12時 /14時〜17時

上記時間内で60分〜90分まで

体験費 : ¥1.000 (画材代、税込み)

1人1回限り・各回1名・希望日を予約



興味を持った画材を好きなように使ってみよう

お絵かきでも工作でも自由にやってみよう

何をしたらいいかわからない、ぐるぐるしか描けない、工作苦手…な子も大丈夫❗️
そんなお子さんには、アートプログラムを一緒に制作してみよう

ガーゼと紐を使ったアート食紅やでんぷんのりを使ったアート安全・安心して美術を楽しめます

障がいのあるお子さんも充分に楽しめる美術です

障がいはないけど美術が好きなお子さんもワクワクする美術です。

子どもの心と潜在能力を引き出すために、ぜひアートの時間



お申込み・お問合せ

080-3582-8506(そねおか)

bleuet.artjardin@gmail.com

2日前までにご予約お願いします

夏休み!〜子育て中の親御さんへ〜

2016-07-23 16:02:12 | 庭と小鳥と雑草と…
さて、幼稚園・学校に通っている子ども達には待ちに待った夏休みがスタートしましたね


何かと気が重くなりがちな長期休みですが、子育てに悩みや不安を抱えている親御さんに向けて
共に考えるイベントをご紹介します。

私が長男の思春期で悩んでいた時に出会ったグループの会から届いた案内です

都内での催し





昨今子どもをめぐる様々な問題が起きていますね。貧困の連鎖・あらゆる虐待・犯罪など、大人が考えなくてはならない事象がたくさんあります。

これはお芝居を通して子どもの人権をめぐる様々な問題を一緒に考えていきましょうというものです。

お問合せ先→東京弁護士会人権課
http://www.toben.or.jp/kodomo/




もう1つ。


親御さんに限らず子どもの思春期に関心のある方にも。

場所は新宿区内で、
各コースにより地域が異なります。
全6回で2.500円。〆切は8月20日まで。

思春期の心と体の変化
親子のコミュニケーション
スマホ・ネット依存と友達関係
性について
思春期の揺れと向き合って
などがテーマで9月〜来年2月にかけて
月1で開催されます。

主催・お問合せ先→
OJDサポートセンター
http://members3.jcom.home.ne.jp/scojd/

静岡で



全国から子育てや教育にかかわる人が集まり、誰でも参加できる集いです。

私は分科会の中にある美術教育に興味を持ちました。 ちなみにこのチラシの絵は、藤枝特別支援学校の卒業生の作品、とあります。


主催:「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどいー教育研究全国集会2016」実行委員会


先日の朝日新聞・折々のことばの記事には深く共感しました。

〜朝日新聞 2016.07.17 付〜

私の場合は… 親が絶対的な存在ではない、いつも正しいとは限らない、信頼して待つことの大切さを、3人の子ども達から教わった。そして子育てに関する考えが180度変わった

子どもとちゃんと向き合おとするから悩んだり苦しんだりするのだと思います。逃げずに向き合いつづけたから今があるのだとも…。 そうできたのも
苦しいのは私だけじゃないんだと思えたから。話をひたすら聴いてくれる人たちがいたから。同じような体験をしたお母さん達の存在が私を救ってくれたのです。

けっして一方通行ではない

育てながら教わり人として成長していく。親子関係に限らず、仕事の場でも
きっと同じことが言えるのだと思います。

私もまだ子育て中。日々反省と修正を繰り返しながら、これでいいのか?と様子を見つつ子どもと向き合っている感じ

でも、これだけは大事にしたいこと…

そこに笑いはあるか

お母さんの笑顔が一番


障がい児と楽しい美術

2016-07-20 09:49:01 | みんなの美術
今月2回目の放課後等デイサービスでの出張アトリエでした。


毎回、利用するお子さんも変わり、初めての子どもも数名いました。

楽しい美術を体験してほしいから
工作&お絵かきの画材を用意して、やりたいこと・好きなことをしよう! でスタート



自閉症の中学生男子k君の作品!
すべての色を使って、爽やかな気分だね




よっぽど嬉しい気持ちだったのか、完成した作品を持って、スタッフさんに見てみて!これ僕が作ったんだよ 、みたいな感じで見せに行ってましたね(若い女性スタッフでした(^-^))



初めての子でした。画面いーっぱいに描いて気持ち良さそう!



何つくろーかなーと考えてる子も…
そこで、先生はこれ作ってみたよ〜♪ と、マイ作品を見せたりして…





蜘蛛の女の子



いや、僕はアンパンマンだから、と黙々と制作する初参加の男子



できた!と大満足の笑顔に 弟のために作ったんだ!と。弟君はデイサービスによく来ていてアンパンマンが大好きなんだよね。 なんて弟思いのお兄ちゃんなんでしょう。 弟君がそばに来て、に〜っこり微笑んで嬉しそうにしてました



工作大好きなi君は、ストローで剣を作り私が新聞紙で作った剣を持ち、ちょっと戦いごっこもやったね! ストローで魂を吸い取るぞ〜なんてことも
お話が得意なんだよね 空想の世界で遊ぶ楽しさだ



同じく自分の世界を持っている小学1年生のR君。粘土立体よく作るよ!



ちょっと立たせてみる。うーん、うまく立たないなぁ… そっとダンボール板を差し出してみた… あ、チャレンジしてる!



お気に入りキャラクター



時間が足りないみたいで、まだまだ創作する気満々だったね



わたしはぽろぽろがいいの〜 マイペース乙女のAさん
セラピー効果ですね。

言葉が話せなくなって、共感することはできる

その子が、いま何に困っているのか、を察知して接する

目の前の子どもの世界に私も入り、一緒になって楽しむこと

肯定する・受け入れるって、そういうことなんだと思うのです。 それがアートの現場では最大限に発揮できる


美術をやることで、違った面が見えてきて情緒や能力、心の成長をキャッチして、多面的にみる力が双方についてくるように感じます。

障がい児を育てている家族も、みな違います。障がいの中身もだけれど、そのきょうだいだって、
複雑な気持ちを抱えているし、保護者だってそうですよね。

新聞やニュースで悲劇が報じられるたびに他人事とは思えない気持ちになります。 いつも、
もしかしたら、私だって…自分ごととして考えずにはいられません。


美術はみんなが楽しめるもの

心が豊かになり、生きていることにわくわくするような、
そんなアトリエでありたい

自宅アトリエを始めました。 障がいある子もそのきょうだいも
、個人対応でじっくり制作をサポートします。
アトリエ ル・ブルエ
http://www.bleuetart.com

FBもあります。

【ブラティスラヴァ世界絵本原画展】BIB50周年

2016-07-16 21:44:46 | 美術館へ行こう!
約1年ぶりの

ブラティスラヴァ世界絵本原画展
絵本の50年 これまでとこれから


うらわ美術館 に行って参りました。



今回は、創設50周年の節目という展覧会で、第1部・戦後日本の歴史を振り返る
第2部・世界の絵本の最新動向に触れる
という構成になってます



日本の作家の原画がたくさんあって、
見応えありますね



チケットの裏に『リピーター割引』のスタンプが押されていて、これは?と質問したら…1年以内、1名、1回限りで団体料金で観覧できるそうです! これは嬉しいですね また来よう〜♪って気分になります

展示方法もわかりやすく、
使用した画材が表記されてる
出版された時期の社会の出来事も併記されている
原画のそばに、その絵本があり手に取って見れる(椅子もあります)

原画から立ち上がってくる、画家の想いや繊細で丁寧な仕事に、深く感激しました。絵を見ただけで、本が読みたくなるのです すごい。泣ける。

嬉しかったのは、家にある絵本の原画に出会えたこと。



『スーホの白い馬』赤羽末吉 画 /福音館書店

この絵本は、17年前に購入し、長女と長男に読み聞かせをしていたなぁ、なんて思い出したりして…


このページの原画がありました。この絵、大好き。私、午年だから馬にも惹かれるのかなぁ

そして、夫婦揃って好きな画家大竹伸朗が描いた絵本も!


『ジャリおじさん』 えとぶん おおたけしんろう /福音館書店

この絵本は22年前かな? 読み聞かせしたりしているうちに、知らないうちに
まだ赤ちゃんだった子どもたちに落書き(塗り絵?コラージュ?)されていた!



表紙の裏が…



うーむ、シールが貼られているぞ…

文も面白くて、ジャリおじさんの挨拶
ジャリジャリ!って読むたびに、子どもはケタケタ笑って、読んでる私も一緒になって笑ってた

ページをめくると当時の情景が浮かんでくるから不思議です。子どもと触れ合う時間の中に、いつも絵本があった

だから、絵本は宝物だ。 長男が中学生になり反抗期&思春期で、私が絶望のどん底に落ちてしまった時に、俯いた私の前にたくさんの絵本が目に飛び込んできてこの絵本を読んで聞かせてあげたんだから大丈夫!と、なぜか不思議とそう思えた。 絵本に励まされ、そして支えてもらった
大丈夫だ、と信じ続けることができた。

今回の作品の中で良かったのは、

ローラ・カーリン 『あなたがつくる世界』イギリス 2015BIBグランプリ受賞

松本大洋 『かないくん』 BIB2015ノミネート

他にも好きな原画がたくさんあって…
絵本を探しに本屋さんへ行きたくなります

絵本好きな人にさらにおすすめな展覧会があります!



こちらは板橋区立美術館で、8月14日まで開催中❗️
講演会やワークショップなどもあり、
夏休み中楽しめそうですね

お母さんが好きな絵本を、まずは自分のために読んで、子どもが興味を示したら読んであげるのも良いかもしれません


絵本はあったかい