矢車草の咲く道を。

アートで穏やかで豊かな暮らしを。

僕、美術やらないから!

2016-10-28 13:49:23 | みんなの美術
今月3回目の障害児通所支援事業所での美術は、

自分で決める美術

でした。

つまり、目の前にある材料で何を作るか、も何もしないでいるか、も自分で決めます。



k君は、粘土やる!と迷いなく手でこねはじめ、できた!と完成品を見せてくれました。このあと、牛乳パックをちぎったりして、だいぶ力がついてきたな〜と感心



大きな声で元気よく部屋に入ってきた
kさんは、お気に入りの素材を見つけ、スタッフさんとお喋りしながら気分良さそうに制作


まだ机に何も出していない時は、
やだ〜、おもちゃで遊びた〜い!と、ちょっと拗ねていたa君。 でも、私がいろんな材料を机に並べ始めると…



これがいいなぁ。 そうだ! と急に積極的に素材をいじり始め、集中して作り始めました

途中。穴を開けたい!とスタッフさんに要望し、穴を開けてもらいさらに進めていきます



できたよー❗️と嬉しそうに見せてくれたのは、
貯金箱でした‼️
すごい!やったね〜! たくさんお金がたまりそうね〜 とお話ししたりして、満足してお持ち帰りです





粘土コネコネから入ったR君は、いつのまにかお絵描きしていて…





いつもとちょっと雰囲気の違う絵を描いてました。 洋服がお洒落 より細かな表現になってきてるね!


この日初めて参加したB君は、最初
何作ればいいの?と不安そうにしてました。私は横に座り、これ使ってみる?とかロボットとか面白そうだねと声かけしながら、B君の興味を示したものに同意し素材を近くに置いたりします。


するとB君、ロボット作る!と言い手を動かし始めました。 作り出すといろんな事が動き始めます。 どうやってつけようかなぁ? ここに、こうつけたいんだよなど、頭の中でイメージが浮かぶようになるのかな?


顔を描いたら完成だ〜


ロボットができたらクレヨンに興味が湧いたようです


赤と青を混ぜると〜どんなになる〜?とつぶやきながら遊ぶように色混ぜを楽しんでました






ペターっと座って無心に描く子どもの姿、好きです。


この日、玄関ホールで久しぶりにあったY君。 私の顔を見るなり、僕は美術やらないから! そういう事になってるんだ!といきなりの主張に、えっ となりましたが、まあ、やらないのもいいし…とY君の今の気持ちを尊重し私は先に中に入りました。


Y君は小学5年生。11歳で、一見障がいがあるようには見えません。大人の会話にも入ってこれるような難しい言葉も知っています。 最近は、学校の友達に
デイサービスに行く事を知られたくないような素振りを見せるようになったと、スタッフさんが教えてくれました。

11歳、反抗期・思春期に突入ですね。いろんな事が気になりだす年頃なので、接する大人も対応の仕方をそろそろ変えていく時期になってくるかと思います。

おやつや宿題を終えて遅れて部屋に入ってきたY君。しばらく静かに見守りました。何もしないから❗️と勢いまいていたのに…
静かに私のところに来て、紙と鉛筆ありますか?と何か描こうとする雰囲気が

私が模造紙に描いてるのを見て笑ったり、周りの友達の様子を見てたりして
気分が落ち着いてきたのかな?
彼は鉛筆で何かを描いてました。その絵を私に見せながら、僕が描いたものじゃないよ。 ⚪︎⚪︎さんが描いたのを真似したんだよと話してくれました。




帰り際、いろんな事を聞いてくるY君と
たわいもないお喋りをしたあとに、
Y君に会えて嬉しかったなぁ。 また会いたいな と伝えると、速攻で、
いやです! と言われてしまった。


いいんだ。そのまんまのY君で。

プライベート・あとりえ〜aさん10.25〜

2016-10-26 10:44:40 | みんなの美術
自閉症のaさん、お母さんと一緒に
ニコニコしながらアトリエに来てくれました


玄関でお出迎えすると、アトリエの部屋に吸い込まれてゆくように入ってきて
、すぐに絵の具を使い始めます


お母さんに最近の様子などを伺ってから私もアトリエに入り、静かに見守ります。




絵の具の感触を、手のひら全体で感じ、気持ち良さそう!





一通り絵の具、色混ぜをやったあとは、お絵描きです




ひとつひとつ、象!とかよる!お月さま! と私に教えてくれながら、スピード感溢れる力強いタッチで描いていくaさんです




ときに身振り手振りで何を描いたのか教えてくれるaさん。 私がなかなか分からなかったり、違うことを言った時に…
やさしいaさん




サンタクロースやおひな様を描きながら、何だかとっても楽しそう 季節を感じているのね〜




aさんの中で、楽しい思い出の記憶や、
これから来るイベントへのワクワク感が溢れ出てきてるように見えます




お絵描きが一段落すると、折り紙チョキチョキで、紙吹雪を散らしました




折り紙の色も、慎重に選んでいます!



これで終わりかな? と思いきや…

まだ〜と言いながら、水溶き糊に絵の具を混ぜて
、模造紙に垂らし何かを描き始めました
指で描いたり筆を使ったり自由自在に


お母さんがお迎えにきて、スッキリした表情で帰ってゆくaさん


どうもありがとう

また来月を楽しみに待っています






いじめ、を考える ⑴

2016-10-25 20:49:34 | 庭と小鳥と雑草と…
今朝の朝日新聞に、いじめ関連のニュースがトップ記事としてありました。


いじめって、どういうことをいうのかな?

子どもから大人の世界まで、どんな環境にもある苦しくて辛く痛みを伴う人間関係。


いじめ、というレッテル貼りでは、とうてい片付けられない現象。 一人一人、みんな違うから。




いじめにあった事のない人って、いるのかな?

私自身、幼稚園の時から母になって働きだしてからも、いろんな場面で痛みを感じてきた。


もう駄目か、と絶望した時にこちらのNPOの人達と繋がった

辛いとき、まっくらな時に、ひたすら話を聞いてくれた。 ただそれだけで、楽になれた。前向きな気持ちになれた。ひとりじゃないんだ、と生きる勇気が湧いてきた。


話すこと。 信頼できる人に聴いてもらうこと。 家族じゃなくても、いい。


同じような経験をした人ならば、理解し合えることが沢山あるんだって気付かされた。

そして私は救われた。

生きていて良かったと、心から思える日がきっと来る❗️



特別支援学校の文化祭♪

2016-10-23 15:34:23 | 庭と小鳥と雑草と…

次男の通う、県立特別支援学校文化祭がありました。


高等部3年生、学生最後のお祭りごと。

息子は手工芸班で、
いろんな品物を作っていました

我が子の作った物がどれかはわからなかったけど、これ、いいなと思って購入したものです



紙すきのノート。書くことたくさん!




籐編みのかご。カトラリーに使おうっと



花ふきん。 やさしい気持ちになる肌ざわり






園芸班で作った新鮮な野菜❗️ シャキシャキの水菜、からし菜に赤とうがらし。
水炊きでいただこうかな


息子の作品



修学旅行の沖縄から帰ってのシーサーの制作



フォトフレーム



絵手紙だね。カタツムリと…なんの花かな?


息子はダンス部だったのでダンス部のステージ発表がありました EXILE、テイラースウィフトの曲で、ノリノリに踊る姿に感動 家でも毎日練習していたね❗️ 成果バッチリ❗️

小学生の時は、ダンスなんて嫌い❗️と苦手意識が強かったのに…。

成長とともに、嗜好も変化してゆくのですよね 私もそうだし…。


高校生活もあと少しになってしまいました。 過ぎてみれば早いなぁ〜と感じるのが不思議。でもだからこそ親も頑張れるのかなぁ、と実感します。


さて、来月は現場実習です。 息子にとっては定着のため、親である私にとっては送迎をどうするかの検討期間にもなる、かな…。


社会に出てからの人生は長い。私が元気なうちに、動けるうちに、いろんな人と繋がり悩みを打ち明け、つどSOSを出しひとりで抱え込まないようにしよう

息子が社会と繋がって生きていけるように、助走の期間は伴走しながらがんばろう


障がい児と立体作品〜『りんごの木』〜

2016-10-19 11:56:58 | みんなの美術
10月2回目の障がい児通所施設での出張アトリエは、

『りんごの木』

の制作をしました。




まず、立体りんご新聞紙や紙コップをベースに作ります



この立体りんごは、フェリシモさんの、
脳がめざめるお絵かきプログラムシリーズの、
図工編からチョイスしました




なかなか新聞紙を紙コップに巻いていくという動作は、握力の弱い子どもには難しく、職員さんに手伝ってもらいながらの制作です。



職員さんが一生懸命に作っている側で、子どもは他のことしてたり、きゃっきゃとはしゃいでいたり…


和紙を糊で貼っていくところは、子どもは水溶き糊にトキメイテ 豪快に触りまくります


材料には、りんごの芯の部分にアルミ針金を使用しますが、現場安全のため、
モビールに変更しました。

ハサミも使わず、新聞紙とマスキングテープで形が作れるので、大人も子どもも楽しめます





糊を乾かす意味でもあるりんごの木 まだ未完成だけど、この後どんな変化を遂げてゆくのか楽しみ!






ときもが好きなR君は、りんごにときめき しばらく触ってご機嫌に
やっぱり食べたくなっちゃうよね? おうちだったら切ったり食べたりできたのだけど、ね
ごめんね。




僕はみんなと違うことをしたい❗️ と自己主張がはっきりしているk君は、材料を見つけ集中して創作。 写真を撮りながら聞くと、カバンとかにつけるやつ、ストラップだよ!と得意げに教えてくれました。



k君、みんなと同じ事はしたくないみたいだったけど、自分の自由創作をしながらも、私が作っているりんごやりんごの木にも興味を示してくれて、木を作りたいなぁとか僕はここからグローブを作りたいなぁなど、その発想力の豊かさに感動してしまいました



目の前にあるものをきっかけにして自由な発想力どんどん広がっていくことって素敵だなぁ、いいなぁ〜って思います。


幾つになっても、凝り固まらずしなやかに伸びやかにいられたら… と、子どもと接していると思うのです。



美術! 美術!と楽しみにしてくれている子どもたちが愛おしくてしかたありません。

ありがとう!