矢車草の咲く道を。

アートで穏やかで豊かな暮らしを。

障害児デイサービスで美術❣️

2020-10-18 10:43:00 | みんなの美術

 3年ぶりのアート活動でした✨

 地元にある障害児のためのデイサービスで、10名の子ども達と8名の職員の方達と一緒に美術を楽しみました


 今回のテーマは、かぼちゃ🎃です。
ハロウィン👻も近いことですし…。
新聞工作なので、クレヨン🖍など持てない子も、新聞紙をちぎるだけでも参加できるようにしました。

 実際、ビリビリ〜ッ!って目の前で一緒に破くと、きゃっ♪と一瞬顔がパッと明るくなって彼女も私も笑顔になって…。そんな瞬間を職員さんも見逃さず、すかさずカメラを向けて「おっ!いい顔!」パシャッ❗️と共に喜んでくれるのです


 普段、じっとしていられない子も、しばし椅子に座り、のりを筆に取り和紙を貼っていく行為に集中しています。


 隣で職員さんが制作するのを、じーっと見ている子も、声掛けをされながらたまに手を出してきたり…。


 なかには、「わたしは雪姫作る〜❣️」と言って、自分の好きな世界に入っていく子もいます。これって素敵✨  新聞紙と和紙、糊という材料をきっかけに、わたしの世界のイメージが静かに広がっていくのですね。彼女は好きなキャラクターがあって、絵を見ながら無心に制作(途中歩き回ったり、職員さんに抱きついたりしながら)してました。完成したら、エネルギーを出し切ったのか、眠そうにして横になっていました。遊び疲れた子どもが、お母さんの膝の上でお昼寝する様に…


 また別の男の子も、カボチャそっちのけで、ピクシーだ!と元気に体と手先を動かしながら、あっという間にカッコいいキャラクター人形を作ってしまいました
手先が器用で、細かいパーツもきれいにチギッていて、思わず「わぁ!凄いね!カッコいいなぁ!」って伝えると、ヘヘッ!俺ってすごいでしょ⁈的なオーラを放ってましたね


 10人いたら、個性も10通り。みんなそれぞれの表現があり魅力的です。

 何をやってもいいんだよ。自由な時間だから。安全で安心できる空間だからと、危険な事はしないとルールを決めて始めれば、子どもたちは、のびのびと自分を開放できるんです。そうして美術というツールをきっかけに魂の解放へと、向かっていくのかもしれません


 この日の教室(部屋)は、一体感がありました。一軒家を使用しているデイサービスだったので、リビングがちょうど良い広さでした。


 3年ぶりにお声をかけて下さったYさんに感謝です  幸せなひとときを過ごすことができました✨


 久しぶりに自分も制作でき、ワクワクしました❣️




『Potiron princesse』  2020.10.17





わたしは、ビーズや小物類を貼り付けるのが好き










指輪💍を王冠風に…





アートは魔法❣️

2018-07-24 20:38:11 | みんなの美術

先日、都内の障害児デイサービス工作教室のスタッフとして参加する機会に恵まれました





美術スタッフとして関わっている方がメインとなり、テーマを決めてみんなで創作するスタイルです





今回は夏休みに入っての初回という事もあり、午前と午後の2回のセッションになりました。私は午前の回に参加して、6名の子ども達とアートの時間を楽しみました





2年後の東京オリンピック・パラリンピックをテーマに、聖火リレーをイメージした共同創作です


長〜い紙に、オイルパステル、水彩絵の具を使って走る人をイメージし、ローラーで描きながらリレーをしました


私は、6年生のF君と一緒に描き、ローラーを持ってぐる〜っと走りました






障害の度合いもみんなちがう。

デイサービスという場では、規則やマナーやルールなどもあるし、その子にとっての課題などもあって、うまくいかない事、できない事、してはいけない事…などなど、学校や家庭の延長のような場になり、親御さんも含めスタッフの方も褒める機会があまりないというのが実情です。


児童デイに限らず、福祉事業所での職員との関係や家庭での親子関係にも同じことが言えるのではないでしょうか…


機能的存在にだけフォーカスしてしまいがちになり、なかなか別の側面を見る機会が得られないが為に、人を多面的に捉えられなくなりがちになってしまうんですよね


立場もあるし、責任もあるし… で、支援や指導する人も葛藤など抱え大変です。


そんな日常の中にもアート・美術の時間をほんのすこしだけ作るだけで何ものにも囚われない自由な世界が広がり、シンプルにただ気持ちよく好きで安心な居心地の良い場所になり、何一つ叱られる事なく怖がる事なく怯える事のない安心安全な空間に身を置くことができる。それはやっぱり、アートの魔法だと私は思うのです



褒めることが無い。という人だって、やっぱり目の前の子どもがニコニコして楽しそうな表情をしていたら、そりゃ〜やっぱり嬉しくなるもんですよね 日々接している人だからこそ気づけることだし



その子の今を全身で受けとめるだけでいい。そして自分もその子の世界に入って一緒に楽しんじゃう アートの時間では、正解不正解や上手い下手なんて問題じゃない



あなたの存在が私には嬉しい



そう感じでいる人がここにいるんだよ。というメッセージを込めて関わることができるのも、アートの魔法、アートのおかげかも



灼熱の中を歩いて行けるのも、思いがけず吹いてくる爽やかな風のおかげだったり… ね。


叱られて注意されるばっかりの毎日は辛すぎるもん


そんな時はアートだよ アートの時間を過ごしたらうん、私はこれでいい、自分オッケー👌な気分になれちゃうから


自分で自分を肯定する力もついちゃうぞ❣️

『臨床美術学会 第9回大会』ー東京ー

2017-11-13 09:40:55 | みんなの美術

今回、初めて臨床美術学会の大会に参加しました。





今回は主に、

「子どもの現場における臨床美術の新たな展開」

というテーマが中心になり、保育の現場の現状などの報告がありました。

午後は分科会もあり、私は

「現場に求めらる臨床美術の効果とアセスメント」の会に出席しました。


アセスメントという言葉は、福祉業界のなかでよく出てくる言葉で、評価、査定という意味で使われます。次男が就労する際に、事業所の相談員さんと面談し作成して頂きましたね



会場は様々な現場で活動する臨床美術士達が集い、多角的な意見や提案、悩み、情報交換などで熱気に包まれていました


同期のmさんが登壇し発表する姿に、勇気と元気をもらいました


大会に参加して、疑問や想いなど様々な感情・思考が渦巻いています


エビデンスとか、アセスメントとか、
難しいことは良く分からないけれど、大切なのは


あらゆる人が楽しめる美術であること

わたし自身が臨床美術が好きである、

ってこと

それと私が一番気に入っている資質(そうありたい❣️)が、存在論的人間観


これは子育てにこそ必要なことだと気付いたから
臨床美術士となってからの子育てに対する考え方も大きく変わりました

子育てする母としても、臨床美術が支えとなり、成長させてくれているようにも感じます。


やっぱり人間じゃなきゃできないことに愛をいっぱいこめて人と関わっていきたいです❣️


とっても刺激的で得るもののある大会でした✨

『aさんの世界・11月』〜プライベートあとりえ〜

2017-11-11 17:27:15 | みんなの美術
今月も元気いっぱいなaさん

アトリエに入るなり、私のやることは決まっているわ❣️モードに切り替わってしまうaさん






絵の具・水・手のひらと、その感触をじっくりと味わって…





自分の手も、大好きなピンク色に染まりながら、
果物ジュースを作っていきます



混ぜる〜✨



そして、足裏スタンプへ


ピンクと水色がお気に入り





パレットで混色を試してみる❣️



なかなか出せない色です 私は好きです



黒!黒!と言いながら思い切り混ぜ混ぜ❣️





そうしてお絵描きスイッチがはいります


音楽的な感じ







女の子・男の子。


いつのまにか隣にいるルカさん



aさんは脇目も振らずに制作に集中❣️




ママがお迎えにきても…、わたしまだ終わらないよのね〜、集中したいのよと背中で語っているようでした




プライベートあとりえは、完全にaさんのアトリエとなり、私はアシスタントになっていました


aさんは知的障がいもある自閉症の女子中学生です。彼女も私も自由になって気持ちよく過ごせる時間は、画材や片言の単語、歌や顔の表情などが散らばる空間になり、2人がここに居るだけで充分コミュニケーションが成り立っているんだなぁ と、実感するのです✨

体験・『ぬらし絵〜花を描く〜』ー大人の美術教室ー

2017-11-03 14:27:39 | みんなの美術

臨床美術のアートプログラム、
【ぬらし絵『花を描く』】を体験して下さいました





絵を描くのは苦手なの!と仰るK様ですが…








花の話をしたりしながら、少しづつリラックスされて…





水彩色えんぴつを使う頃には、花の表現にとても集中していらっしゃいました






ガーベラやカーネーションの柔らかさや、空間の中にフワッと立ちあがってくる強さも感じます 素敵な作品の完成です✨


ぬらし絵は、水をたっぷり使うので、にじみ具合が予期せぬ形を作ったり、偶然にできた色あいなどからインスピレーションを感じることもあり、
イメージが広がっていきます また水の感触も心地よく、無意識のうちに力を抜いて描くことでリラックス効果もあるようです




練習の段階から、もう花のようにも見えますね





k様、「私にも描けた❣️」
、とても喜んでいらっしゃいました
そんな姿を見て私も嬉しくなりました


専業主婦として、母として、妻としても頑張ってこられたK様です。美術をしている時間だけは、
あらゆる役割から解放されて私自身を生きる時間です


人が支えになるように、自分の作品もまた、自分を支えてくれるのだと信じています


制作した時の心情や背景なども含めて、すべて作品の中に刷り込まれるように感じます


臨床美術は、受け身で入ることができ、偶然に現れた形を手掛かりにさらにイメージを膨らませ、より自由に積極的に創作していける表現の深さ・広がりの可能性を感じさせてくれる美術、と私は考えています

K様、ありがとうございました❣️