BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

100万の命の上に俺は立っている 第70話 『救世主の誕生』 感想: 衣宇を救世主といただく救世主派はどこに向かう?

2022-04-18 12:11:43 | 100万の命
タイトル通り、衣宇が救世主とみなされ、それに伴い救世主派が誕生した回。

囚われた女性を解放するための戦闘シーンがほとんどだったため、今回の物語はこれに尽きるのだけど。

でも、そこまで衣宇を修羅にさせたのは、「女性の味方」のアイデンティティクライシスに直面したからだった。

その衣宇の主観的理由が、あとになってなにか意味を持ってくるのかな?

むしろ、ブラック校則といったように、学校での衣宇の行動原理そのものが、彼女の救世主願望を表していたという気にもなるけれど。

この漫画って、基本的に登場人物の個人的感情、個人的動機が、まわりまわってクエストを達成し、結果的にクエストの舞台となった「世界」を救う、という展開が多いのだけど。

いわば、パーティメンバー全員による「セカイ系」みたいなものなのだけど。

そのミクロな動機とマクロな結果の接続については、今後、何か意味が与えられるのかな?

まぁ、ゲームという舞台がそういうものだろ?といわれればそれまでなのだけど。

とりあえず、ノフ教に救世主派という新興の教派ができたのだけど、この感じだと、その教えがどう変わっていくのか、それを描くことになるのかね?

ノフ教のモデルはイスラム教かな、と思っていたけど、復活した救世主が内部から生じた新興派閥というのなら、むしろユダヤ教なのかな?

となると、衣宇は文字通り救世主=キリスト、ということになりそうだけど。

ユダヤ教からキリスト教が生まれるような物語をこの先、なぞっていくのだろうか?

それを女性の守護、というところに重ねたことでどう変わるのか?

あと、歌姫の新人パーティメンバーは、そこにどう関わってくるのか?

割とマジで、政治と宗教の関わりを描くことになるのかね?

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サマータイムレンダ 第1話 『さよなら夏の日』 感想: 久しぶりの孤島SFミステリーのようで期待に胸が弾む弾む!w

2022-04-15 15:54:06 | サマータイムレンダ
なんだろー、これ? って感じで見始めたら、なんか最後まで見てしまった。

いやでも、いきなり主人公、撃たれたてるんじゃん!と思った次の瞬間に、「死に戻り?」していて、おいおいリゼロかよ!って思わず突っ込んでしまったw

ということで、これどうやらSFチックなミステリーなんだね?

ちょっと『ひぐらしのなく頃に』的な雰囲気で、こういう作品って、ものすごく久しぶりじゃない?

ということで、結構、続きが楽しみ。

一応、どうやら2クールを連続でやるみたいで、しかも、原作はもう完結済み、というから、これ、最後までやるんだろうな、きっと。

ということで、すでに、向こう半年間も原作に手を出さずにいられるのか?という気分になっているw


で、第1話は、物語の舞台と主要登場人物の紹介、ってことでいいのかな?

主人公の慎平
ヒロインの潮、ただしすでに故人(のはず)
潮の妹の澪
慎平の友人の窓
怪しい警官の凸村
神社の雁切
潮と澪の父のアラン
あとなんか撃たれたお姉さん(南方というらしい)

ってところ。

しかし、孤島かぁ、孤島殺人事件かぁ、定番中の定番のシチュじゃないかw

しかも、主人公の慎平は、幼い時に両親を亡くして、アランに引き取られて、潮と澪と兄弟のように育てられていた。

で、物語冒頭で、島を出て東京で暮らしていた慎平が、潮の葬儀のために島に帰ってきたという始まり。

もうこれだけで、

慎平の両親はなぜ死んだのか?

という疑問が生じ、そこから当然、島の過去に飛ぶ話になるよね、きっとw

今回のオチだと、ドッペルゲンガーに見える人間の複製体を作る実験でも秘密裏にされていたに違いないのだろうし、

当然、そんな研究が島単体でできるわけもなく、誰かが島の外から人材や資源、金を供給しているはずで、

その「島の外」の黒幕と、今は島の外にいる慎平との間に何らかのリンクがみつかるのかもしれない。

あるいは、慎平と一緒に島に来て最後に撃たれていた女性は、もしかしたら、過去の実験の成功作で、だれかが複製体を外に逃がした結果なのかもしれない。

てか、なんで、慎平、右目だけコンタクトっぽいの?とか、

「俯瞰して捉えよう」とか、なんでそんな探偵口調なのさ?とか。

・・・もうすでにいくらでも、謎やそこからの展開があれこれ思いついてしまって、きになることったらないw


ということで、2話が楽しみなのだがw

でも、こういうのは、もう配信で25話全話配信!みたいな形でやってくれないと、いまどき、見る方の関心が持たないんじゃない?って思うよ。

イカゲームみたいに全話配信にしてほしかったなぁ。。。

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史上最強の大魔王、村人Aに転生する 第1話 『村人A』 第2話 『規格外』 感想: シルリンの手になる「なろう」は安心して見れるのがいいなぁw

2022-04-14 17:27:55 | Weblog
第1話がなんだかとにかくウザいという印象しかなかったのだけど、第2話でごくごく普通の「なろう」になってみやすくなった。

やっぱり、シルリンとなろう、って思い切り相性がいいなぁ。

多分、シルリンがやりたい、とにかくよく動くアニメをつくる、でも作画は崩さない!というのと、「なろう」によくある、無駄にケレン味のある主人公の能力発動、というのが、うまく合うのだろうね。

むしろ、『盾の勇者』のようなひねくれまくったアンチヒーローもののあとだと、全く抵抗なく見れてしまうのが恐ろしいw

でも、この『村人A』、悪くないと思うよ。

なんだろう、アードの無双ぶりも、いわれているほど嫌味にはみえない、というか。

もともと転生までして自分の行き方を変えたい、と思っていたほどだから、存外、真面目だし。

なんていうか、ちょっと陰気で真面目な『バスタード』みたいな感じかな~、って思った。

まぁ、第1話の子ども編のときは、さすがにキショかったけどw

でも、学園編に入って、普通に無双するテンプレになるかと思いきや、オリヴィアというかつての部下?がいることに気づいてからの動きは、むしろ笑えた。

てか、これ、むしろギャグ枠だよね?

アードの慇懃無礼な態度も、今のところは、イリーナやジニーに対する、真性の気遣いによって嫌味になってないし。

なので、一通りキャラが出揃うまでも何かコミカルな展開が予想できるし、

逆に、キャラが出揃ってからは、さしあたって何をゴールにして物語を進めていくのかで、だいぶ状況は変わりそう。

OPを見る限りでは、アードがなんだか白髪の魔法勇者にでもなりそうな感じなので。

一体何と戦うのだろうw

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盾の勇者の成り上がり Season2 第2話 『霊亀の足跡』 感想

2022-04-14 13:07:33 | Weblog
なんか盛り上がらないねー。

てか、「れいき、れいき」、っていうから、「冷気?」「霊気?」とか思っていて、何のことだろうと思っていたら、「霊亀」だったw

なんだよ、霊の亀、って?

で、なんだよ、霊気の使い魔で人間態、って?

ずーっとだらだら戦略を通じた会議で説明的会話ばかりしていたのに、肝心なことをちゃんと説明しないのだから困る。

いや、亀なんて思わないでしょ?

ん? でももしかしたら、中国では有名なのかな?

今回、敵将がみんな中華風だったから。


まぁ、もはや苦手意識が先にあるから仕方ないのだけど、なんか、歪なんだよな、この物語。

設定も、人物造形も、世界観も、敵キャラも、なにもかも。

無駄にリアリズムに徹しようとしていて、その分、ただただ暗い。

だがらギャグやコメディがことごとくすべる。

今回だったら、花澤さんが演っているオストのセリフって、ことごとく寒いギャグにしかなってないし。

やっぱり、そもそも主人公の尚文が暗すぎるんだよね。

尚文の場合、結構、歳も高めみたいだから、ここから性格が変わるということもなさそうだし。

なんかね、全てがイタイ。

なんなんだろうな、と不思議に思うほど。

これ、よっぽど作者の趣向がおかしいんだろうな。


ともあれ、その暗い尚文がブチ切れたら、諸国の軍師たちもみな折れて、なんかいつの間にか共同戦線をはるみたいなことになっていて。

次回、その亀の怪物と戦うのかね?

しかし、なぜ亀?

尚文の言うように、波、だけ対処していればいいじゃない。

あとは、七星勇者ってなに?

しかも、あと付けで登場する?のに、尚文よりも劣る、とか、なに?

だったら、そんな援軍、いらないじゃん。

なんかね、物語も逆張りすぎてスベっている。

爽快感が一切ないのがホント辛い。

珍しいんじゃないの、これくらい、いやーな感じがするのに、続編の制作まで決定しているのって?

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パリピ孔明 第1話 『孔明、渋谷に降り立つ』 第2話 『孔明、計略を使う』 感想: 良くも悪くもPAワークス臭が消えないのが玉に瑕かも。

2022-04-13 15:39:26 | Weblog
第1話で、なんだこれ?って感じで勢いで最後まで見てしまって、なんか、これバカバカしいけど、もしかして面白い?って半信半疑になったのだけど、

第2話を見て、???、これ逆に孔明設定が枷になってないか?って思ってしまって、今はちょっと微妙な状態w

これ、このままずっと孔明の故事にならって話が進むのかね?

だったら、ちょっとくどいかなぁ。。。

あと、そうしたくどさが続くようなら、ちょっとPAワークス製作が仇になりそうな気がしてきた。

なんていうかさ、PAワークスって、なんか鈍臭いじゃん、田舎っぽい、というか。

いや、そういう鈍臭さがうまく当てはまる作品も確かにあるよ。

『花咲くいろは』とか『SHIROBAKO』とか『凪のあすから』とか。

(っていま作品リスト見て気づいたのだけど、『凪のあすから』のほうが『SHIROBAKO』よりも前だったのね、ちょっとびっくり。)

田舎に期待されるステレオタイプである人情とか伝承とか異郷とかがうまくハマると物語的にも面白くなるし、いかにもPAワークス的な、真面目なリアリズム重視の作画が活きてくるのだけど。

でもこの作品って舞台が渋谷でしょ?

2話にして、すでに、渋谷のクラブが、なんか田舎のアングラライブハウスみたいな描き方になってないか?

なんか東京のヤバいところは全部、東関東的なヤンキーの風情にならっている、みたいな誤解があるんじゃないの?とか。

いや、これは原作のある作品だから、原作のほうがそういう作りなのかもしれないけれど。

でも、なんかトーンが違うんだよなぁ。

そこにもって、孔明の計略がそのまま使われるとなると、本気で鈍臭さが増す、というか。

なので、ちょっと見どころが見極めにくい感じになってきた気がする。

なんか、いろいろとチグハグなんだよねー。

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トニカクカワイイ 第187話 『重なる影』 感想: 結局、輝夜のお披露目シリーズだったかw

2022-04-13 12:05:19 | トニカクカワイイ
「重なる影」と神妙そうなタイトルをつけながら、その「影なるもの」がでてきたのは最後の一コマw

あとは、なんていうか、いつもどおりの日常が帰ってくると思わせる描写の回だった。

まぁ、司は、例の「仮面の欠片」を焼いて灰に戻したわけだけど。

でも、その仮面の残りの部分は、誰かの手に残っていた・・・ということで。

で、この「誰か」は誰なんだろうね?

・・・というのが、一応、次回以降の物語になるのかな?

もちろん、しばらくの間は、また日常ギャグ回が続くのだろうけどw

しかし、終わってみれば、輝夜の本性?のお披露目会だったなぁー。

一応、司と敵対する関係ではないことだけははっきりしたようだけど。

むしろ、輝夜と千棘との関係が今後も続きそうだけどw

となると、やっぱり仮面の残りを持っているのは、千棘ママンなのかなぁ。

まぁ、過度なシリアスは、この作者の場合、物語を殺すだけなので、ゆるりとそのあたりは進めてほしいところ。

あとは、ナサ君が夜な夜な、司の1400年の冒険?を聞かされる場面も、ときどき描いてほしいな、と思ったw

とまれ、次回から新章?開始?

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彼女、お借りします 第231話 『楽園と彼女(終)』 感想: 小百合さんがいいあてた通り千鶴の気持ちはすでに完全に和也に傾いていたんだね。

2022-04-13 11:50:41 | かのかり
長かった「楽園と彼女」シリーズも、どうやら今回で終わりらしい。

そして最後に描かれた、小百合さんを思い出しての千鶴の独白によって

千鶴も完全に和也のことを好きになったことを意識していること

が明らかにされた。

長かった「楽園と彼女」シリーズも、終わってみれば、千鶴の気持ちを明確にするためにあったエピソードだったことがわかる。

もっとも、最後の独白にあるように、相変わらず千鶴としては、和也との出会いがレンタル彼女という金銭のやり取りのある「客」として始まったことを理由にして、一生懸命、その気持を否定しようとしているようだけど。

ただ、それも、千鶴の心情にならえば、多分、レンカノを隠れ蓑にして、自分の本心を明かさないまま、和也との付き合いを可能にする手段を「キープ」したかったからのようだけど。

そうなると、前回、麻美に事務所への通報をやめさせたのも、和也との関係をこのままにしたいと思うことが先行していたのだろうけど。

もっとも、その結果、麻美を焚きつけるようになってしまったのは、やっぱり失敗だったのだろうな。

これで、麻美は麻美で、千鶴へのいわば意趣返しとして、和也にすり寄り、関係を修復しようと試みてくるかもしれない。

もちろん、そこには瑠夏ちゃんも絡んでくるわけで。

となると、前回、麻美が言っていた比喩にならえば、和也という金払いのよい客を前にして、トップを奪いあう、千鶴、瑠夏、麻美、の3人のホステス、という構図とになりそうw

やっぱり、ここは、八重森による戦況の整理が必要な頃合いだなw

あとは、結局のところ、和也が、いつはっきりと自分の気持ちを千鶴に伝えて、強引にでも、彼女にイエスと言わせるかにかかってきた、ってことだね。


ということで、長かったけど、とにかく千鶴の本心を読者に伝えるのが、この「楽園と彼女」シリーズの狙いだった。

(あ、一応、公式には、この「楽園と彼女」シリーズは、ハワイアンズ編wというらしいw いまさらだなーw)

しかし、麻美の猛攻もしのいだとなると、あと千鶴を攻め立てて彼女の本心を口にさせる人って海くんぐらいしかいなんだよなぁ。

となると、ようやく、和也vs海、の対決も始まる?ってこと。

なんか、そこに、今回最後の方でハブられた木部が絡んできそうで、嫌な予感もするのだけどね。

とにかく、八重森だよ、八重森!

彼女の「超・要約・力!」で事態をまとめて、和也を前に推してくれー!

あとは、そろそろ墨ちゃんもね。

あ、そうか、千鶴の後押しをするのが墨ちゃんになる可能性もあるね。

墨ちゃんは聞き上手だからw

それにしても小百合さんの、

愛が芽生える瞬間は、その人のことを楽しそうに語った時

というのは名言だなぁ。

見事に千鶴の気持ちを見抜いていた。

もっとも、その言葉をかけられた千鶴からしたら、むしろ無理をしてでも否定しようとする言葉になってしまって、むしろ「呪い」になってしまったのが辛い。

小百合さんが生きていれば簡単だったのだけど、はたしてこの先、だれが、小百合さんの役をすることになるのだろう。

意固地な千鶴の背中を押すのは本当に難しい。

まさに八重森の見立て通りの展開w

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ワンピース-ONE PIECE- 第1046話 『雷ぞう』 感想:鬼ヶ島の状況中継だけで全然、話が進まねぇ。

2022-04-11 09:32:51 | ワンピ
まただよー、鬼ヶ島の各フロアの状況の紹介だけで、全然話が進まない。

新しく起こったことといえば、いきなり雷ぞうが、ズニーシャからもらった水を使って火消しに走ったことくらいで。

しかも、雷ぞうとジンベエの組み合わせという唐突な組み合わせ。

もちろん、ジンベエがルフィの信じる侍だから信じる的なことを言って、そこはフォローしているから、と説明はされるから整合性はあるのだけど、でも、なんていうか、物語的にはペラペラだよね、あまりにも突然のことで。

小紫によるオロチの殺害もそうだけど、展開が雑なところが目立ってきていて、さすがにこれはないだろう、という気になってくる。

討ち入りだからなんでもあり、なのだろうけど、ちょっとなー。。。

ルフィはルフィで、ニカ化してから戦いがふざけたものになってしまった分、なんだか、ただの戦闘狂が戦っているように見える場面も増えてしまって、それまであった、四皇の一角である、つまり最強海賊であるカイドウとの決戦!という緊迫感がすっかり欠けてきてしまった。

これはきっと、苦戦を強いられる中での「覚醒」をやってしまったからなのだろうけど、でも、これはあまりうまく行ってない。

あまりにもニカのスタイルが自由で、それゆえ理不尽すぎて。

まぁ、サンジとゾロの突然のレベルアップ的強化も同じように唐突だったから、もうワノ国編がそういう場所になってしまったのだろうな。

なんかね、作者が気負いすぎていてい、全てがスベってしまっている感じがする。

バウンドマンの頃から感じていたギアチェンジ後の造形のカッコ悪さはとりあえずおいておくとしても。。。

桜流の特訓とはなんだったのか? って思わざるにはいられないよ。

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処刑少女の生きる道 第1話 『処刑人』 第2話 『迷い人』 感想: 『Darker Than Black』へのオマージュが随所に見られて懐かしいとともに、先がとても気になるw

2022-04-10 17:42:50 | 処刑少女
1話と2話をまとめてみたけど、これはかなり面白いんじゃない?

もちろんまだ序章なので、これからいろいろと細かい設定話やキャラのバックストーリーとかが小出しにされつつ明らかになっていくのだろうし、その分、だんだん体感時間が鈍くなっていくかもしれないのだけれど。

でも、とりあえず、1話と2話のつかみはいいと思うよ。

タイトルどおり、

1話で、メノウの紹介を通じて、処刑人とはなにか、を示して

2話で、アカリの紹介を通じて、迷い人がどのような存在か、を示している。

基本に則った対比的な主人公キャラ2人の紹介で。

同時に、かき回し役になるであろう主要なバイプレーヤーとして

モモ
アーシュナ王女
オーウェル大司教
フレア導師

の4人もさらっと紹介しているのだから。

いや、この流れは結構、うまいと思うよ。

それに、あとは、この世界の基本設定である「魔導」や「導力」についても、きちんとキャラに簡単に説明させているし。

まぁ、1話で召喚された少年が殺害されるというのはちょっとショックだし、

その彼が、作中でも、処刑人の目をそらすために、本命?の召喚者であるアカリとともに召喚されたデコイ的存在だった、というのも、なるほどね~、とは思う。

なろうや異世界ものの逆張り、とかいわれているみたいだけど、単純に、異世界召喚ものが一通りやり尽くされてしまって、その分、読者の方にも「ああ、あれか」というレファランスが十分ストックされた状況だからこそできた「逆張り」だとは思う。

なので、成功は、ひとえにタイミングが良かった、なんだろうな。

一応、『Darker Than Black』が雛形にあるみたいだけれど、DTBにしても、ヒーローものが飽和してきたところででてきたアンチ・ヒーローものだったしね。

『Blood C』とかもあの頃じゃなかったっけ?

そういう意味で、ジャンルの成熟から生じるアンチ・ヒーローものの亜種のひとつなんだろうね。

なので、そうした「驚きの逆張り」に一通り読者や視聴者が慣れてしまったところからが作者の腕の見せ所だろうな。

そういう意味では、メノウがアカリを連れ回す姿は、そのまま、DTBで黒(ヘイ)が銀を連れ回していた姿と並行的すぎるのが、ちょっと気になる。

DTBの公式wに従うなら、銀を黒が庇護しながら逃避行しなければならなくなる理由を探ることが、そのまま黒たちDTBの世界の謎の秘密に迫ることにつながっていたから、アカリとの逃避行を通じてメノウは世界の謎に迫るのだろうな。

あと、黒自身も自分の能力の由来や源泉に行き当たっていたので、同様に、メノウも自分の由来に気づくのだろうね。

もっとも、第1話の冒頭で、メノウ自身、日本の女子高生?がこの世界に召喚されたものであることを匂わせているので、

メノウ自身が、その曖昧な、消去された記憶を取り戻す過程が描かれたあと、

メノウにも、日本からの召喚者である以上、彼女特有の「概念」に気づくことになるんじゃないの?

そして、それが、アカリのもつ「回帰」の概念と対になる、あるいは、対消滅の対象になるような概念じゃないのかな、とも思ったり。

そういう意味では、殺そうとした人物がメノウだったからアカリは生き返ってしまって、メノウ以外の人が殺していたら、実は普通に死んでいたんじゃないのかな、とも思ってしまうw

そこも盛大なミスリーディングだったんじゃないかな、って。

まぁ、DTBの公式に従えば、そういう「ちょっとした初期条件のズレ」がもっともらしく仕込まれていても全然驚かないw


ともあれ、こんな具合にあれこれ先の展開を想像できるのは面白いので、これは続きが楽しみだな。

ただ、そんな風にあれこれ仕込まれていると、多分、これ、1クールでは肝心な「中締め」的なところにすらたどり着けないような気がするので、最低でも2クールはやってほしいところ。

でも、それくらいの中身はあるように思えたけど、どうだろう?

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可愛いだけじゃない式守さん 第1話 『僕の彼女はとてもかわいい』 感想

2022-04-10 16:11:28 | Weblog
とてもいい感じの第1話だったから、普通に続きが楽しみ、と思ったら、これ、動画工房がコロナのホットスポットになったから、次回以降は未定なの?

もったいないなぁ。

同じコロナにやられるなら、あと1週間早ければ、そもそも全話延期で済んだのかもれしれないけれど。

第1話はやったけど、それ以降は中止、ってシャレにならないよなぁ。

てか、そんなことばかりがバズってしまったら、作者も泣いちゃうだろうな。

ホント、もったいない。

式守さんがかっこいい、というのはわかるけど、これ、どう見ても、Fateとかで、サーヴァントに叩かせているマスターポジションだよなぁ。

ゲームフォーマットでサーヴァントや式神を使役するのを、同じ同級生の間にあてはめてラブコメにした感じなんだろうな。

そこは新しいのか、新しくないのか、ちょっと微妙だけどw

とまれ、面白そうなので、続きがどうなるかわからないのは、本当にもったいない。

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