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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

サマータイムレンダ 第24話 『Summertime re-rendering』 感想: 最後の潮の一言でこの物語がハイネ作であったことがようやく理解できた!

2022-09-23 12:52:04 | サマータイムレンダ
遂にシデとの決戦が決着。

最後は、呪術廻戦の領域展開wみたいな異世界で、
ジョジョ真っ青のスタンドバトルみたいになっちゃったけどw

もっともシデの目的が、

世界の行く末を見届けたいと思って、身体を乗り越えて300年あまり生き流れてきたのに、ハイネがどんどんポンコツになってきて、どうやらもう生きながられることは難しくなってしまったので、だったら、自分でこの世界を終わらせれば「世界の最後」まで見たことになれるジャン!俺って頭いい!!

・・・って感じだったのには苦笑せざるをえないよねw

手段と目的がいつの間か入れ替わってるし、そもそも「世界の果て」を確認したい、というのがあまりにも稚気すぎて。

一応、神職にあったからそんなこと思いついちゃったのかな、とも思うけど、でも、まぁ、そこをあまり突っ込んでいいことはないので、これくらいにw

で、シデを倒した後に「常夜」から現世に戻ったわけだけど、そこは300年前の現世で、そうなったのはハイネ、というかヒルコが、すべての発端となった島に打ち上げられたクジラの姿の自分から「消して」ほしいと願ったからだった。

その意をくんで、ヒルコの力を宿したウシオがクジラを消去。

そして、いよいよウシオと慎平の離別に。

これまでの長い戦いの経緯がある分、ここはやっぱりグッとくるよね。

ていうか、ウシオ、男前すぎw そして、ヒロインすぎw

「あっぽけ」

というウシオの一言は、ホント、カッコよかったし、このセリフ、中の人の演技も素晴らしかった。

この言葉に、これまでのウシオの想いが全部こもっていたからね。

そして、ウシオも慎平も消えた。

長かったループの旅もこれでようやく終わり。

ただ、そこからのウシオの動きだけど、かなり重要な改変がされていた。

300年前の現世から消えた後のウシオは次のように語っていた。

「時間を超える力、
わたしね、
やっとわかったよ、
これは偶然なんかじゃない、
大切な人に、
もう一度会いたい気持ちが、
私とハイネを結びつけた
託されたこの力で、
ループを飛び越えて、
あの夏を描き直す」

これ、実は、原作のセリフと違うんだよね。

「大切な人に、もう一度会いたい気持ちが、私とハイネを結びつけた」
「託されたこの力で、ループを飛び越えて、あの夏を描き直す」

はともに原作になかったもので、原作ではここまで明示的には言われてなかったところで、原作ではただ「いろいろわかった」ってだけだったんだよね。

とくに前者の「大切な人に、もう一度会いたい気持ちが、私とハイネを結びつけた」はとても重要。

なぜなら、この気持ちが、右目と影として存在していたハイネと、慎平と離れて不機嫌になっていたオリジナルの潮とを引き合わせたから。

実は、原作を読んだ後、ずっと、なぜそもそもハイネの右目の影は、潮をコピーしようと思ったのだろうか? ということが謎だった。

その謎にこの一言が応えてくれた。

もうひとつ、大事なことは、ということは、ハイネの右目の影にも、このおかしくなってしまった世界をなんとかしたい、という意志があったってことね。

むしろ、ハイネの右目の影のそうした「意志」の実現を託せる相手として、潮を見出した、ってことになる。

で、そうであれば、今回の最後のように、ハイネの意をくんで、クジラのときのヒルコを消すことをウシオが行ったこともわかるし、

そこから、「託されたこの力で、ループを飛び越えて、あの夏を描き直す」ということになるのも理解できる。

つまり、ハイネ=ヒルコのほうが、自分の存在によっておかしくなってしまったこの島の歴史を「描きなおしたい」と思っていたことになるから。

そして、そうなるとあくまでもウシオは、そのためにハイネ=ヒルコに選ばれたエージェントだったってことになる。

ものすごいスッキリ!

要するに、このループする物語を最初に企画したのはハイネ=ヒルコだったってことで、彼らの目的を達成するために見つけられたのが潮だった。

正確には、慎平にもう一度会いたくて仕方がない、それくらい恋い焦がれている潮だった、ってことで。

そういう意味では、もしかしたら、ハイネ=ヒルコが選ぶ相手が澪だった可能性もあったってことなんだよねw

裏返すと、潮の気持ちのほうがよりストレートで強烈だった、ってことだけどw

ともあれ、最後の一言で、いままでずっと疑問に思っていた、「それにしても、なぜハイネの右目の影が潮を選んだのだろう」という謎が解明された。

これ、脚本家のグッジョブ!なのか、それとも、原作者の意向だったのか、製作舞台裏の話としても気になるところ。

ということで、次回、エピローグ。

一話分と随分尺があるけど、これ、もしかして、春先に出た後日談のひづるとハイネの話にまで触れるのだろうか?

そのあたりのアレンジも気になるところw
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