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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

グレイプニル 第7話 『変形』 感想: 修一の本当の能力である変形=合体=合一能力の炸裂!

2020-05-18 01:58:35 | グレイプニル
原作既読なので、展開を知ってはいたけれど、それでも、今回はやっぱり情報量が多かった。

原作でもいまだによくわからない修一の合体=変形能力。

でも、構成がうまいな、と思うのは、この合体=変形能力を(少なくとも読者/視聴者絡みたとき)最初に発動させたのが、クレアではなく吉岡千尋であったことだよね。

まぁ、最初に修一の着ぐるみに入ったときにスバル級の強敵と遭遇したというのがアタリといえばアタリだったわけだけど。

でも、よくよく考えれば、用心深い策士のクレアだったら、スバルと遭遇した時点で撤退するはずで。

だとすると、あのような合体が必要になるような場面は、クレアに着られている限りはなかなかなかったわけで。

その意味で、千尋という新キャラ登場直後に、この合体シーンを見せたのは上手い。

しかし、この2段階変身、というか、再生能力、というか、これはこれでやっぱり凄いな。

原作で回が進むとわかることだけど、このグレイプルに登場する能力の根源にあるのは、やはり生命操作なんだよね。

身体的にも、魂的にも。

それはまぁ、自分たちの魂だけにしてコインの形にしてしまうような宇宙人たちだからこそな可能になる、という設定なのだけど。


そういう意味では、合体、というよりも「合一」と言う方がきっと適切なんだろうな。

そして、その際、修一という個体はあくまでもサポート役に徹するという。

これはこれで、戦うのは「個人」という単位で考えているままでは思いつくことのできない着想。

しかし、エレナを殺そうとした修一を千尋が止めたことからもわかるように、合一によって千尋は、修一の(忘れている)記憶にもアクセスでき、その結果、エレナがかつて修一にとって重要な相手であったことも理解してしまう。

このプライバシーが一切消える合一状態を通じて、今までもわからなかった修一の記憶が初めて開示される、というのも上手い。

そして、そのプライバシーを覗いてしまったことが次に千尋がとる行動にもつながっていく。

その意味で、思いやりのある優しい千尋、という設定もうまかったんだよな。

ほんと、クレアとだったらどんな合一になるのか。

それとも、そもそも合一できないのか?

その点で、修一との相性もありそうだよね。


あとは、ここでもよくわからないままだったけど、どうもエレナの能力も怪しい。

スバルとのやり取りを見ると、エレナってもしかしてすでに一度死んで、復活していたりするのではないのかな?

普通に想像すればエレナもかつて修一と合一したことがあって、結果的に、それで再生復活できているとかね。

そのあたりの詳細は、どうやら原作のほうでそろそろ開示されそうではあるけれど。

びっくりするのは、千尋が、かなり重要な探偵役キャラになっていくことかな。

ホント、この作者、キャラの配置と動かし方が上手いんだよ。
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