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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

魔法科高校の劣等生 第31巻 未来編 感想

2020-04-12 02:15:06 | さすおに
前巻でようやく水波の救出がかなったわけで、さて、その後、なにをするの?と疑問に思わずにはいられなかった31巻。

ということで、まずはスペース、空けときます。
















































蓋を開けてみれば、これまでの敵役、というか憎まれ役だったおっさんたちの在庫一掃処分の回だったw

処分されたのは、USNAのエドワード・クラークと、新ソ連のベゾブラゾフ。

それも最後はあっさりと達也の「分解」でこの世の中から消え失せてしまった。

で、うん、これだけの話。

間に、一応、クラークによる達也たちのいる巳焼島に対するパラサイトを使った強襲、というのがあったけど、それも、達也と四葉の精鋭が対応したので全員粉砕。

パラサイトについても、もはや達也の敵ではなく、難なくこちらも消滅させていて。

なんたって、この、USNAや新ソ連といった「一国の正規軍」が四葉家の「民間所有地」を攻撃してきたのだからそれを民間人がやむなく自衛した、という状況の「目撃者」としてたまたま島に居合わせたことになったエリカ、レオ、幹比古、の3人ですら、ドン引きするくらいの、四葉の猛反撃ぶり。

で、最後に、達也は、文字通りの「ワンマンアーミー」として、USNAと新ソ連の正規軍、ならびに戦略魔法師の攻撃を退けるだけの戦力を保持していることを世界に宣言して、これ以上、余計なチョッカイを出されないようにした、という話。

いやー、もう、達也さん、一人で一国の軍隊なみの力を持ってしまった、というか、事実上、「独立国家・司波達也」として、世界から認定されてしまった、ということ。

いやー、バカバカしいけど、リバタリアニズム、ここに極まれり、という、国家を凌駕する民間人の誕生!、という話だった。

だって、達也個人が、USNA大統領から親書を受け取る、という話なのだから。

もう、戦略級を超えて、国家級の存在となった、司波達也。

歩く「主権国家・司波達也」って感じw

ホント、「なろう」の妄想もここまで来たか!ってことで。

うん、ルルーシュとスザクの合体技で、天下無双の存在となりました!ってことで。

司波達也ひとりで、地政学を変えてしまった世界w

いやもう、ほんと、清々しいくらいのバカバカしさ!


で、この巳焼島事変の傍らで、あのもはやただの邪魔な軍人おばさんの佐伯少将が、あっさり北海道に左遷されて退場。

ついでに、独立魔装大隊は、文字通りの独立部隊になるということだから、これはもう達也の事実上の私的軍隊に鞍替えされていく布石かなぁ、と。

だって、「独立国家・司波達也」は一人で他国の戦略級魔法師とことごとく倒してきた怪物なのだから、独立魔装大隊くらいじゃ、もうどうにもならないでしょ?

それに、今後は、元USNAの戦略級魔法師のリーナも達也の仲間になることが決まったし、同時に達也のおかげで、深雪も事実上の戦略級魔法師になってしまったし。

ついでにいえば、達也の助力で、一条ももはや戦略級魔法師になってしまってるし。

つまり、すでに達也のまわりには、達也を含めて4人も戦略級魔法師の若者がいるわけでしょ?

そりゃ、もう、ただの官僚機構たる正規軍くらいじゃ太刀打ちできないでしょ。


ということで、あとは、今回、全く登場しなかった光宣が、次回以降、ラスボスとして登場するくらいなんだろうな。

それにあわせて、今回、ほとんど触れられなかった水波のことについても、魔法を失った経緯が明かされるのだろうし。

それから、例のディオーネー計画は、クラークが死んだことで事実上消えたのだろうから、ここからは、達也の考える恒星炉をどう実現していくか、という話になるのだろうな。

ということで、着実に終わりに向かっている。

というか、もういいから早く終わらせて、という感じのほうが強い。

だって、今回の話にしたって、ほんと、おっさん2人の在庫処分でしかない、ただの消化試合でしかなかったから。

達也の強敵って、もうそれこそ、深雪が光宣に操られて敵になる、ってことくらいしか想像できないからなぁ。

物語には何の緊張感もなく、その結果、何のカタルシスもない。

まぁ、前から言ってることだけど、この達也の物語は、一年生のときの「来訪者編」がピークで、あとは、ただただ、大人の事情のために書きつないでいる、という感じしかしない。

だって、もう10巻くらい、全然、面白くもないもの。

もう終盤なのだから、最後くらいは面白くしてほしいけど。

でも、作者は結局のところ、ただの軍事オタでしかないみたいだから、軍事行動の詳細を書くだけで、本人的には満足しちゃってるんだろうな、と思う。

物語として、文章も徹底的に下手だしね。

これだけ文才のない書き手、というのも珍しいんじゃないかね。

ともあれ、はやくVS光宣戦に決着をつけて、とっとと完結してほしい。

もう、だいぶ前からそんな気分。


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