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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

カッコウの許嫁 第174羽目 『まるでお兄を取り合うような…』 感想: いきなり「元カノ」ムーブを始めたひろの恐ろしいまでのしたたかさ!

2023-09-27 09:51:56 | カッコウ
なるほどねー。

最終的には凪から振られることがわかっていたから、頃合いのいいところで、自分から凪を振ることで、どうどうと「元カノ」を名乗る権利を手に入れる。

凪を振ったのはそのための作戦だったのか。

要するに、ひろは、凪争奪戦が、ただのラブコメではなく、恋愛「情報」戦であると理解しているということね。

それで、真っ先に凪と付き合うかたちにして、しかる後に、凪の心が自分から離れる、正確には、凪自身のひろに対する評価が確定する前に、最も恋愛的に盛り上がっているタイミングで、自ら身を引くことで、結果として凪の心を宙ぶらりんにして、その状態で、他の恋のライバルたちを蹴落としに行くw

うーん、なんたる試合巧者。

ただ今回の、幸の受験に対して示したひろの心配を、そのまま額面通りに受け止めると、むしろ、今年の「国語受験対策」のために自ら、凪、ひろ、幸、の三角関係を現実化させることで、幸の読解力を、しかも「明治時代の文豪の恋愛モノ」特価の読解力を高めるための下地を作っていた・・・と見えなくもない。

つまり、この解釈だと、ひろはあくまでも、幸の受験を成功させて、「凪争奪戦の舞台」に正式に幸を登らせることを優先していたともいえる。

なんたって渡した「明治時代の文豪の恋愛モノ」が、漱石の『こころ』だからね。

一度、「先生」と呼ぶ関係性を築かないと、具体的な想像力に及ばないわけでしょ。

そこまで見越して、凪を振ったのだとすると、ひろの戦略眼には心底恐れ入る、ということになる。

型通りの勉強なら凪に任せてもできるから、最終的にネックとなる「国語」の対策のために、幸に、凪に対する気持ちを本格化させた。

そのためにも、凪を振る必要があった。

元カノとして、恋愛先輩として語る立場を獲得しておく必要があった。

まぁ、そうなると、完全に、幸と凪はひろの手のひらの上でおどらされていた、ってことになるけど。

でも、用意周到なひろからすれば、それくらいのことはやってきそうだし。

実際にどこまで考えての行動だったのか、次回以降、明らかにされるのかな?

そんな凪争奪戦というゲーム盤の掌握を目指すひろに対して、直情型の幸がどう正面突破するのかも気になるところ。

ひろにとっても、幸は、VSエリカ戦にむけた、よい予行演習、前哨戦なのかもしれないしw

俄然、恋愛ゲームっぽくなってきたw
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