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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アンデッドガール・マーダーファルス 第1巻、第2巻 感想

2023-07-25 11:48:35 | 鳥籠使い
結局、気になったので、原作、読み始めたw

とりあえず、2巻までだけど、実は2巻で序盤が終わり!って感じなので、セットで感想でちょうどいいくらい。

で、これ、面白い!

普通にミステリーと読めるし、怪物が続々と現れるからホラーでもある。

もちろん、鴉夜と津軽の掛け合いはちょっとした漫才で、途中、話の埋め草的にはちょうどいい。

建付けとしては、西尾維新の戯言シリーズっぽいけど、あれとはちがって、主人公パーティが圧倒的にユニークだし、存在感があるw

まぁ、巻が進みに連れ、ファルス=笑劇、というのはさすがに無理が出てくるけどw

なにしろ、敵役の「夜宴(バンケット)」の面々が、切り裂きジャック、吸血鬼カーミラ、魔術師アレイスター・クロウリー、人造人間ヴィクター(フランケンシュタインの末裔)、それに、モリアーティ教授、だからねw

世紀末ロンドンの怪物大集合!みたいになるので、洒落で戦うには相手が厳しすぎるw

しかし、鴉夜と津軽の宿敵をモリアーティ教授にしたのはうまいところで、それで自動的にシャーロック・ホームズとワトソンが現れても全然、違和感がなくなるw

それに、もれなく「ホームズ対ルパン」から、アルセーヌ・ルパンが絡んで、ついでにパリつながりでオペラ座の怪人まで連れてくる始末w

こういうところは戯言シリーズというよりは『文豪ストレイドッグス』的な悪ノリがあるのだけど、あちらよりは嫌味な感じがしないのがいいw

個人的には、人造人間登場回で、素性を隠したベルギー時代の刑事をしていた頃のエルキュール・ポワロが登場するのがツボだったw

ってな具合に、ひととおりミステリーを読んだことのある人たちにはそうしたネタがちょくちょく仕込まれているので、ニンマリできるw

あとは、そうだ、保険会社大手のロイズに、トラブル解決のためといいながら怪物討滅部門があって、御庭番的な隠密の強者がでてくるのは、スラップスティックっぽさを増してご愛嬌w

それにしてもロイズかぁ。

ホント、世紀末ロンドンの封像の取り込み方が上手いなぁ。

「スチームパンク」ならぬ「スチーム怪奇譚」って感じのノリなんだよね。

そのとき彼らが出会ったら?的な、怪人・怪物大集合!的な空気も面白い。

あ、もちろん、ミステリー、というか、推理小説や探偵小説の「トリック」の解明の面白さもちゃんと練られているw


ということで、これは普通に楽しめるシリーズなんだけど、問題は、こんなに面白いのに、まだ4巻しかでていないこと。

しかも第4巻は、今回のアニメ化に合わせて出された、鴉夜、津軽、静句、たちのバックストーリーが中心だというので、物語的には先に進んでないようなんだよね。

むしろ、これを機にもっと話を続けてくれればいいのだけど。

あ、でも、もしかして3巻で完結してるのかな?

それは、早々に3巻を読んでから書いてみるw
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