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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ワンピース-ONE PIECE- 第1069話 『万物は望まれて、この世に生まれる』 感想: ベガパンクによる「ワンピの謎、答え合わせ編」の始まり、始まりw!

2022-12-12 10:07:32 | ワンピ
あー、やっぱり、ルフィVSルッチ、やるんだ。

しかもいきなりルフィがニカになったかと思ったら、ルッチはルッチで覚醒フォルムでパワーアップということらしい。

そりゃ、そうだよね、因縁の再戦がルフィの瞬殺で終わったら面白くない。

いや、個人的にはそれでもよかったと思うけどね。

この手のパワーインフレって、物語的にはあまり好きじゃないから。

ただのページ稼ぎにしかならない。

で、どうやらこの現場には黄猿も来るらしいw

もう面倒だから、ルッチと黄猿、まとめてここで倒しちゃってよ。


それよりも、今回目立ったのは、ベガパンクの役割がだんだん明確になってきたこと。

とりあえず、彼がわかっている範囲、ないしは推論した範囲で、ワンピ世界の秘密の答え合わせをする役割。

で、その一環で、麦わらの一味に、ルフィの能力は実はゴムゴムの実ではなく、ニカのほうこそが真髄であることが明らかにされた。

それでベガパンクによれば「悪魔の実」の正体は、「多岐に渡る人類の未来」に基づく能力の発現ってことらしい。

要は、未来の先取り、ってことみたい。

あくまでもベガパンクの仮説だけどね。

で、その結果、人の数だけ人類の未来は「多岐にわたる」のだから、極論すれば、人の数だけ異なる能力が発現する可能性があるといえる。。

能力者とは、「誰かが思い描いたいくつもの異次元を生きる者たち」なんだとさ。

ふーん。

なんか、一人ひとりに個性があるから、誰一人として無意味な存在はいない、ってことを言ってるようで、個性が大事、っていまさら主張しているように聞こえて、なんかイヤーな感じがするのは否めない。

結局のところ、個人個人に応じた能力の発現が可能、ってことなら、『禁書目録』野中の「パーソナルリアリティ」の焼き直しのようにも見えるし。

なんか、終盤だからって、むりやり、今まで謎だったことに答えを用意しようとして、その途端、いろいろと陳腐な説明に落ち着きそうな方向に振れているので、嫌な感じしかしない。

謎は謎のままでいいのだけど。

でも、最近の感じだと、ワンピースって「ひとつのかけら」じゃなくて「ひとつの平和」になりそうな気がしてきて、それって下手したらファシズムじゃん!とも思うんだよね。

そう思うと革命軍まであるってのがちょっと・・・。

ワンピが始まった頃だったら、ワンピースが「ひとつの平和」のような、エヴァンげゲリオン的世界の焼き直しでも良かったけど、連載から20年以上たった現在、「ひとつの平和」はあまりもナイーブで、むしろ危険な思想にも思えるので、どうなのだろう。

作家性が問われるところだけど、作者自身がワンピだけしか描いていないというのがリスキーだよな、って割とマジで思っている。

『進撃の巨人』の二の舞いにならないといいけど。


それにしても

これまでの謎・秘密の答え合わせ
これまでの因縁の決着

みたいことばかり始めると、話がすごい単調になるね。

過去のキャラをだすと紹介する手間が省けるから、その分、物語を進めると思っているのかもしれないけれど、ルッチとか黄猿とかとの因縁の決着、なんて後ろ向きの戦いはできればなくしてほしいけどなぁ。

なんか、ワノ国編以上に、このベガパンクのエッグヘッド編の沈滞した感じがいやなのだけど。

まぁ、もはや読者の多くは、ここまで読むのに費やした時間を無駄にしたくない、と思いながら、さらに時間を費やし続ける中毒者のような人たちばかりだろうから、これでもいいのだろうけどね。
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