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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

神様になった日 第12話 『きみが選ぶ日』感想: これはヒドイわ、弁解の余地など1ミリもないほどに。

2020-12-27 01:46:28 | 神様になった日
あー、これはないわ。

ひどすぎる。

量子コンピュータも、興梠博士も、鈴木央人も、央人を飼ってる社長も、金魚も、クジラも、ひなの父も、なーんにも関係ないじゃん。

これなら、ひながロゴス症候群っていう奇病にかかっていて、それを興梠博士がなんとかしたのに、それを政府が国家安全保障上の理由から、ひなの頭を切り開いて、その量子コンピュータチップをとりだした、なんて大層な設定、必要ないよね。

だって、要は、ひなはひと夏だけ健常人として過ごせた、ってことだけ描ければよかったのだから。

なんなの?これ?

だーまえって、もうこれは終わったとしかいえないでしょ。

というか、よくこんな結末で、最後まで見てください、なんていえるよな。

百歩譲って、映画は、最後に、健常者の頃のひなを思い出すために必要だった、というの受け入れるとして、しかし、だったら、最後のビデオメールの部分は、イザナミさんのお母さんのところで使っちゃだめでしょ。

最後まで、そういうギミックはとっておけよ。

ビデオメール絡みで言えば、陽太がどうしてイザナミさんではなくひなに惹かれたのか、やっぱり、よくわからない。


惚れるというのとはまた違うというか。

むしろ、惚れなくても「慈しむ」意味での「好き」でもよかったんじゃないかな。

つまり、感情の表現が陽太にしてもひなにしても、よくわからないんだよね。

ひなは最後、まともな思考を失ってしまったから、仕方ないのだけどれど。

その分、陽太の感情の機微をもっと丁寧に描いてくれないと、ホント、え?、おまえ、イザナミさんはどうしたの?って思ってしまうよ。


あと、まぁ、これはだーまえ作品だから、仕方ないといえば仕方ないのだろうけど、今回、ひながサナトリウムから陽太の実家に帰ってから以後の、全員が、何もなかったかのように、ひなを迎えているのが、正直、全く人間っぽくなくて、気持ち悪かった。

なんなの、あの全肯定?

一人くらいは、いやー!!!なんて叫んでもいいところじゃない?

てかさ、陽太の両親が、興梠博士を恩師と呼んでいた設定ってなんだったの?

いやさ、思わせぶりな設定とか、伏線もどきがあることを否定はしないけどさ、でもさ、あれだけ、前半で、もったいぶっていろいろと、もっともらしいSF設定を入れていたのってなんなのさ?

なんか、『五等分の花嫁』のラストの、伏線投げっぱなしエンドに近いくらい、ずさんでひどくて、あえていえば、視聴者をバカにした展開だよな。

うーん、正直、腹たってきたな、これ。

こんなただの介護エンドを見たくてみてきたわけじゃないし、

それでもこんな介護エンドにしたいのなら、前半をあんなバカみたいな話にするなよ。


最後のビデオメール的なところにしたって、期待していたのは、ひながずっと「あと30日で世界は終わる」と言っていたことが、実は、量子コンピュータ的演算予測から、ひなの底上げされた知性があと30日であることにひな自身が実はすでに気づいていて、そのことに触れて、このひと夏をありがとう!みたいなことを行ってくると思っていたのだけど、

つまり、ひなは自分の運命をすでに演算済みでわかっていて、にもかかわらず、逃亡よりも陽太たちとの夏の日々を楽しむことを選んだ、というような展開だとおもっていたのだけど、それすらなかった。

いや、だったら、量子コンピュータってなんだったんだ?ってことになるし、

政府が、危険視して再び、ひなから知性を奪うようなことまでしたのは何だったんだ、ってことにしかならないじゃん。

あのさ、だーまえさ、あんた、量子コンピュータ、なめてんだろ?

SF設定なめすぎだろ?

意味がよくわからないものを適当に使って、それで、泣きが作れるとか思ってるのだとしたら、さすがにお門違い。

こんなヒドイ話になるとは思ってなかった。

何がヒドイって、この物語構成は、あまりにたちが悪いから。

最低の作品だった。

さすがにこれは擁護不能なレベルの最駄作。
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