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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第16巻 感想3: 次の17巻はベルくんを巡るフレイヤ・ファミリアとロキ・ファミリアのラグナロクになるのかな?

2020-10-16 18:34:44 | ダンまち
16巻の感想のその1その2で書いたように、要は、この16巻は、フレイヤが、町娘シルの姿で、ベルくんのハートを射止めようと思ったけど、ベルくんのアイズへの憧憬は半端なく、フレイヤ/シルにしても、ベルくんから「ごめんなさい!」とふられてしまった話だった。

ということで、残念、町娘の純愛路線ではベルをものにすることはできなかったのね?、って思ってしまったフレイヤ/シルが、次回は、本来の女神の姿に戻って、力づくでベルを奪いに行く・・・と予感させて終わりだった。

要は、16巻が「シルによる純愛編」だとすれば、17巻は「フレイヤによる略奪愛編」ってことで。

確かにそれだと、16巻と17巻で前半・後半って感じだよね。

で、とにかく敬愛する主神の願いに応えるべく、オッタルやアレンたちが、ヘスティア・ファミリアを襲撃する・・・ってところから始まるのだろうなぁ。

もちろん、そうなった場合、いつもどおり、ヘスティア・ファミリアのまわりには、ミアハやタケミカヅチ、ヘファイストスや、それこそヘルメスも味方につくと思うのだけど、でもそれでも、質量ともに全くかなわないから、そうなるともう、アイズを筆頭に、ロキ・ファミリアの上級冒険者達が加勢する、って事態が生じるしかないんじゃないかな、って思ったりして。

要するに、ベルくんを巡って、フレイヤ・ファミリアとロキ・ファミリアの全面戦争。

北欧神話の主神であるフレイヤとロキの戦いという意味では、ラグナロク!ってことになるのかもしれないけれど。

で、とにかくそうしてオラトリア全体が騒乱の中に包まれた中で、ベルくんは、なんだかんだいってフレイヤ/シルのねじれた心を救ってしまうんじゃないかな・・・、って思うんだよね。

だって、これまでいつもベルは、悲しみに打ちひしがれた女の子を救ってきたから。

で、今回はその女の子がフレイヤ/シル、ということで。

だって、フレイヤはフレイヤで、それこそファミリア・クロニクルのフレイヤ編でも書かれていたように、ずっと彼女の「伴侶(オーズ)」を探してきているわけじゃない。

つまり、ずっと心のなかに隙間を作って生きてきたわけじゃない、女神として、それこそ悠久のときを。

その心の空白を埋めることができれば、フレイヤのご乱心も収まるはずで。

で、その「治療」にベルくんが手をつけない展開なんて想像できないでしょ?

だって、このままだと、結局、ヘルンの描いた策略のとおりにことが進むことになる。

だって、フレイヤが求めるのは「伴侶」であって、力でねじ伏せて膝まづかせた従者や眷属ではないのだから。

それでは心は満たされないと知ったから、シルという姿を得る契約をヘルン(というか元シル)と交わしたわけで。

それを力づくの略奪に戻ったら、元の木阿弥でしかない。

ってかさ、このままだとシルは消えちゃうじゃない?

で、それはさすがに悲しいと思うわけだよ。

そういう点では、フレイヤvsロキのラグナロクが生じたら、きっと「豊饒の女主人」の面々も介入しようとしてくると思うんだよね。

いや、単純に、シルを取り戻せ!ってことで。

で、そこで、新旧のフレイヤ・ファミリアの団長である、ミアとオッタルの間での言い争い、というか殴り合いも生じそうだし。

あるいは、アレンとアーニャの兄妹の間の確執にも決着をつけたくなるし。

というか、アーニャだけでなく、クロエやルノアにしても、フレイヤ・ファミリアとは因縁がありすぎだし。

そもそもリューさんにしたって、自分がベルに惹かれたことがきっかけになって、シル/フレイヤがベルくんをデートに誘おうと思わせてしまったと知ったら、なんとしてもシル/フレイヤに謝り、同僚のシルを取り戻したいと思うに決まってるから。

というか、リューさんにとっても、シルは恩人だから、高潔で義理堅いエルフのリューさんが、シルを放っておくはずがない。

ということで、物量戦をフレイヤ・ファミリアとロキ・ファミリアの間で繰り広げている裏で、ベルくんとリューさんが、シルを取り戻すために、シルのもう一つの顔であるフレイヤに挑む、ということが行われるような気がする。

同時に、ミアvsオッタル、アレンvsアーニャ、あと、クロエとルノアを含めて、フレイヤ・ファミリアとの因縁に決着をつけようとするバトル?が描かれるはずで。

しかし、そうなると、実は、ファミリア・クロニクルの2冊って、16巻と17巻のために用意されていたものってことになるな。

最初の「リュー編」って、事実上、「シル編」でもあるし、「豊饒の女主人編」でもあるから。

なんてことはない、どちらもフレイヤ・ファミリアのバックストーリーを語るためのものだったんだな、と思った。


ともあれ、ベルくんとリューさんがどうやってシル/フレイヤを救いだすのか、今から他楽しみ。

・・・ていっても、勝手に17巻がそうなると思っているだけだけどw


あ、そうそう、北欧神話にあたると、実は、シルにしてもヘルンにしても、フレイヤがとった仮の姿だったんだね。

ということは、最初からもうネタバレされていたようなものだったんだなw

で、ヘルンだけど、彼女の場合は、やっぱりフレイヤから授かった「変神魔法」というチートで、フレイヤがシルの姿で下界にいる時、代わりにヘルンがフレイヤのふりをしていたみたい。

もっとも今回のヘスティアの驚きようを見ると、神の前にヘルンが現れると、その異常さに気づいてしまうようだから、あくまでも神のいない、下界の者たちの前で、ということに限られるようだけど。

要するに、ヘルンはフレイヤの影武者だった、ってことだよね。

うん、こちらはこちらでだいぶスッキリしてきたw

感想4へ)
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