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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アサルトリリィ BOUQUET 第12話『ブーケ』感想: 緩急のある演劇的な構成で、綺麗で素敵で今後の展開も気になる素晴らしい終幕だった!

2020-12-25 10:13:19 | リリィ
なんか、最後にきて、さすがはシャフト、って感じがして、よかった。

なんていうか、ケレン味があるんだよね。

ちょっとした動作や言葉遣いに、グッ、とした溜めが常にあって、それがうまい具合に加速感をつけている。

前回からの続きで、学院を襲ったヒュージを、ノインヴェルト戦術の拡大版で倒すところにしても、最後に梨璃と夢結の二人で、パラソル!で、海底のヒュージに挑むところとか、静と動の使い方がうまいなぁ、と。

みんなでノインヴェルト戦術をつないだときは、真ん中にいる梨璃と夢結が空中から周りを見回すという点で、水平感の強調されたパノラマビューだったし、

逆に、最後のパラソルで二人が降下していく場面は、今度は完全に垂直方向のゆったりとした動き出し。

こういうところ、対照的に画面を作ってきているところが、いかにもシャフト的な「演劇的」な演出が効いていて、素晴らしい。

いやー、

久しぶりに、演出も、シナリオも、画面の動きも、作画も、ついでにいえば楽曲も、すべてがうまくマッチした、素晴らしい作品だったと思うよ。

最終話で気がかりがあったとすれば、亡霊美鈴の扱いだったわけだけど、それは、むしろ、同じ?カリスマ能力持ちの梨璃によって、さらっと、美鈴の内面の問題として片付けられてしまったところは、ちょっと拍子抜けだったけど。

でも、それとて、この百合百合した少女歌劇団風のシリーズ構成からすれば、一人の少女のもやもやした感情がもたらした不幸、それもボタンの掛け違い的な不幸だった、ってことで了解できることだし。

あくまでも梨璃の心のなかでのことだけど、一瞬、結梨が登場したことも、最終回としてはよかった。

あと、最後のところ、あれ、これ海水が戻ってきたらどうなるの?と思っていたのも、どうやら、梨璃と夢結の服を救命具に変えて、二人で海上まで上昇し漂流してきた、という、これもまたちょっとのんびりした展開も、さっきいったように「緩急」という点で、素晴らしかったと思う。

波打ち際に打ち付けられたその救命バブルを割ったら、なかから下着姿の梨璃と夢結が出てきて、それを楓が悔しそうに眺める!wってところまで含めてね。

てか、絶対そうなるよなー、っていい意味で予想/期待ができてしまう脚本って、ホント、素晴らしかった。

あ、そうそう、グロッピーも百由様とシュッツエンゲルの契りが交わせてよかったねw

ああいう小ネタをいきなりひょいって感じで投げかけてくるところも、うまいんだよなぁ。


ということで、これは、是非、2期が欲しいところ。

ヒュージとの戦いという本来のシビアな場面ももうちょっとは観たかったし、

ヒュージとチャーム、そしてリリィの間の、マギを介した関わり、というのももうちょっと掘り下げてほしかったし、

最後に判明した梨璃のレアスキル・カリスマが発動する姿もちゃんと見てみたかった。

つまりは、まだまだ見どころが多々残っているというわけで。

シャフトの復活を告げるという意味でも、続編を観てみたいと、強く思ったし、実際、いろいろと物語を作れる余地がたくさん残っているので、

是非是非、2期を!
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