BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

Re:ゼロから始まる異世界生活 2nd season 第29話『親子』 感想2: あくなき承認欲求に応えたから神回…なのか?

2020-07-30 09:49:06 | リゼロ
なんかこの29話、神回、神回、って連呼されているようだけど、ほんとに、そうなのかな?

第一印象は全然違うのだけど。

いやー、一期のレムの「ゼロから!」は、確かに神回認定してもいいけれど、あれを神回というなら、この29話は、その水準には全然達していないでしょ?

だって、これ、現実界のときに引きこもりだったスバルが、それを思い出して、彼が迷惑かけていたと思っていた両親に、ごめん、ありがとう、と言っただけの回だよね?

ちょっと(ウェブの)原作でどこまで書かれていたかは思い出せないのだけど、でも、これって、あくまでもスバルの主観で両親に対して感謝したかって、だけのことで、スバル自身がどういう経緯で引きこもってしまったのか?という理由については、当然、本人の主観表明だから、明らかにならない、わけで。

でもさ、あのアゲアゲの親父と、アマアマの母親だったら、息子がコミュ障になってしまっても仕方ないんじゃない?

そういう意味で、お前たちが俺を追い込んだんだろ!って問いかけが、一切、スバルの口から出ないのは、事態の認識そのものが甘すぎるんじゃない?

だって、エミリアたちの世界に転移してからのスバルって、なんだかんだいいながらヴィルヘルムさんを自分の爺さんのような目で見ているじゃない?

だから、スバルには、人生の目的をきちんと描いて、それに向かって努力を重ねる、嫌なことにも耐える、という修練が必要だったわけで、そのために、ヴィルヘルムのような、信念のある大人の男性が必要だったわけでしょ?

つまり、人生のロールモデルが必要だったわけだけど、あの自由主義者のアゲアゲ親父やアマアマ母親は、それを放棄していたわけじゃない。

スバルじゃないけど、思い切り回りっくどい言い回しや、ボケによるごまかしによって。

で、それじゃ、ダメだったから、今、エミリアの世界で(多分、エミリアの転生元であろう嫉妬の魔女の力を使って)「死に戻り」を繰り返して実地訓練で、無理やり「成長」しよとしているわけじゃない?

そうして、煉獄巡りを繰り返して、ようやく小さな「グッドエンド」を掴み取っていく、というのがリゼロの話の骨格じゃない?

つまり、これって、両親が本来示すべき「厳しさ」を、リゼロ死に戻りシステムが肩代わりしている、ってことでしょ。

で、そこでなんとか白鯨討伐という一端の成果を上げて、成長を実感できるところまで来たから、なんとか、今回のような、スバル的には奥歯になにか詰まったような悪態を親に向けてするくらいで済んだわけじゃない?

なので、単純に、親子の関係が描かれた?から神回?ってのは、正直、ナンセンスだと思う。

レムが叱咤激励する「ゼロから」回は、明らかにレムが聖母ポジションで、スバルを甘えさせないという制約をつくったことで、物語には大きな意味がある回だし、そのスバルとレムの二人芝居の言葉の応酬には、眼を見張るべきところもあった。

だから、あれを神回というのはわかるけど。

今回のは、全然、そんな水準には達していないでしょ。

原作を読んでた時も、あ、こういう形で、一応、スバルの過去設定を読者に伝えたかったのね、ってくらいに受け止めていた程度だった。


多分、上でもちょっと書いたように、このリゼロって世界は、スバルにとっての人生教練の世界で、その意味で両親や学校という社会システムの代替のはず。

だから、死に戻りであれだけの苦難を繰り返させるわけで。

しかも、原作の方だと、どうやらこの死に戻りシステムのあるリゼロ世界を構築したのもスバルっぽいらしいような雰囲気になってきたので、

となると、そもそも彼が痛みがあっても成長したいという欲望があったからこそ出来上がったシステムのようにも思えて。

それもこれも、その欲望に親が応えてくれなかったからでしょ?

だから、両親に感謝したくらいのベタな展開で神回とかいうのはさすがにないだろ、と思うかな。

もっともそうなるとスバルの立ち位置って、ほとんど作者ポジションと変わらなくなるのだけど。

でもそうした「入れ子」構造を楽しむところがリゼロの読みどころなんじゃないのかな。

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彼女、お借りします 第150話 『嘘と彼女③』 感想2: 次回第151話はちづるにとっても物語にとっても大きな転回点になるはず!

2020-07-30 02:04:08 | かのかり
今回、悩みに悩んだ末に千鶴は、とうとう泣き出してしまった。

どうしていいか、わからない!

と叫んで、駄々をこねる子どものようになってしまった。

およそ、ふだんの千鶴の姿からは想像もできない狼狽ぶりだが、その泣き崩れる千鶴に手を差し出したのが、昏睡状態にあったはずの小百合だった。


・・・というのが今回の引きの場面だったわけだけど、この状態って、前に小百合が和也に言っていた、幼い頃の「ちづる」の姿そのものだよね?

おばあちゃんに泣きついてきていた「ちづる」そのもの。

裏返すと、ようやく「鉄の鎧」の解けた「ちづる」が現れたことになる。

その、いわば心が裸になった状態で「ちづる」が小百合から何を告げられるのか?

あまり多くの言葉はかけられないはずだから、謎掛けのような言葉になりそう。

でも、きっとその後の千鶴/ちづるの行動を縛る言葉になるのだろうな。

特に、本当に小百合が亡くなってしまった場合。


あとは、今回の千鶴の描写で思ったけど、千鶴自身は、あれこれ合理的に考えようとし過ぎなきらいがあるのが明らかになった。

だって、完全に考えていること、ぐるぐる周りなんだもの。

でも、それもきっと、勝人おじいさんが事故にあったとき、お百度参りを下にもかかわらず、勝人がなくなってしまったから、神頼みなんてしない、って思い込んでしまったのだろうな。

信用できるのは自分しかいない。

その殻をはたして和也が破ることができるのかが、この先の物語の鍵になりそう。。。

ちょっとドキドキしてきたよw

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デカダンス 第4話『Transmission』感想: なんかナツメの成長が異常でまさにバグなんですけどw

2020-07-30 02:01:49 | Weblog
いや、ほんと、ナツメが活躍し過ぎで、ビックリ。

あれほど希望していた「カノ力」にあっさり入隊してしまったし。

あのあたりはちょっと拍子抜け。

というか、今回は、デカダンスの世界でストレートに物語が進んでいくだけの回だったのでちょっと退屈だったかな。

前回や前々回のような超ビックリの設定バレも特になかったし。

カブラギが、この先、デカダンスで何がされるのか、分かってしまっているのがちょっとアレだったw

これ、運営側がプレイヤーにまじってプレイしているようなズルさがあるよな。

あ、でもそうか、ナツメの父が地道にデカダンス世界の歴史の解明に取り組んでいたシーンが紹介されたのは良かった。

あれって、ゆくゆくは、カブラギたちも知らない「本当の地上」のような話につながっていくのかな?

でないと、バグであるナツメの行動目的が、最終的にカブラギたちサイボーグの世界に到達する、というだけのものになってしまいそうだから。

それよりも、サイボーグたちも知らないオリジナルのデカダンス世界、すなわち地球の秘密に突き進むほうが面白いと思うのだけどな。

どのみち、ナツメたち人間には、どちらも謎の探求に過ぎないわけだから。

あまり面倒なことは言わずに、そうした脇道的なルートに迷い込んでくれることに期待。

そういう意味では、今回の無理ゲーをどうナツメたちがサバイバルするかだよなぁ。

まぁでも、ナツメは誰もが一目置く主人公に今回、なってしまったから、正統派主人公補正で、バグらしいミラクルで、無理ゲーとは別の扉を開いてほしいw

てか、絶対開くだろ、ナツメなら!w

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Re:ゼロから始まる異世界生活 2nd season 第29話『親子』 感想: スバルの過去との決着だったわけだが…

2020-07-30 01:49:32 | リゼロ
両親との離別に決着を着ける、って回だったわけだが、これ、こんな1話まるまる使う必要あったのかな?

なんか聞いてて、ドン引きするシーンばかりでしんどかった。

てか、原作もたしかここは思い切り飛ばして読んでたことを思い出した。

いやー、お父さん、お母さん、とかマジで気持ち悪い。

どちらも、親の性格としてないわー、と思ってキツかった。

というか、あんな親だから、スバルも引きこもりだったんじゃねえの?って思った。

にしても、なろうって、引きこもり多いな―と。

そのあたりは、ちょっと設定古いな―、って思った。

今なら、『防ぶり』みたいに、そういう主人公のキモさ、って思い切り希釈されているし、そちらのほうが見やすいかな。

なんだろう、リゼロ1期の中盤で、レムにたしなめられるまでの、超ウザいころのスバルをまたやられたようで、ひたすら不快な回だった。

そんなのもう一度、繰り返さなくてもいいのに、って感じたけど。

まぁ、とにかくエキドナにまでたどり着いたからいいや。

次回、はよ。

PS
ちょっと気になったので、もう少し考察したものを書いてみた。

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