酔生夢死の日録

ド素人が好き勝手に語る妄言です

大阪国際女子マラソン・雑感

2012年01月29日 | 陸上
予想外の結果となった。

重友梨佐(天満屋)が2時間23分23秒で優勝。

福士加代子(ワコール)は26km付近から遅れ始めて、

2時間37分35秒で9位。


今更こんなことを言っても信用されないだろうが、

前半の重友の上半身がブレない走りを見ていて、ひょっとすると優勝も

あるかなという感じを抱いた。



道中の簡単な感想を述べてみる。

<10km付近>

福士が沿道の人に向かって、笑顔で手を振っていて驚いた。

<15km付近>

坂本直子(天満屋)が遅れ出す。

4人いたペースメーカーのうち2人が離れる。

(この辺まで先頭を走っていた小倉久美(一般参加・四国電力)も同様に離脱

する。彼女はペースメーカーのつもりで走っていたということなのか)

<22km付近>

最後に1人残ったペースメーカーの清水裕子(積水化学)が離れた。

(ハーフの通過タイムは1時間10分58秒。これは清水の自己ベスト

1時間12分22秒を上回るペースであり、清水はハイペースで選手を

引っ張ったことになる。今日の重友の好タイムは清水のおかげとも言える)

<26km付近>

福士が少し遅れ始める。口も開いて来た。

解説の増田明美は「口は開いて来たけど、走りのリズムは変わっていない」と

コメント。


一方、バイク・リポートを務めていた山口衛里(天満屋・陸上部元コーチ)は、

「腰の位置が少し落ちて来た」と指摘、「脚に来ているかなぁ」とコメント。

福士は少しストライドが狭くなって来たように感じた。

重友はフォームも表情も終始変わらず。

<38km付近>

重友、少し苦しそうな表情を見せ始める。

上体もややブレて来た。

<ゴール>

重友 2時間23分23秒で優勝。

このタイムは日本歴代9位の好記録。

日本選手が2時間24分を切ったのは、およそ3年ぶりのことらしい。

彼女はまだ24歳。

ここ1年程は、駅伝で好走していた印象が強くある。


まぁ、このタイムならロンドン五輪はほぼ内定かな。

ところで問題なのは赤羽有紀子の動向である。

これで果たしてどうするのか。

3月11日の名古屋ウィメンズマラソンに出場するのかどうか。

結構微妙なところがあるような気がする。


一方、福士はどうするのか。

もうマラソンは断念して1万mに復帰するのか、

それとも4年後のリオデジャネイロ五輪へ向けて再挑戦するのか。

いずれにしても辛い選択を強いられるのだろう。

レース前に「4年前の失敗した自分が嫌だからやり直す」と言っていた彼女。

モチベーションをどう維持するかが課題と思われる。



(1/29 午後7時過ぎに追記:大阪陸協からスプリットタイムが発表された。

興味深いデータが出ていたので追記する)


各選手のスプリットタイム(5kmごとのタイム)を比較すると、

最高タイムと最低タイムの差は、以下の通り。


着順 選手名     最高タイム   最低タイム      タイム差
        
1位  重友    16分43秒    17分40秒        57秒

2位 ガメラシュミルコ 17分00秒    17分22秒        22秒

3位  野尻    16分43秒    17分48秒      1分05秒   


9位  福士    16分42秒    24分04秒      7分22秒


見ての通りだが、中段から追い上げて2位に入ったガメラシュミルコは、

ペースをほぼ均一に刻んで最大差22秒なのに対して、

後半大バテした福士は最大差7分22秒である。


かねてから私はスプリットタイムを見るたびに、一流選手には大きなブレが

少ないことに驚かされて来たものだが、今日改めてそれを思い知らされた。


























2 コメント

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小倉久美選手 (管理人)
2012-01-30 08:16:06
Unknownさん
情報提供ありがとうございました。

それは知りませんでした。
こういうことはテレビで言うべきだと思いますね。
誰が見ても不思議に感じているはずですから。
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Unknown (Unknown)
2012-01-29 23:11:12
小倉久美さんについて:

元々ペースメーカーで参戦予定だったが、清水裕子に差し替えられたらしいです。
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