今回オリンピック、振り返れば様々なドラマがあり、日本人選手の活躍にも興奮したこともあった。あまりにも多くのことがありすぎて、後半は息切れして何も書けなかった。管理人として、次回以降の大きなイベントの反省としなければならない。
これからため込んだ感想を少しずつ書いていくつもりである。まずは男子マラソンである。管理人としても何かを書かなければ気が済まない。
ブラジルのデリマが中間点近辺で先頭に立ち、後続を突き放した。野口が抜け出したのを思い出させるような展開、それよりもさらに早い段階である。デリマは小柄な選手だが、上り坂は独特の前傾姿勢で力強く走っていく。水を得た魚のように生き生きして見えた。
上り坂の頂点から少し手前の30km地点では、後続に46秒という差をつけていた。しかし、それが35kmで28秒差に縮まり、残り7kmを果たして逃げ切れるのかという、最も緊迫した展開となるはずだった。この5kmの追い上げのペースから単純計算すると、ゴール地点でちょうどゼロになるような微妙な状況だった。
そこであまりにも忌まわしい事件が起こった。何者かが道路の反対側からコースに侵入し、先頭を走っていたデリマを捕まえて歩道の観衆の中に押し込んでしまった。デリマはまもなく救出され、レースに復帰した。
しかし、いったん止められてそこから加速するだけで10秒くらいロス、肉体的にもリズムが崩れ、それ以上に精神的にも動揺しないはずがない。まもなくイタリアのバルディニ、アメリカのケフレジギに追い抜かれた。
優勝したバルディニの追い上げは、最後の7.195kmを20分18秒(1km2分49秒)という恐ろしいものであり、こんな事件がなくてもデリマを追い抜いた可能性は高いと(管理人は)思っている。しかし、いずれにせよ、逃げ切れるか逆転かという最も興奮する場面があと20分続くはずだった。そのクライマックスをあっけなく奪われてしまった。観客の一人として、妨害がなく金メダルが決まるのを見たかった。
あまりにも後味の悪い五輪になってしまった。しかし、救いがあるとすれば、デリマが両手を広げて満足そうに銅メダルのゴールテープを切ったこと、そして彼のレース後のインタビューの内容であろう。このインタビューで、彼は、バルディニ・ケフレジギを救い、大会を運営したギリシアの人々をも救ったのだ。
http://athens.yahoo.co.jp/column/report/interview/at00002302.html
こんな気狂いによってマラソンテロが起こされるとは、警備上の不備と言わざるを得ない。まず、この気違い(アイルランド人?、自称司祭、すでに破門)は、昨年のF1でもコースに乱入し逮捕されている。さらに、テニスのウィンブルドンでも乱入の前科があるという。前科?犯の危険人物がどうしてギリシアに入国できたのか。さらに、これほど奇異な格好をした人間をなぜ不審に思わなかったのか。
これを見ると、北京五輪のマラソンで何が起こるか、本当に怖くなってくる。特に、今回女子マラソンのように先頭日本選手で3位アメリカとでもなれば、ぞっとする。
これからため込んだ感想を少しずつ書いていくつもりである。まずは男子マラソンである。管理人としても何かを書かなければ気が済まない。
ブラジルのデリマが中間点近辺で先頭に立ち、後続を突き放した。野口が抜け出したのを思い出させるような展開、それよりもさらに早い段階である。デリマは小柄な選手だが、上り坂は独特の前傾姿勢で力強く走っていく。水を得た魚のように生き生きして見えた。
上り坂の頂点から少し手前の30km地点では、後続に46秒という差をつけていた。しかし、それが35kmで28秒差に縮まり、残り7kmを果たして逃げ切れるのかという、最も緊迫した展開となるはずだった。この5kmの追い上げのペースから単純計算すると、ゴール地点でちょうどゼロになるような微妙な状況だった。
そこであまりにも忌まわしい事件が起こった。何者かが道路の反対側からコースに侵入し、先頭を走っていたデリマを捕まえて歩道の観衆の中に押し込んでしまった。デリマはまもなく救出され、レースに復帰した。
しかし、いったん止められてそこから加速するだけで10秒くらいロス、肉体的にもリズムが崩れ、それ以上に精神的にも動揺しないはずがない。まもなくイタリアのバルディニ、アメリカのケフレジギに追い抜かれた。
優勝したバルディニの追い上げは、最後の7.195kmを20分18秒(1km2分49秒)という恐ろしいものであり、こんな事件がなくてもデリマを追い抜いた可能性は高いと(管理人は)思っている。しかし、いずれにせよ、逃げ切れるか逆転かという最も興奮する場面があと20分続くはずだった。そのクライマックスをあっけなく奪われてしまった。観客の一人として、妨害がなく金メダルが決まるのを見たかった。
あまりにも後味の悪い五輪になってしまった。しかし、救いがあるとすれば、デリマが両手を広げて満足そうに銅メダルのゴールテープを切ったこと、そして彼のレース後のインタビューの内容であろう。このインタビューで、彼は、バルディニ・ケフレジギを救い、大会を運営したギリシアの人々をも救ったのだ。
http://athens.yahoo.co.jp/column/report/interview/at00002302.html
こんな気狂いによってマラソンテロが起こされるとは、警備上の不備と言わざるを得ない。まず、この気違い(アイルランド人?、自称司祭、すでに破門)は、昨年のF1でもコースに乱入し逮捕されている。さらに、テニスのウィンブルドンでも乱入の前科があるという。前科?犯の危険人物がどうしてギリシアに入国できたのか。さらに、これほど奇異な格好をした人間をなぜ不審に思わなかったのか。
これを見ると、北京五輪のマラソンで何が起こるか、本当に怖くなってくる。特に、今回女子マラソンのように先頭日本選手で3位アメリカとでもなれば、ぞっとする。