雑記帳(新居)

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GPU Folding@Home始まってこのかたの大躍進

2022-10-13 00:30:18 | MyPC

Nvidia Geforce RTX 4090がついに発売された。30万円前後ととてつもなく高額ながら、絶対パフォーマンス・ワットパフォーマンス両方で前世代を圧倒している。
ここで話題にするのはFolding@Home(以降F@Hと表記)でのパフォーマンスである。F@Hでも前世代を圧倒することが、以下の動画により速報された。
https://youtu.be/mzgfWSEJzk8?t=1875
https://foldingforum.org/viewtopic.php?t=38564
ポイントの伸びやすい課題(p18213)では2600万PPD、これまで最速の3090Tiと比べて3倍近いとんでもないスコアをたたき出している。
しかし実際のところ、筆者は、理論的にはさらなる高みに到達しうるとさえ考えている。この3つが一度にそろう、GPUでのF@Hが始まってこのかたの大躍進だからだ。
・シェーダ数の大幅な増加(約5割増加)
・クロックの大幅上昇(約5割上昇)
・(F@Hに有利になるはずの)アーキテクチャ更新
このスコアですら、4090のポテンシャルを出し切ったものではないかもしれない。懸念されたことだが、下記のどちらか(または両方)がボトルネックとなっている可能性がある。
・増加したシェーダをフルに使いきれるほど大きなたんぱく質の課題が存在しない
・CPUの性能(主にシングル性能)が足りない
これまでの歴史をいくらか振り返るに、アーキテクチャ更新が強かったのはMaxwell(9xx/750Ti/750)とTuring(RTX2000)の世代である。TuringはF@Hにおいてはきわめて強力で、Pascalと比べてシェーダ数は約2割増(2080Tiと1080Tiの比較)、クロックも上がっていないにもかかわらず、PPDは最終的に2倍を大きく超えた。ボーナスポイントを逆算した処理速度でも2倍近くで、アーキテクチャ更新による純増が50%を超える計算になる。歴史的に評価の高い(そしていまだにPascalで十分おじさんを大量生産しているとされる)Pascal世代では、実はクロック上昇が一番効いている。Maxwell世代で1.3~1.4GHzだったところ1.9GHz近辺まで約4割の上昇である。一方でAmpere(RTX3000)はF@Hと相性はあまりよくなかった。2080Ti→3090でPPD1.5倍程度で、ワットパフォーマンスではそれほど差がない。


Windows 11 22H2への更新手順について

2022-10-02 00:49:14 | MyPC

以前、動作要件を満たさない環境でWindows11にアップデートする記事を書いた。

この環境で毎月の品質更新は通常に受け取って更新できているが、おそらく年1回の機能更新は受信できないものと思われる。先日Windows11 22H2が公開されたが、それのことである。
機能更新の手段のうち、Windows Updateでは、動作要件を満たす環境だけに配信されることが明らかにされている。また、Windows 11 インストールアシスタントを筆者が動かそうとしたところ、Windows正常性チェックツール云々といったメッセージが表示されたため、正常性チェックツールでのチェックに引っかかって更新はできないと考えられる。

結論としては、Windows 10から11にアップデートしたときと同じ手順で、機能更新を適用できる。
・Windows 11の新バージョンのISOイメージをダウンロード
・ダウンロードしたISOイメージから、動作要件チェックを行わないインストール媒体を作成
・作成したインストール媒体を使い、Windows 11上からアップデート

Windowsの機能更新では、特定のハード・ソフトとの組み合わせで問題が起きることがままあり、そのような問題が検出された場合、Windows Updateでは該当の環境への機能更新の配信が抑止される。しかしインストール媒体を使って手動でアップデートする場合は、そのようなセーフガードはない。この観点でもリスクのあることを承知である。