雑記帳(新居)

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全豪オープン

2008-01-29 01:05:50 | テニス
今回の全豪オープンは、シャラポワ・ハンチュコバ・イバノビッチがベスト4に進出するという、超のつく美女対決になった。近年最悪だった昨年の全米オープンとは全く逆である。
このメンバーなら(ベスト4のもう1人はヤンコビッチ)、大舞台の経験とか精神力でシャラポワに分があるだろう。やはりシャラポワが優勝した。シャラポワは、今大会準々決勝のエナン戦を含め1セットも落とさず優勝。今回で3回目のグランドスラム優勝だが、今回が内容はもっとも充実しているのではないか。また、昨年前半2回にわたってフルボッコにされたイバノビッチ相手にも、昨年最終のツアー選手権とこの全豪オープンと、きっちりと勝てるようになってきた。

ロシアとか東欧の女子テニスファンの観点からいうと、2004年以降、盛り上がる年とがっかりの年を交互に繰り返している。そうすると今シーズンは盛り上がる番で、全豪オープンはその順番通りになった。この後もこのままの勢いで行きたい。

デメは4回戦でシャラポワに虐殺された。デメと並んでペトロワもここ1年くらい早期敗退が極端に多い。
いいところまで行くのに優勝できない、あるいは前哨戦で勝っておきながら肝心のグランドスラムで早期敗退。モーレズモ・デメ・ペトロワあたりは、そんなところから「ヘタレ姉妹」などと一部で呼ばれた。しかし、昨年半ばから、盛り上がる場面を作る元気さえなくなってしまったようだ。過酷な女子テニスツアーで、世代交代が激しいのは必然とはいえ、寂しい。

女子バレー北京五輪欧州大陸予選(1)

2008-01-23 04:02:43 | バレーボール
ロシアが北京五輪出場権を獲得。
全体として極めて順当に進んだ大会といえる。予想外の結果はトルコがオランダに勝ったくらいで、それ以外はいずれの試合も結果は順当なものになった。欧州の大会としては意外なくらい、番狂わせは起きなかった。

以下、各チームの印象。まず第一印象として、どのチームもサーブレシーブが悪い。このままでは、たとえロシアでも、イタリア・ブラジル・中国あたりに勝てると思えない。

ロシア
やはりガモワとソコロワにおんぶに抱っこだ。(ゴディナを負傷で欠いたこともその一因だったが。)現時点ではアクロワよりもシェシェニナのほうがまだまし。もう少し控え選手を見たかったのだが、クロアチア戦が初戦だった都合上、それはやりにくかった。ルーマニア戦はスコアからして控えを出せる状況ではなかったし。
ポーランド
この大会、最も勢いが感じられたのはロシアよりもポーランドである。ボニッタ監督の采配も、準決勝セルビア戦まではずばり的中を連発。劣勢の場面で交代出場の選手が活躍して逆転したことが何回もあり、特に、控えセッタースコルパを途中交代で出してそのスコルパにサーブが回ると、毎回サーブで崩し大量の連続得点に成功した。惜しまれたのは、なんでもない場面でミスが続いてセットを落とすことがあったことだ。ロシア戦の第1セットもそうだった。そして、準決勝まで冴え渡っていたボニッタ監督も、決勝のロシア戦だけは後手後手だった。
この大会では話題のバランスカが登場した。しかし高さがないだけに2枚3枚ブロックにつかれると決めるのは難しい。ロスネルと比べて大きな武器は弾丸サーブだが、当然ミスの確率も高い。

セルビア
正直、一番不安を感じたのはセルビア。
全体を通してミスが極端に多くちぐはぐ。大会前半、ルーマニア戦やクロアチア戦の第1,2セットは見るに耐えない状況だった。ニコリッチは疲れもあるのかミスを連発し非常に心配だ。ジェリシロが先発の試合が多かったが、まだ復帰には時期尚早。スパイクやサーブが決まるときは決まるもののミスも極度に多い。
ブラコチェビッチはコンスタントに決めている。モルナルの存在感が攻守ともに増してきた。ただし、モルナルが目立っているときは、セルビア本来のバレーではない。

ドイツ
パハーレが久しぶりに代表復帰した。
これまでのドイツと特に変わった印象はないけれども、以前ほどのしつこさは感じられなかった。オープンに偏重したトルコ・オランダ・ロシアの攻撃に対し、ブロックは十分に機能したとは言えない。サーブレシーブのミスもかなり多い。

女子バレー北京五輪欧州大陸予選(2)

2008-01-23 03:51:39 | バレーボール
この大会あきれたことがもう一つある。審判のレベルが低い。
Vリーグの試合あるいは世界大会は何百試合と見てきたけれども、素人が見ていてはっきりわかるレベルの誤審など滅多にお目にかかったことはない。ところがこの予選では、それが毎試合のように当たり前にあり、1セットに3回くらい立て続けの誤審すらあった。それも、解像度の低いインターネットの動画ではっきりわかるのだ。そのようなミスジャッジの直後は、「何が起こったのかさっぱりわからない」。
明らかにコート内に落ちているスパイクに対してアウトの判定とか、どう見てもブロックにさわっていないスパイクに対してワンタッチありの判定とか。さらに、ルールの解釈を根本的に間違っているものまであった。(双方のチームがネット上のボールを押し合った場面で、最後に押し込んだ方の反則をとった。現行規則では、プレー続行でなければならない場面。誤ってプレーを止めたのならまだわかる、昨シーズンまでの規則ではそうなった。)
サーブレシーブの悪さとあわせて考えるに、この状況でレベルの高い代表チームを作るのは、きわめて困難ではないかと感じた。

残り4チームの印象については→
オランダ
とにかくがっかりしたの一言。
結局グランプリから調子が下る一方できてしまった。
リードしていながらセットの終盤に逆転を許すのは、いったいなぜなのか。今大会だけでそれが何度もあった。(優勝したグランプリですらそのような場面はあった)

トルコ
知らない選手ばかりのチームになってしまった。スタメンで以前に見たことがあったのはEsraくらいである。しかしその割に試合内容は悪くはない。スパイクの力はあるし厄介なサーブを打つ選手が多い、特に#13のサーブに要注意。
結果的に山場となったドイツ戦では、セット終盤になると立て続けにミスが出て落としてしまった。この一番の原因は経験不足だろう。

ルーマニア
欧州ではかなりレアもののチーム。
ものすごく下手で見ていていらいらするが、レシーブがセッターに返ると速攻と移動攻撃をとにかく多用する。サイドの選手も速攻コンビに入りまくる。長いクイックとかダブルクイックとかバリエーションも多い。攻撃の印象は、ヨーロッパよりむしろアジア中堅のチーム、タイあたりと通じるものがある。
今大会最大の収穫で見ていて一番面白かった。セルビア戦の観戦中など、レシーブがセッターに返ると画面の前で「速攻いけ!」と叫んでいた。
これを立て続けにやられると、ヨーロッパの中堅から下位、アジアのチームと対戦したことがないチームでは、対応不可能だと思う。予備予選でスロバキアがフルボッコにされたときはこんな展開だったのだろう。
しかし、守備のしょぼさももちろんだがサイドの非力さもクロアチアよりひどい。オープンをまともに打てる選手は#6のTurleaしかいないようだ。
これ、もっと上位のチームもやれば面白いと思うのだが。でもセッターがいないか。(たとえばポーランドとかオランダとか。特にポーランドのアタッカーにはセンター上がりの選手が多いからあながち荒唐無稽ではない)

クロアチア
知っている選手が一人もいない。顔を見るからに若い選手ばかり。
崩れるとどうしようもないけれども、勢いに乗ったら強打を立て続けに叩き込んでくるしレシーブも突然上がるようになる。
これは誰も書かないだろうから、私が書いておく。ヴィジュアル度は結構高い。可愛い系の選手が多い。これも、若い選手が極端に多いことと関係があるだろう。

デラクルス炸裂

2008-01-07 08:04:07 | バレーボール
デラクルスはカルカセス以来の人間凶器だ。

宝来・ケニーとか高いブロックでも上を抜いてくるし、強打をたたき込まれたらレシーバーの正面でもはじかれる。しかも高さと破壊力だけでなく、想像以上に上手くミスが少ない。体勢が悪くても、ブロックの指先に当ててブロックアウトさせたり、ブロックのいない側にコントロールしたショットを打ったりできる。
準決勝のJT戦第1セット、東レ6-8からデラクルスのスパイクとブロックで3連続得点して逆転。東レ9-11からは、JTサーブミスのあと、全てデラクルスのスパイクで5連続得点し15-11。この間東レの9点のうち、相手サーブミスを除く8点全てがデラクルスの得点である。

東レは、サーブレシーブをしない外国人選手を入れたことで、サーブレシーブがどうなるか懸念されたけれども、この大会では問題は見あたらない。日本人だけでは、レフトへの二段になるとどうしてもブロックされる確率が高いが、デラクルスならそれでも高い確率で決めてくれる。レシーブする選手としても楽だろう。
デラクルス自身のレシーブとかつなぎとかブロックも予想以上である。高さはカルカセスの方があるはずだが、選手としての完成度は、(来日時の)カルカセスよりもデラクルスが上だろう。準決勝のJT対東レの試合、すぐとなりに久光真鍋監督とスタッフがきた(驚いた!)が、その久光スタッフも上手いと感心していた。

この後の決勝も含めて、セットの序盤、あるいは相手に流れが行きそうな場面ではデラクルスにボールが集まるけれども、それで東レ有利な展開になれば、デラクルスの打数は減ってきて、日本人選手、特にセンターのブロードが増える。常に東レに余裕を持った展開をされており、ぎりぎりの競り合い、デラクルスしかないという場面にさえ持ち込めていない。
ところで、デラクルスの身長は公称188cmとなっているけれども、もっと小さいようだ。一列に並んだ写真を見ると、冨田・西脇と同じくらいで186cmの荒木よりは明らかに小さい。

さて、今シーズンのVリーグには、ドミニカから、東レのデラクルス、デンソーのロンドンに加え、チャレンジの上尾にヌニェスが加わる。プレミア相手でもデラクルスがここまで活躍すると、チャレンジではさらに一方的にやられるのだろうか。

今大会合計で3日間見たわけだが、今大会のベスト4チーム、東レ・久光・JT・NECがそのままVリーグのベスト4を占める可能性が高いと感じられた。そしてどのチームが東レを止めるかが当面の焦点ではないか。
久光・NECはいささか疑問符が感じられるけれども、ほかのチームがこの2チームを蹴落とせるかはさらに疑問である。大きく伸びる可能性があるとすればデンソーで、ロンドンが上手く機能すれば上位予想のチームも十分に食える。

(無題)

2008-01-07 03:44:49 | バレーボール
ところで、2回戦が一番混雑していて、3回戦・準決勝とラウンドが進むにつれてがらがらになるとはどういうことよ。(3回戦までは複数コートで同時進行のためアリーナの席はなく、準決勝・決勝のみアリーナ席があったという事情はあるにせよ)
2回戦については当日券も残らないという情報があり、大慌てで前売りチケットを確保したのだ。それが準決勝になると、スタンドの4分の1は完全に閉鎖、それですらがらがらだった。アリーナも半分くらいしか観客は入っていない。
とどろきのアリーナ席は傾斜がゆるいため、すぐ前の席に人がいると見づらい。そこで「市松模様」に座席が埋まっていた。この日からは親会社の応援団も入りいつも通りの応援になったけれども、シンセの音が異様に大きく響く。これも観客がまばらだからだ。

準決勝の第1試合は女子東レ対JTという組み合わせ、最も人気のあるチームの対戦であり、通常のVリーグではこれほど観客が少ないことはあり得ない。この2チームが地方の小さな会場に来たりすれば、会場はすさまじい混雑になる。もちろん席は全部埋まるし通路は立ち見の客が取り巻いている。
ここ2年くらい、特に地方会場は恐ろしく混んでいる。かつてイエリッチとアルタモノワがVリーグにいたころ、当日券で座れないことなど考えられなかった。しかし去年久しぶりに本格的に観戦して、地方会場では毎回立ち見だった。そして今シーズンは、立ち見でさえ当日券がない会場もあるという。今年はチケットは全部前売りで確保している。さもないと危険すぎる。