雑記帳(新居)

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「マリナ」の紹介

2005-02-15 01:00:28 | MyPC
昨年末に、うちの部隊に新しいエース級ノートが投入されました。名前は「マリナ」です。
CPU
Pentium 4 with Hyper Threading 3.2GHz (Northwood)
Memory
1536MB
HDD
74.5GB
Display
16.1" TFT LCD SXGA+ (1400*1050)
True Name -> Full Name
Marina -> Marina Lobach
Network Name -> Full Name
Lioubov -> Lioubov Sokolova
このマシンを導入したのは、納期が近づいているところで仕事が多忙、さらにこの後年末に引っ越しを抱えているという時期だった。この時期にあえて新しいマシンを導入したのは、アネリア後継のエースとしてこの機械には以前から目をつけていたからである。アウトレットで値段が下がって出回ったら必ず確保しようと考えていた。たまたまそれが引っ越しが近づき仕事も忙しい、「悪い時期」と重なってしまっただけで、就航自体はそれほど急ぐものではなかった。

発熱の問題およびデュアルコアへの移行の理由で、Pentium 4系統のCPUのクロックは3.8GHzで打ち止めとされており、特にノートマシンについてはもっと低いクロックにとどまる可能性が大きい。そもそも、ノートマシンでPen4搭載の機種自体が減少している。デスクトップ代替の大型ノートでさえPentium M CPUが主流になっている。
HT Pen4 3.2GHzは、Coppermine換算でおよそ2.8~3GHzの戦力と推定される(3代目ヴィクトリアでの測定による)。ノートマシンにおいてこの戦力を大きく超えられそうなのは、PenMベースのデュアルコアCPUが出回って以降であり、それは2006年初頭である。導入以降ざっと1年、マリナは最強のポータブル業務サーバとして君臨できるのだ。

もちろん、購入時点ですでに最新モデルではなかったから、不利な点はある(たとえば、グラフィックチップがMobile RADEON 9700でなく9600止まり)。ところが、このマシンが最新モデルより有利なポイントがある。それは画面解像度が1400*1050ということである。このモデルがアウトレットで出回るチャンスを狙っていた最大の理由は、マシンパワー以上にまさにこの点にある。デスクトップ代替大型ノートは、ワイド画面の新シリーズに移行したけれども、画面の解像度は1440*900となってしまった。これは(少なくとも筆者にとっては)明らかなレベルダウンである。最近作成しているExcelシートは、縦1050ドット以上の画面を前提としており、この解像度がないとスクロールしまくるか縮小表示するしかなくなる。

しかし、アネリアあるいはスヴェトラーナという過去の重量級エースと比べても、マリナはとてつもなく大きく重いマシンである。画面が1インチ大きくなっており、さらに外枠も最近のノートとしては大きい。ACアダプタも「マジで~」という声が出るくらい大きい。出力最大で180Wくらいのようなので、当たり前である。
そしてマリナの出す音はふつうのノートマシンと違う。通常、ノートマシンが熱をはき出すとかなり甲高い音を立ててファンが回る(リリアとかスヴェトラーナはその典型例)。しかし、マリナのファンの音はそれよりははるかに低音である。それでありながら、吹き出し口付近は触れないほど熱く、排出される熱気の量も中途半端ではない。アネリアと比べても倍くらいありそうだ。つまり、それだけ大きなファンが回っている。デスクトップマシンと全く同じである。

マリナの液晶はいわゆるてかてかの液晶なので、鮮やかさという点では当然有利で、従来液晶のアネリアやスヴェトラーナとは大きな差がある。しかも、バックライト2灯式とのことで、同じてかてか液晶のリリアと比べてもとても明るい。てかてか液晶の難点は映りこみが激しいことだが、リリアに比べるとましのような気がする。というより、ものすごく明るく発色も強い画面なので、映りこみに気がつきにくいのだろう。アネリアやリリアで不満だった部分が大幅に改善されているところは評価できる。

マリナを購入してすぐに1GBのメモリを追加した。1GBのメモリはふつうの量販店で買うと異常に高いから、インターネットで価格調査を行い、秋葉原に出かけて某有名メモリ(ほか半導体)専門店で購入した。それも、最初に出かけたときは品切れとなってしまい、次回入荷の際に大あわてで取り置きをしてもらってまで確保した。(ふつうノートのメモリ増設ではここまでしない。大型ノートマシンの戦線投入は待ったなしであることが多く、また、バルクメモリに手を出して痛い目にあった経験もあるからだ。)
ところが、いろいろ開発環境を整えてメモリ使用量の最悪値を想定してみると、1280MBでも足りないおそれがあることがわかった。しかし、2GBまで増やすのはいくら何でも高すぎだし、あと256MB増やすのに1万円というのもばかげている。そこで、まずリリアで使っていた512MBメモリを奪い、次にアネリアの512MBメモリをリリアに移して、マリナのメモリを1536MBまで増やした。結局はアネリアが512MBにメモリを減らされた。リリアは当時仕事で使っていたので、メモリ合計512MBではきつい。
アネリアから直接メモリを移さずわざわざこのような面倒な移植をした理由は、リリアのほうが高速なメモリを使っていたからである。同じDDR266だが、アネリアのメモリはCL2.5、リリアのはCL2だった。リリアの方が新しいマシンであり当然メモリも新しいから高速というわけだ。(アネリアの頃は、ノート用DDRメモリ自体出始めの段階だった)とはいえ、マリナはDDR333を要求するマシンであり、定格266MHzのメモリを使えたのはラッキーというしかない。
マリナで唯一問題というか気に入らなかったのはここに絡むところで、標準装備のメモリが256MB*2枚で、メモリ増設スロットに空きがなかった点である。発表当時、512MBのメモリモジュールは高コストであったことは、もちろん承知である。しかし、このマシンは、発表当時のメーカー直販価格で35万円という位置づけのマシンである(管理人はアウトレットで購入しているのでこの値段よりはずっと安い)。このマシンを購入する客は、千円二千円の差を重視する客ではないだろう。そして、このマシンを買ったら同時にメモリを増設することはかなり確実のはずだ。
まだ「とんがり」切れていない部分がある。もちろん、アネリアに比べてマリナははるかに「とんがった」マシンなのだが。

マリナは、「業務サーバ」「丸恥メディアサーバ」「AVサーバ」の3つの役割を果たすことができる。だからこそ、このマシンはネットワーク上で「リューバ」を名乗ることになった。ソコロワは現役最高の(そしておそらくバレーボール史上最高の)オールラウンドプレーヤーであり、(就航時点で)本当に何でもできるマシンでなければ、その選手から名前をとることはできない。