雑記帳(新居)

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全仏準々決勝(その2)

2005-05-31 00:26:25 | テニス
(21) Mary Pierce (FRA) d. (1) Lindsay Davenport (USA) 63 62
5年ぶりマリーの大爆発継続中!
ピエルスの強打が常時いいコースをついている。あれはどんな選手でも容易に返せない。

この試合もダベンポートはまた極端なスロースタート、開始から4ゲームを一方的に落とす。その後ダベンポートが1ブレークを返し、それ以降は各ゲームもつれた展開が続いたものの、マリーが6-3で逃げ切った。
とはいえ、第1セット後半は膠着状態だったので、第2セットはお得意のダベンポートの反撃かと思いきや、そうはならなかった。マリーが5ゲーム連取の猛攻。このセットもダベンポートが1ブレーク返すものの、それまでの差があまりにも大きすぎ、6-2でマリーが試合を決めた。
マリーで一つ気がかりなことは、セットまたは試合の締めで手間取っていること。決勝では、もしチャンスがあったとしても1本だけで、その1本でものにしなければ勝負にならないだろう(そのチャンスすらない可能性も大きいと思われるが)。この試合、第1セット・第2セットともダベンポートに終盤でブレークバックされた。しかも第2セットは、第6ゲームでマッチポイント1本あったところを逃してブレークされた。4回戦のシュナイダー戦では、試合を決めるのに実に11回のマッチポイントを要した。5-2リードの第8ゲームに何度もマッチポイントがありながら、それをものにできず、ブレークバックを許した(結局最終セットは6-4)。

しかし第2セットの後半はとんだ乱入が続いた。第6ゲーム開始時に、コートに変質者が侵入、警備員につまみ出された。これでマリーのリズムが狂ったためにブレークされたのかもしれない。第8ゲームでも、マリーがサーブをなかなか打てない場面があった。音声が入らないため詳細がわからないが、観客から何か声がかかったようだ。第8ゲームもデュースにもつれ、しかもダベンポートにチャンスボールがありながら、ダベンポートがボレーをミスした。結局その後のポイントもマリーが奪って試合を決めた。これでもし第8ゲームもダベンポートブレークとなったら、試合自体わからないという雰囲気のところだった。

全仏準々決勝(その1)

2005-05-31 00:01:27 | テニス
大会第2週突入、地上波放送はこれから本番なのだが、ほとんどお楽しみは終わってしまったという気分だ。

(7) Nadia Petrova (RUS) d. (29) Ana Ivanovic (SCG) 62 62
今日にいたってようやく動くアナを見ることができたけれども、ここまで快進撃を続けてきたアナの姿は残念ながらなかった。この試合はアナがミスを連発して自滅してしまった。
ペトロワは全く注目されていないが、ここまで勝ち残っているわけだしペトロワなりに調子は良さそうだ。相手に攻撃されても落ち着いて返しているし、サーブの威力がかなりあると見えた。

(16) Elena Likhovtseva (RUS) d. Sesil Karatantcheva (BUL) 26 64 64
この試合はあまり画像を見られなかった。
まさかリホがカラタンにやられることはないだろうとは思っていたけれども、最初のセットはカラタンが序盤からリードを保って奪ってしまう。第2セットも先にブレークをしたのはカラタンだった。しかしリホもすぐに追いつく。そして第10ゲームをブレークしてセットを奪った。そして第3セットは第2セットと全く同じような展開に。カラタンが先にブレークしながらすぐにリホが追いつき、そしてまたしても第10ゲームのブレークで勝負を決めた。

(10) Justine Henin-Hardenne (BEL) d. (2) Maria Sharapova (RUS) 64 62
言うまでもなくこの試合が本日のメインディッシュである。実際、同じ準々決勝でもその前の2試合とは全くレベルの違う内容で、ここが事実上の決勝戦となる可能性もある。
とにかくエナンが完璧だったというしかない。つけいる隙は全くと言っていいほどなかった。試合の半分くらいで、これではどうあがいても勝てないと無力感すら感じた。本当に世界ナンバーワンになる選手はこれだけすごいプレーをするものだ、と認識を新たにした。
エナンは、3回戦はかなりミスを続け、4回戦のクズネツォワとの試合も1stサーブが入らず苦しんだ。しかし今日についてはそのような悪いところはまるで見えなかった。しかも、クズとの3時間オーバー激闘を昨日戦ったばかりである。いったいどこからこのような力が出てくるのか。
シャラポワも決して悪い内容ではなく、むしろ3回戦4回戦よりも好調と見えた。しかし、完璧なプレーを5回くらい続けてやっとエナンから1ポイントを取れるという感じだから、どうしようもない。
第1セットはエナンが第5ゲームをブレーク、シャラポワもいったんはその直後にブレークバックするが、第7ゲームでエナンがさらに突き放し、そのまま決着。第2セットは第3ゲームでエナンが早々とブレークして、その後第5ゲームもさらにブレークして一方的な展開とした。

ペトロワは、ベルリンのクレーティアIでモーレズモを破って決勝まで進出したし(やはりエナンに負けた)2年前の全仏では同じ準決勝まで進出しているので、意外と言っては失礼かもしれない。しかし、リホフツェワは、全仏はこれまで3回戦が最高、それで今回準決勝進出とは驚くしかない。リホにとっては全てのグランドスラム通して初の準決勝である。
いずれにしてもあさっての準決勝は期待せずまたーりと見守るしかない。期待のしようがない。
特にペトロワには、どうか熱戦をお願いしたい。くれぐれも歴史に恥を残す試合をしないでほしいという意味である。ダブルベーグルとか、0-6 1-6で所要時間30分(グラフが絶頂の頃GSの準決勝・決勝でそんなことがあった)とか、今日のエナンの内容を考えたら、そうなっても不思議はない。それくらいエナンはすごいテニスをしていると思う。

管理人にとっては、明日はようやく完全休養日(?)だ。

全仏第8日

2005-05-30 00:35:16 | テニス
本来は女子の試合はなしの予定の日だったけれども、前日の試合のうちいくつかが雨で順延となった。
書いている方も、ここまでくるとくたくたで、肝心の中身をあまり見ることができていない。

Maria Sharapova(2) d. Nuria Llagostera Vives 62 63
全体としては、シャラポワのサーブが3回戦に比べると走らなかったように感じた。ストロークについては特に問題は見えなかった。
この前日、第2セット3-3とシャラポワが追いつかれたところで、小雨が降ってきたためシャラポワが審判に中断を要求。審判があっさりそれを認め、順延となってしまった。シャラポワの試合が中断した後も、ほかのコートはかなり長い間試合を続行していたから、終わらせればよかったのにと思ったのだが。
再開後はシャラポワが3ゲーム連取であっさり決着。

Ana Ivanovic(29) d. Francesca Schiavone(22) 64 67(3) 63
この試合は全く画像を見ることができず、スコアボードを追っていたのみ。
なお、この試合と次のエナンの試合は、本来の予定の第7日には開始できず、試合全体がこの日に順延された。
第1セットは開始から両者キープがずっと続く。第9ゲーム、スキアボーネに何度かブレークポイントがあったけれども、イバノビッチがこれをしのいだ。ピンチの後にはチャンスありとどのようなゲームでも言うけれども、今回もまさしくしかり。第10ゲームで逆にイバノビッチがブレーク、最初のブレークでセットを奪った。
しかし、第2セット以降イバノビッチのサービスゲームが極端に苦しくなる。第2セットは序盤にスキアボーネがブレークし、そのまま第9ゲームまで進行した。そしてこのセットもまたも第10ゲームでイバノビッチがブレークして追いつき、今回はタイブレークに。しかしタイブレークはスキアボーネが序盤からリードして奪った。
第3セットは、第2ゲームでスキアボーネが先にブレーク。それ以降両者ブレークが第5ゲームまで続いたところ、第6ゲームでイバノビッチがキープして追いついた。そして第7ゲームもイバノビッチがブレークしてついに先手。結局は第7ゲーム以降の3ゲームを12ポイント連取で一気に決着をつけた。アナが苦しみながらも振り切ってベスト8に進んだ。
イバノビッチにとっては、まず大きな壁だったモーレズモを倒し、さらにイタリアのベテランの(クレーは当然得意と思われる)スキアボーネも倒したことで、大きなブレークスルーの大会になりそうだ。

Justine Henin-Hardenne(10) d. Svetlana Kuznetsova(6) 76(6) 46 75
ゲームカウントもかなりすごいが、各ゲームをみてもデュースが極端に多く、恐ろしく長い攻防となった。たぶん今大会女子で最大の激闘になるだろう。両者とも1stサーブの入りが悪く、それで泥沼にはまったという部分はあるようだ。とにかく両者ともお疲れ。
とにかくエナンがピンチで粘ったというか、クズネツォワが決めきれなかった。第1セットのタイブレークもクズネツォワがリードしており、第3セット第9ゲームには2回のマッチポイントがクズネツォワにあった。それをしのいでこのゲームをエナンがキープすると、流れが一気にエナンに傾いた。第9ゲームから4ゲームを一気に連取して試合を決めた。
これでエナンがこの先を勝ち続けて優勝となると、去年のミスキナ同様、マッチポイントをしのいだチャンピオンということになる。

全仏第7日(前半)

2005-05-29 00:11:34 | テニス
案の定、だが、デメは4回戦で負けてしまった。
(16) Elena Likhovtseva (RUS) d. (4) Elena Dementieva (RUS) 76(3) 57 75
再三文句を言っているサーブは、最後までよくならなかったようだ。リホフツェワは、クレーコートを得意とするファリナを破って進出したから好調と思われ、とすれば森上よりもはるかに難しい相手である。あのままでは勝てないのも当然である。

第1セットは、リホが第5ゲームをブレークして以降、常にリホ先行の展開が続いた。第10ゲームにはリホのServing for setがあったけれども、デメがこれをブレークして追いついた。11,12ゲームも両者ブレーク、タイブレークに突入したものの、タイブレークもまた終始リホ先行、7-3でリホがものにした。
第2セットも先にブレークしたのはリホである。第5ゲームでリホの40-0リードとなったときは、このままストレートでリホの勝ちと思った。しかし、このゲームを逆転でデメがブレークしたこと、そして第8ゲームで15-40からデメがキープしたことが大きかった。これでようやくゲームカウントはタイ。第9~11ゲームまで両者ブレークが続いた後、第12ゲームをデメがキープして、このセットは逆転でデメがとった。
第3セット、最初2ゲームは両者キープしたものの、第3ゲームからは両者とも延々とブレークが続き、キープとブレークが通常の逆の感覚になる。こうなるとサービスゲームを先にとったほうが勝ちと予想された。しかし、リホのサービスゲームはデュースにもつれてかろうじてデメがとっていたのに対し、リホはデメのサービスを一方的に奪っており、流れは明らかにリホにある。第11ゲーム、15-40でデメが2本のブレークポイントを取りながら、リホがこのゲームを奪った。事実上これで決着、第12ゲームもリホは簡単に奪って試合を決めた。結局このセット第4ゲーム以降、デメは自分のサービスゲームで2ポイント以上を一度もとれないというひどさだった。これでは世界の笑いものである。

(1) Lindsay Davenport (USA) d. (14) Kim Clijsters (BEL) 16 75 63
昨日キムが楽に勝つだろうと書いたのに、思い切り予想を外された。
ダベンポートは第1セット極端に動きが鈍く一方的に落とし、第2セットもキムに先にブレークを許した。ところが、このセットの中盤から、ダベンポートが少しずつ走り始めサーブやストロークの精度もよくなった。1本のサーブ・ストロークに集中してラリーを決めるというダベンポートのパターンが出始めた。一方キムにはミスが続くようになったため、形勢逆転。第3セットは逆に終始ダベンポートが先手をとる。キムも何回か追いついたけれども、結局ダベンポートが振り切った。

それにしても、ダメポ三姉妹、4回戦までに見事に消えてしまった。デメは1回戦からぐたぐただったから驚かないとしても、キムとモーレズモは好調に見えただけに予想外である。このあたりがダメポのダメポたるゆえんか。

全仏第6日

2005-05-28 20:45:09 | テニス
現在(この文を書き始めている時点)まだ現地時間の午後1時過ぎだが、管理人にとって本日のメインイベントはほとんど終わったので、執筆スタート。ロシアのシード4人は全員勝っている。

Sharapova 2-0 Chakvetadze (6-1, 6-4)
一番心配していたシャラポワの調子が上がってきたことは本当に大きい。
第2セットにはサーブもストロークも調子に乗ってきたことがはっきりわかった。このセットは第1ゲームでチャクベタゼのサーブをいきなりブレーク、その1ブレークのみだったけれども、このセットの半分くらいでシャラポワの勝利を確信できた。シャラポワがサービスゲームを落とす気は全くしなかったからだ。このセットのシャラポワは、自分のサービスゲーム5回で失ポイントわずか3という完璧な内容だった。チャクベタゼについては、試合前半でダブルフォルト絡みで落としたゲームが多かったのが悔やまれる。

Petrova 2-0 Peer (6-3, 6-1)
Bovina 2-0 Golovin (6-3, 7-5)
ペトロワもボビナも地味に調子は良さそうだ。4回戦でこの両者が対戦するのはちょっともったいない気もするが、逆に言えばどちらかは必ずQFに進める。相手はモーレズモが確実。ペトロワはベルリンでモーレズモを倒す金星を挙げているが、快挙再現はあるのか。

Kuznetsova 2-1 Irvin (6-1, 2-6, 6-0)
意外と不安定なのがクズネツォワだ。この2試合立て続けにゲームを落とす場面があった。このままではエナンに勝つ望みは薄い。