雑記帳(新居)

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ブログ開設にあたって

2007-03-31 00:51:59 | 管理人からのお知らせ

プリメ1で最後のキャラクターマルティナを育て上げたのが97年1月。プリメ5のレビュー記事を読んで久しぶりに意欲が高まってきて、まるまる10年ぶりに帰ってきた。
あえて「第二」とか「第五」とかにせず「特論」というタイトルとしたのは、各作品個別の記事もさることながら、シリーズすべてに共通する「本質」を大切にしたいという気持ちがあるからである。

と大上段に構えてしまったものの、基本的に筆者のメモ書きだ。
いつまで続くかもわからないが、とにかくスタートする。


天国から地獄へ

2007-03-19 05:04:27 | バレーボール
セリエはそれほど甘いものではないという気持ちはどこかにあったものの、ママドワはデビューから2試合目で、それも最下位のForliとの対戦で厳しい洗礼を受けることになった。
この試合、ママドワのアタック得点はわずか3点でミス6本という有様である。第2セット途中でUstymenkoと交代してしまい、その後も出番はなかった。
第1セットは前節と同じくママドワがセッター対角でエリカとフィオリンがレフト。それがうまくいかないと、第2セットは、ママドワをレフトでフィオリンをセッター対角に回したものの、それでも立て直しができなかった。チームに合流してまだ10日そこそこ、ポジションもまだきちんと決まっていない。

Chieriのチームはエリカが頼りに逆戻り。それでも、エリカの26得点、das Chagasのアタック82%(14/17)合計17得点の活躍で、セットカウント3-1で勝利。第1セットを逆転で失い第2セットも終盤まで4点くらいのビハインドだったところから逆転し、勝点3を何とかもぎ取った。前節からセンター線はうまく機能しているようだ。

Chieri 3-1 Forli 24-26, 30-28, 25-19, 25-21 (詳細はこちら

前節は予想以上にできすぎで、今週は心配したよりさらに悪かった。ジェットコースターに乗っているかのようだ。この後セリエで活躍できるとしても、かなり浮き沈みはありそうだ。

ママドワセリエデビュー戦

2007-03-13 02:06:25 | バレーボール
ママドワのセリエA1デビュー、Altamuraとの対戦でストレート勝ち!

Chieri 3-0 Altamura 30-28, 25-20, 25-21 (詳細はこちら)

そもそもチームに合流したばかりのママドワ、普通なら、この試合に出られるかどうかもわからない。しかしいきなりフル出場で、アタック19/36(53%)、ブロック1、サーブ1で合計21得点。試合のMVPにもノミネートされている。チームもストレート勝ち、初戦でこれ以上ない結果である。Chieriのチームとしても、この試合は残留ないしプレーオフ進出に向けて最も重要な試合であり、この勝利は本当に大きい。

セリエで、しかもチームに合流して1週間もしない試合でここまで結果を出せるとは!うれしすぎる!!
シャットを食らった本数が4、やはり多いのが気にかかるけれども、それでもすごい。これでこそ世界の大砲である。
この試合、これまで極端にアタック打数が多かったエリカ・フィオリンの打数が大きく減った一方、ママドワだけでなくセンターの得点も目立っている。ママドワ獲得・投入をきっかけにチーム全体がうまく機能したように見える。
なお、気がかりだったポジションは、ママドワがセッター対角に回っている。前回の記事で書いたことは間違いだったけれども、ママドワがセッター対角のポジションをうまくこなせるのなら、当然それがベストだ。

この後もForli, Santeramo, Piacenzaと重要な対戦が続く。この調子でチームも勝ち続けたい。

ウクライナドリームチーム?

2007-03-07 01:47:50 | バレーボール
一連のChieri移籍関連の記事で気がついたのだが、ママドワはウクライナ生まれとのことだ。
ふと思ったのだが、ママドワがウクライナ所属のままでウクライナのベストメンバーを集めたら、どんな感じだろうか。

サイド: Mammadova, Tsokur(今はMakarovaかな), Yagodina
センター: Dushkevich, Kryvobogova
セッター: Zhukova
リベロ: Fomina

ものすごく強そうだ。(ただし、サイドのうち誰がライトに回るのかが問題になりそうだが)普通に世界選手権ベスト8に入りそう。というか、このチームがあったら今のセルビアのポジションはウクライナのものになるかもしれない。

ママドワ、Chieriに移籍

2007-03-01 22:53:06 | バレーボール
ママドワが、今シーズン終了までセリエA1のChieriにレンタル移籍する。(本籍はAzerrailのまま)先週からFIPAVのサイトには情報が出ていたが、2/27付けでチームの公式サイトでも発表されている。

とにかくうれしい!!
し、今からどきどきしている。

ママドワには、とにかく早いうちによりレベルの高いリーグを経験してほしいと願っていた。短い時間であれそれが実現することもうれしいし、しかも移籍先がChieriとはさらにわくわくする。現在のChieriは、セリエの12チームでママドワの力を最も必要としているチーム、ママドワの活躍のチャンスが最も大きいチームだからだ。
ここまでのChieriは、とにかく点取り屋が点取り屋の役目を果たしていない。勝点獲得に貢献した試合が全くない。今シーズンのChieriは、エリカとフィオリンのレフト線の得点が極端に多い。昨シーズンまではセッター対角にゼトバなりゴディナなり強力な選手を獲得していたのに、それがAngeloniとはダウングレードしすぎだ。12月にはUstymenkoという選手を獲得しているが、それまで各国リーグでのらしい実績もない選手であり、いきなり活躍を期待するほうが無理である。やはり、ここまでアタック決定率は30%そこそこ。それでもスタメンで出さざるを得ない。

欧州CL、Azerrailはプレーオフ12でBergamoと対戦し、2試合ともいいところなくストレートで敗退。ママドワの今シーズンはこれで終了と思っていた。こんな新しい舞台があるとは夢にも思わなかった。欧州CLで早期敗退してしまったことで、このようなレンタル移籍が実現したのだろう。

不安はもちろんいくつもある。欧州CLのプレーオフではBergamoの徹底マークにあい、シャットされるかミスばかりだった。ママドワはブロックをかわす打ち方は上手くない。体勢が悪いときでも無理に打ってブロックされる場面を、世界選手権でも欧州CLでも何度となく見ている。果たしてこれでセリエで通用するのかどうか。

また、ママドワが活躍するには時間があまりにも短い。残り試合が(この記事を書いている時点で)9試合ということに加え、Chieriは下位チームとの対戦が総当たりの前半に集中する。第18節からトップとの地獄の4連戦で、下位との対戦で後に残るのはPadova戦しかない。残留あるいはプレーオフ進出に向けて最も重要な、次節Altamura戦、続くForli, Piacenzaあたりとの対戦には、間に合わない、無理にチームに入れたとしても力を発揮できないおそれが大きい。
ママドワはひたすらオープントスを打つのだから攻撃での複雑なコンビあわせはいらないとしても、ブロックやレシーブの体制に適応するにはそれなりに時間がいるはずだ。

ポジションも気がかりである。イタリアでは打ち屋をセッター対角に配置することが圧倒的に多いし、現在のChieriではエリカ・フィオリンのレフト線は不動である。
しかし、ママドワはアゼルバイジャン代表でもAzerrailでも、絶対的エースだがポジションはレフトである。(現在のロシアとかかつてのクロアチアと同じシフト)そもそもママドワがライトから打つのをほとんど見たことがないような気がする。ママドワはライトから打つのを得意とするとは思えない。(そのあたりもバーバラとそっくり。バーバラはVの最後のシーズンにはセッター対角起用になったが)
ママドワとあわせる時間がほとんどないことを考えても、ママドワをライトに回すのは不適切と思われる。とすると、フィオリンがライトへ回るのが最もまともだろうか。エリカのライト起用は、モッタ監督のときのブラジル代表の悪夢を思い出させるので、やはり避けたい。