全体的にバランスの悪いドローと言わざるを得ない。トップハーフのさらに第1シード側半分(全体の4分の1)の範囲に、優勝経験者とか昨年の上位進出者が集中する。一方ボトムハーフは、全体が泥沼に近く、全仏同様に上位選手の早期敗退が続出して酷い展開の可能性も高い。
(1/8)
バーティ本命の見方は動かないものの、超のつく難関ドロー。
順当なら、3回戦で優勝経験のあるムグルサと対戦、4回戦は、今シーズン好調のベンチッチまたは昨年も2週目進出のベキッチのどちらか。そして準々決勝で昨年優勝のケルバーと対戦。このあたりの選手を倒して優勝なら、押しも押されもせぬ女王と認められよう。
(2/8)
昨年のベスト4のうち3選手が集中する、まさしく死の区画。順当なら、3回戦でセレナとゲルゲスの対戦、その勝者が4回戦でケルバーと対戦する。昨年優勝のケルバーがこの区画の勝ち上がり最有力だろう。
(3/8)
今大会で最も波乱が起きそうにない区画。ベルテンスも芝適性が高いとは言いがたいが、このドローではさすがに突破の可能性が高い。
ベルテンスが出場した前哨戦のオランダの大会で、興味深いデータを見た。ラリーの長さごとのポイントの獲得率で、準決勝・決勝とも、3球以内の短いラリーでは6割以上をベルテンスが獲得する一方、4~6球の中程度のラリーでは逆に6割から2/3も相手選手にとられていた。これは推測するに、ベルテンスのサーブが強力で、サーブでのポイントまたは3球目攻撃で決まるポイントが多かったからだ。しかしきっちり返球されてラリーに入ると、決め手に欠いて相手にポイントを取られる場面が多かったものと思われる。「芝適性が高いと言えない」のは、このような数字から判断したことだ。
(4/8)
クビトバが完全に復調していれば有力だが、万全とは考えにくい。2連覇中だった前哨戦バーミンガムを欠場してぶっつけ本番、出場の発表も直前までずれ込んだ。もっとも、クビトバが早期敗退としても、本気なら強いスティーブンスと、全仏ベスト4のうち2人コンタ・アニシモバが競り合う激戦区。
(5/8)
今大会最悪の泥沼区画。スビトリナが十分に回復しておらず前哨戦でもひどい負け方、今大会でも上位進出は期待できない。かといって、ほかに芝で目立った実績のある選手もいない。スビトリナがだめなら、勝ち上がりの可能性が最も高いと思われるのはマルティッチか。
(6/8)
おそらく無風。プリスコバにとってはベスト8進出までは勝ち上がりやすいドロー。3回戦のスーウェイまたはフリプケンスとの対戦はいささかやっかいな気がするが。ただし準々決勝は、マルティッチあたりがきてもスビトリナが奇跡的に息を吹き返しても、厳しいと思われる。
(7/8)
全仏から前哨戦の内容を見るに、ハレプについても上位進出は期待薄。キーズ・サバレンカも上手くはまれば強いものの、ミス連発で早期敗退の危険も高い。予選を圧倒的強さで勝ち上がった15歳Gauffとヴィーナスの、超・年の差対決は注目。この対戦で勝ったほうにもチャンスあり。
(8/8)
大坂は、前哨戦で敗れた相手に1回戦でいきなりリベンジマッチ。ここをクリアしても、3回戦のケニンないし4回戦のガルシアとの対戦あたりで、そろそろ怪しい感じがする。スライスを打ち続ければ芝での大坂は崩せるとわかってしまっているので、上位進出は厳しいと思われる。ランク1位でなくなり期待値もだだ下がりなので、メンタル面でプレッシャーがなくなるのはプラス。
大坂が早期敗退した場合、誰が勝ち上がるのか名前を出せない泥沼になりそうだ。
(1/8)
バーティ本命の見方は動かないものの、超のつく難関ドロー。
順当なら、3回戦で優勝経験のあるムグルサと対戦、4回戦は、今シーズン好調のベンチッチまたは昨年も2週目進出のベキッチのどちらか。そして準々決勝で昨年優勝のケルバーと対戦。このあたりの選手を倒して優勝なら、押しも押されもせぬ女王と認められよう。
(2/8)
昨年のベスト4のうち3選手が集中する、まさしく死の区画。順当なら、3回戦でセレナとゲルゲスの対戦、その勝者が4回戦でケルバーと対戦する。昨年優勝のケルバーがこの区画の勝ち上がり最有力だろう。
(3/8)
今大会で最も波乱が起きそうにない区画。ベルテンスも芝適性が高いとは言いがたいが、このドローではさすがに突破の可能性が高い。
ベルテンスが出場した前哨戦のオランダの大会で、興味深いデータを見た。ラリーの長さごとのポイントの獲得率で、準決勝・決勝とも、3球以内の短いラリーでは6割以上をベルテンスが獲得する一方、4~6球の中程度のラリーでは逆に6割から2/3も相手選手にとられていた。これは推測するに、ベルテンスのサーブが強力で、サーブでのポイントまたは3球目攻撃で決まるポイントが多かったからだ。しかしきっちり返球されてラリーに入ると、決め手に欠いて相手にポイントを取られる場面が多かったものと思われる。「芝適性が高いと言えない」のは、このような数字から判断したことだ。
(4/8)
クビトバが完全に復調していれば有力だが、万全とは考えにくい。2連覇中だった前哨戦バーミンガムを欠場してぶっつけ本番、出場の発表も直前までずれ込んだ。もっとも、クビトバが早期敗退としても、本気なら強いスティーブンスと、全仏ベスト4のうち2人コンタ・アニシモバが競り合う激戦区。
(5/8)
今大会最悪の泥沼区画。スビトリナが十分に回復しておらず前哨戦でもひどい負け方、今大会でも上位進出は期待できない。かといって、ほかに芝で目立った実績のある選手もいない。スビトリナがだめなら、勝ち上がりの可能性が最も高いと思われるのはマルティッチか。
(6/8)
おそらく無風。プリスコバにとってはベスト8進出までは勝ち上がりやすいドロー。3回戦のスーウェイまたはフリプケンスとの対戦はいささかやっかいな気がするが。ただし準々決勝は、マルティッチあたりがきてもスビトリナが奇跡的に息を吹き返しても、厳しいと思われる。
(7/8)
全仏から前哨戦の内容を見るに、ハレプについても上位進出は期待薄。キーズ・サバレンカも上手くはまれば強いものの、ミス連発で早期敗退の危険も高い。予選を圧倒的強さで勝ち上がった15歳Gauffとヴィーナスの、超・年の差対決は注目。この対戦で勝ったほうにもチャンスあり。
(8/8)
大坂は、前哨戦で敗れた相手に1回戦でいきなりリベンジマッチ。ここをクリアしても、3回戦のケニンないし4回戦のガルシアとの対戦あたりで、そろそろ怪しい感じがする。スライスを打ち続ければ芝での大坂は崩せるとわかってしまっているので、上位進出は厳しいと思われる。ランク1位でなくなり期待値もだだ下がりなので、メンタル面でプレッシャーがなくなるのはプラス。
大坂が早期敗退した場合、誰が勝ち上がるのか名前を出せない泥沼になりそうだ。