雑記帳(新居)

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UDなどupdate

2005-06-30 01:19:10 | MyPC
この時期からしばらくの間、100カウントの課題が配布されるようになった。
ところがこの新手の課題が著しく重い。30~40単位がふつうにごろごろしている。1カウント突破に1単位くらいかかる場面もしばしばある。現行のタスクであるLigandFitが始まったばかりの頃、28~35カウントで1カウントが比較的長い課題が配布されていたけれども、それを複数くっつけて100カウントにしたという感じである。
とはいえ、40単位の課題でも、最近の3GHzを超えるCPUを利用すれば半日くらいで終わってしまうわけである。(Pentium 4系統でもクロックに比例した処理速度になると仮定すればの話だが。)CPUクロックの向上と課題送受信の手間を考えれば、このくらいの課題の分量がもはや妥当なのかもしれない。いつまでもCoppermine 1GHzのマシンが処理能力の基準という時代ではない。

なお、一時期手がけていたCell Computing βirthからは、完全に撤退してしまった。これはエースのノートマシン2台で戦っていたけれども、そのノートたちがあまりにも深刻なダメージを受けたからである。
以前の記事に書いたとおり、このプロジェクトでは複数種類のタスクが行われており、ビアンカが"Chronos"を、マリナが"BOLERO"を戦っていた。マリナはビアンカの直前のエースであり、アネリア後継の「巨大」なノートマシンである。
マリナは、Cell Computing βirthで戦っている間に2回も「焼死」事故を起こしている。しかもその2回ともハードディスクを巻き込んでお亡くなりになった。とはいえ、その2回の焼死事故は、ビアンカが最前線に立っている間の出来事だった。だからまだ致命的ではなかった。文書作成とかインターネットからの情報収集をしているマシンがHDDごと焼死したら、それこそ取り返しがつかない。
マリナが2回目の焼死の修理から戻ってきた後にBOLEROを試しに稼働させたところ、その状態ですらファンがあっという間に最大回転となり、それですら排熱が間に合わず排気口近辺がどんどん熱くなることがわかった。これをやるとマリナが焼死することがはっきりしたから、撤退させた。
マリナはHyperthreadingを利用できる。だから、どれほど重くても一つのプログラムを動かしている限り、見かけのCPU負荷は50%にしかならない。CPUパワーを使うものを複数同時に稼働させない限り、100%負荷にはならない(もちろん、単体でマルチスレッド処理に対応するプログラムなら別だが)。ところが、BOLEROを動かすと100%負荷でないはずなのにあっという間にオーバーヒートした。
同じ分散計算プロジェクトでも、UD + Folding@Homeの組み合わせでは平気である。

一方のビアンカも、6月頃には、起動してもすぐに止まってしまう状況に陥り、やはり撤退を余儀なくされた。

ウィンブルドン中盤

2005-06-29 00:41:25 | テニス
結局体力切れっぽくて、おおかたシャラポワの試合しか見ていない。

(2) Maria Sharapova d. Katarina Srebotnik 62 64
6-2, 6-4という見た目の数字以上に拮抗した試合である。デュースにもつれるゲームがかなり多かった。全体的な印象として、各ゲーム競り合った場面でシャラポワがもう一段集中力を引き上げ、サーブやストロークの精度を高めてゲームを奪っていった。とはいえ、シャラポワは1stサーブの確率がやや低く苦戦した。ラリーでのミスも決して少なくなかった。この試合、大会初めてサービスダウンを許している。
第1セット中盤以降、スレボトニクはストロークでも決してシャラポワ相手に引かず、うまいネットプレーでポイントを奪う場面も何度かあった。

(9) Anastasia Myskina d. (6) Elena Dementieva 16 76(9) 75
ミスキナ劇場、本日も開演!
第1セットはミスキナに極端にミスが多く、一方ディメンティエワはサーブが落ち着いている。1-6 0-3のディメンティエワリードとなった。ところが、これ以降ミスキナのミスが少なくなる。これまで3試合で見せたような粘りが出てきたようだ。このセットをタイブレークに持ち込んだ。そのタイブレークも、デメにマッチポイントが2回あった。
しかしミスキナがそれを持ちこたえると、第3セットの流れは大きくミスキナに傾く。第2セットまでとは逆に、3-0とミスキナが先行した。しかし今大会、ミスキナの試合はとにかく簡単に終わらない。2ブレークアップを追いつかれて4-4、その後第9ゲームをブレークし第10ゲーム40-15でマッチポイントを握りながら、このゲームも落としてしまう。その後の2ゲームを連取してようやく決着をつけた。
デメは、威力はともかくサーブで自滅はしなくなっていたし、試合前半の様子からすれば楽に勝てるかと思ってしまったので、悔やまれる。一方、この大会のミスキナは、とにかく粘りあいに持ち込めばこちらのものという雰囲気だった。

(8) Nadia Petrova d. Kveta Peschke 67(5) 76(7) 63
今大会心臓に悪い試合は何度もあったけれども、これもまたそうだった。第1セットも第2セットもペトロワが先手をとりながら、いずれも追いつかれてタイブレークに持ち込まれる。第2セットタイブレークでは、Peschkeにマッチポイントさえあった。

(2) Maria Sharapova d. (16) Nathalie Dechy 64 62
この試合はあまりまともに見ていない。同じ失ゲーム数でも、3回戦ほどもつれなかったようだ。

(2) Maria Sharapova d. (8) Nadia Petrova 76(6) 63
ペトロワは、前日の試合で一度死に体になったのがよかったのかもしれない。この試合を通してサーブは好調、ストロークでも深いコースに打ち込んで容易にシャラポワに主導権を握らせなかった。
互いにサービスキープが続き、芝のコートらしい緊迫した試合展開となる。双方ブレークなしのままタイブレークに突入しても、ミニブレークすらない。その中で、ペトロワが先にミスを出し、自分のサービスでのポイントを落とした。シャラポワセットポイントになってから、ペトロワがいったんそれを追いついたものの、シャラポワが再度突き放した。
タイブレークでセットを落とし、ペトロワが少し気落ちしたように見えたところ、シャラポワがそれを逃さず第2セット最初のゲームでブレーク。そのリードを最後まで守って逃げ切った。最後のゲームはダブルフォルトでペトロワにブレークポイントを握られたけれども、その後コードボールが2回シャラポワに味方した。

(3) Amelie Mauresmo d. (9) Anastasia Myskina 63 64
ここまでネットに積極的に出てくるモーレズモは初めて見た。ストロークだけではなくネットプレーでもつけいる隙はそうそうなさそうだ。ミスキナは粘りでここまで勝ち上がり、復活の兆しが見えたものの、好調モーレズモ相手ではいかんせんサーブもショットも非力さが目立った。
この準々決勝は、BSで4試合すべてノーカット放送だが、放送順で3試合目のこの試合の途中でダウン(^^;

結局ここまできてみると驚くほど順当な組み合わせとなった。セレナがヴィーナスに変わっただけでトップシードが全員残っている。

ウィンブルドン第4,5日

2005-06-25 00:35:25 | テニス
第4日まで、ウィンブルドンは全く雨が降らなかった。この日ようやく現地で小雨があり今大会初めてカバー部隊が出動。その中断の合間に書き始める。

一応バレーボールのグランプリが始まっているけれども、依然としてウィンブルドンに最大集中。
# この日今夜9時過ぎに帰ってきたとき、一応延長を想定して録画を続けていたのを忘れて、Windows Media Playerを立ち上げてテニスを見てしまった。
とにかくまじめに見るとおもしろい。スーパープレーも楽しめるし、今大会は、展開ももつれにもつれる試合が多いような気がする。この日はひどく疲れており、早く横になるつもりだったけれども、逆に目が覚めてしまった。
これでバレーに戻るのもなかなか難しい。とにかく全セットラリーポイント制になって、劇的な展開が本当に減ってしまった。それも、まともなチームがそろっていればともかく、今回はほとんどのチームが二線級メンバーとわかっている。

さて本題スタート。

(2) Maria Sharapova d. Sesil Karatantcheva 60 61
カラタンシェバは最初のゲームは集中してスタートし、いきなりシャラポワのサーブをブレークする2度のチャンスをつかんだ。しかしそれが、かえってシャラポワの闘志に火をつけたようだった。逆にカラタンシェバは試合途中でペースをつかめなくなりミスを連発。あまりにもあっけない試合になってしまった。
第2セット第4ゲーム、ようやく1ゲームを奪ったときのカラタンの笑顔が可愛かった(^^;

(6) Elena Dementieva (RUS) d. Mashona Washington (USA) 75 61
とにかくエレーナは、誰が相手でも勝てる気がしない試合が続いていた。そしてこの試合はサーブ最速でも150km台と明らかにスローダウン。その代わりダブルフォルトは4本に減った。他の選手ならごくふつう(多くもなく少なくもない)の数字だろうが、エレーナの場合は「驚くほど少ない」になってしまう。
とはいえ、これまで以上に威力のないサーブだから、ブレークはかなり食っている。しかしエレーナがそれ以上に相手のサーブをブレークしまくって、予想以上にあっさりと勝ち。

(13) Elena Likhovtseva (RUS) d. (22) Silvia Farina Elia (ITA) 57 64 64
これもひっそりともつれた試合。ウィナーとエラーの本数が両者全く同じ、1stサーブの確率もほぼ同じ、いくら拮抗した試合であっても、ここまで数字がそろうのは見たことがない。
この対戦は先日の全仏の3回戦と全く同じ。第1セットをリホ姉が落としたときは、全仏でリホが勝ってここでファリーナが勝ったら逆だろう(ファリーナはクレーは得意)だと思ったけれども、リホが逆転でこの対戦連勝とした。

(5) Svetlana Kuznetsova (RUS) d. (27) Nicole Vaidisova (CZE) 75 67(5) 62
クズネツォワも2回戦に続いてもつれた試合となった。

そして、今大会女子最大の激戦になるであろう試合が、これである。
(9) Anastasia Myskina (RUS) d. (17) Jelena Jankovic (SCG) 60 57 10-8
第1セット、ヤンコビッチがミスを連発して6-0でミスキナが奪ったとき、あるいは第2セット第9ゲームにミスキナがマッチポイントを迎えたとき、このような試合になるとはいったい誰が想像できただろうか。ミスキナはその第9ゲームのブレークポイントすなわちマッチポイントを2回逃し、次の第10ゲームの自分のServe for the Matchでも、マッチポイントが1回ありながらブレークを許した。そしてこのセットも逆転で落とした。
筆者がリアルタイムスコアボードにつめたのは、その後第3セット第11ゲームになってからである。その11ゲームは何回かわからないくらいたくさんのブレークポイントがミスキナにあった。第13ゲームも3回のブレークポイントがミスキナに。しかし、一度もものにできなかった。
何度となくチャンスを逃した後の第15ゲーム、ミスキナがついにブレークする。そして16ゲームに40-30ミスキナマッチポイントを迎えた。ところがこれですら、その後3ポイントをヤンコビッチが連取し、ものにできない。
17ゲームをミスキナがまたもブレーク。しかし、18ゲームで30-40とまたもヤンコビッチにブレークポイントを握られる。そこでヤンコビッチにミスが出る。そしてミスキナがストレートにウィナーを決めてマッチポイント。今度こそとれる予感が何となくした。というのは、これまでは、ミスキナが常に先手をとりながら逆転を許すという形だった。今回は一度ピンチをしのいだ後のマッチポイントである。果たして、最後のポイントは、ミスキナのサーブをヤンコビッチがリターンできず決着した。

ウィンブルドン第3日

2005-06-23 03:53:08 | テニス
(9) Anastasia Myskina (RUS) d. Aiko Nakamura (JPN) 64 63
この日の地上波放送はミスキナと中村の試合。ミスキナは、まだまだ本来の力ではないものの、少しずつ調子を取り戻しているように見えた。中村も、第1セット後半からよい試合をして、ストローク戦では互角に近いように見えた。しかし、追い込まれたと思ったところからミスキナが何度か鋭いカウンターショットを決めて、その分勝ったという印象である。これがミスキナの真骨頂である。

(6) Elena Dementieva (RUS) d. Sabine Klaschka (GER) 26 63 86
とにかく心臓に悪くうんざりする試合だった。
エレーナは第1セットだけでお得意のダブルフォルト8本を乱発。サーブが全く入らないという感じだった。当然ながら、これでは誰が相手でも一方的に落とす。第2セットも先にブレークを許し、第3セットも途中2-4とリードを許した。エレーナはそれを逆転し、第10ゲームの自分のサービスゲームではマッチポイントまでこぎ着けた。それでありながら、結局このゲームをブレークされる。11ゲームをブレークし、次の12ゲームも、マッチポイントがありながらまたブレークバックされる。第13ゲームをさらにブレークして、14ゲームをようやく奪って試合を終わらせた。
結局この試合もダブルフォルトは17本、とにかくプロ選手と思えない。サーブの特訓をしているという噂もあるけれどもそれが全くよい方に向かっているとは思えない。本当に去年のヘタレサーブのほうがましである、芝のコートならスライスが滑るから超低速でもいやがる選手は多いだろう。

(5) Svetlana Kuznetsova (RUS) d. Sania Mirza (IND) 64 67(4) 64
「インドの星」侮りがたし!
ランクではもちろんクズネツォワがはるかに上だが、今年のドバイの大会でこの両者の対戦があり、ミルザが勝っている。容易にはいかないかもしれないと思われたこの対戦、予想以上にもつれた。
第1セットからいきなりミルザが先手をとる。クズネツォワはミルザのサービスゲームのたびに何度もブレークポイントを握りながら、それをなかなかものにできない。クズネツォワにとってはいらいらするような展開が続いたものの、終盤にミルザを突き放してセットを奪った。
第2セットもその勢いでクズネツォワが先行するかと思いきや、このセットは開始直後3ゲームをミルザに奪われる(2ブレークダウン)。クズネツォワは、第1セット序盤よりさらに大きいビハインドを背負う。これもセット終盤までに何とか追いついたものの、タイブレークで第2セットはミルザが奪う。
第3セットは前半からクズネツォワがリードして5-2とし、第8ゲームのServing for matchを迎えた。ここまでですでにかなり長い試合となっており、ようやく終わりが見えたかと思った。しかしまだまだ終わらなかった。このゲームはミルザにブレークを返され、第9ゲームもミルザキープで5-4、さらに第10ゲームもブレークポイントがミルザにあった。クズネツォワがそれをしのいでようやく決着をつけた。

ウィンブルドン第2日

2005-06-22 03:50:30 | テニス
(2) Maria Sharapova d. Nuria Llagostera Vives 62 62
シャラポワはやはり芝では安心感がある。全仏のスタートとは違い全く危なげない試合だった。
この日の地上波の放送ももちろんシャラポワだったけれども、痛恨の録画失敗である。

この日、とにかく驚いた大波乱は、もちろんこれである。
Eleni Daniilidou d. (7) Justine Henin-Hardenne 76(8) 26 75
エナンは、GSのうちウィンブルドンのタイトルだけを持っていない。しかしそれは、絶頂時のウィリアムス姉妹に常に行く手を阻まれたのであって、芝がそれほど苦手とは思えない。それだけに、ウィリアムス姉か妹との準々決勝までは進むだろうと思っていた。試合映像を見ることはできなかったので試合内容はわからないけれども、エナンは全仏優勝で気力を使い果たしていたのかもしれない。
この日は、セレナもHaynesという選手に67(12) 64 62という苦戦を強いられ、荒れた印象の一日となった。

今大会、日本人選手は本戦に6人出場(全員女子)だが、中村を除きすべて1回戦敗退。地上波しか見られない一般庶民にはきわめてフレンドリーな展開になっている。もちろん、日本人選手が勝つのが問題なのではなく、日本人選手の試合が最優先で他国の上位選手の対戦の放送は二の次という放送局のやり方に問題があるわけである。もっとも、今回は、浅越が1回戦に勝っていれば2回戦でキリレンコとの対戦となり、これが間違いなく放送に入ってきたはずだが、負けてしまったために見られなかった。