パンセ(みたいなものを目指して)

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「かいぎ」の漢字から、あれこれ思うこと

2024年01月04日 10時28分41秒 | あれこれ考えること

「かいぎ」と聞けば普通は「会議」の文字を想像する
文字変換候補もこの漢字が上位に出てくる
ところで最近知った「かいぎ」に「回議」文字を当てたものがある

馴染みのないものだったので、ネットで検索すると(日本国語大辞典)
主管者が議案を作成し、これを関係者に順次回して、意見を聞き、または承諾を求めること
と出ていた

デジタル大辞泉では
担当者が原案を作り、関係者の間に順次回して、意見を聞き、または承諾を求めること
とある

「回議書」はこのブログでも時々取りあげている「養鶏場の裁判」において行政が
不動産鑑定委託業者を随意契約として選定する時に「これで良いか」と回した文書
として登場する
そしてそれには沢山の印鑑が押されて、多くの人が承諾していることがわかるし
共通認識だったこともわかる

今回の裁判で目にしたもう一つの似たような言葉に「見積もり」と「参考見積もり」がある
「見積もり」は普段使われるそのもので、契約手続きに必要なもの
「参考見積もり」は、金額を把握するためだけの書類で、契約手続きとは関係ないもの
行政では予算措置をとらなければならないので、その為におおよその数字を
高めに設定されることが多いそうだ

今回の裁判ではっきりしたのは、行政は不動産鑑定業者から「見積もり」
は受け取っていないが「参考見積もり」は受け取っているとしている
ところがこの「参考見積もり」の金額の出し方がとても奇妙だ
(このブログでも度々取り上げているが)

そもそも不動産鑑定の委託料金は鑑定した結果に準じているので(そのような料金表がある)
それががわからないと委託料は出せないのだが、今回は不動産鑑定の数字に心理的影響を与えた
と思えるような、養鶏場からの売却希望価格を随意契約する業者に伝えている
(それが結果的に不動産鑑定結果が売却希望価格と似たような数字になっているものと想像できる)

行政は手続きとして、何ら違和感や問題意識はないかもしれないが
まるで答えを教えてしまっているような手続きはとても違和感を覚える
(これは度々取り上げているので、少しくどいかも)

今日は裁判ではなくて言葉についてがテーマなので、もう1つ記憶に残った言葉に
「受付」と「受理」がある
これも裁判の際に覚えた言葉で、普通行政訴訟をするときは
まずは自治体に住民監査請求をしなければならない

これこれの措置をしてほしいと書面にしたため監査員事務局に提出する
その時、受けとるのは「受付」
監査員事務局は受け取った書類を読んで様々なチェックする
その中には訂正が必要ない場合もあれば、必要とするものも出てくる場合がある
つまり書類として完璧なものとして(訂正箇所は訂正して)受け取ったときが「受理」

なぜ「受付」と「受理」の2つの似たような言葉があるのか
その必然性は自分には分からないが、興味深いのは住民監査請求の答えが出るのは
「受理」からではなく「受付」から一ヶ月以内と決まっていることだ

世の中にはいろんな言葉があるものだと実感するが
これらのややこしい言葉をきちんと理解しないと
上手くごまかされる可能性がありそうなのも気をつけねば、、、と思うこの頃








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