母方の祖父はメモ魔だった
メモの中身には母の(娘の)給与まで残されていた
ちゃんと残っていれば、当時(昭和20年代)の物価とか金銭感覚
の良い記録になっていただろうが残念ながら跡形もない
母は祖父の血を受け継いでメモ魔になっている
毎日家計簿をつけている(ついでもちょっとした出来事も)
ただし、一日の合計金額を計算していない
(わざわざ計算するのが面倒くさいとのこと)
祖父と違って祖母の方はのんびりした人で、せっかちな母は
家庭で行動的でない祖母を少し批判的に語ることがあった
でも、こちらのおばあちゃんも好きだった
本が好きで松本清張を読んでは「このきれいな女の人は犯人じゃない」
と独自の解釈を僕達に話しかけたこともあった
おばあちゃんと話しているとなんだか安心感があって
なんでも許してくれるみたいな気持ちになれた
不思議なことに母は祖母と同じことを繰り返すようになった
それは寝床でラジオを聞くこと
早朝になると祖母は毎日ラジオを聞いていた
嫁いだのでそのライフスタイルを知らない母だが
何故か祖母と全く同じことをしている
見て真似るのではなく、自然発生的に同じことをするのは
遺伝子のせいなのだろうか
父方の祖母は優しい人で大好きだった
自分は間違いなくおばあちゃん子だった
畑仕事が好きで、いちご、とうもろこし、里芋、じゃがいもを作って
季節ごとにそれらを食べさせてくれた
おばあちゃんが好きなのはキノコ採りだった
近所の仲間と早朝からワクワクしながら出かけて
夜はキノコ鍋を満喫した
今では滅多に見られないロウジを生姜と醤油をかけて食べるのが好きだった
おばあちゃんは好き嫌いのない人で、なんでも食べた
当時まだ珍しかったアボカドもカマンベールチーズも
「お前の美味しいというものは、本当に美味しい」
と言っていろんな食材にトライした
一見厳しかったみたいな父方の祖父も、子どもが大きくなって
会話ができるようになったころは、彼がスポンサーになってあみだクジをして
お菓子を買いに行くなんてことがあった(この話は兄弟が集まるといつもする)
ところで、自分はそうした遺伝子を少しは引き継いでいるのかもしれないと思う
今はスマホのアプリで家計簿をつけているし
本は結構好きだし、食べ物は好き嫌いがあまりない
子どもとお話するのも好きだし、、、
家計簿は今だけでなくずっと昔もつけていた
昔、ドイツをふらふら回った時の手帳が手元にあるが
1ページ毎にその日使った明細が書かれている
なんでこんなに毎日お菓子を食べていたのか?
と思うほどケーキとコーヒーの項目が目を引く
ということで、毒にも薬にもならないことを思い出した
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