パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

白馬岳の思い出

2022年09月19日 10時38分34秒 | 徒然なるままに

最近、山のYoutubeばかり見ている
お気に入りは安涼奈さんや、かほさんの登山チャンネル
飽きずに見られるのは、この二人の人間性がごく自然でおおらかに
感じられるからで、結局大事なのはキャラクターという事実に落ち着く

それにしても、行ける時に行っとかないと二度と行けないとつくづく思う
写真には撮っていないが、今でも記憶に残るすごい光景は
槍ヶ岳から観た笠ヶ岳方面のモルゲンロートと
西鎌尾根の泣きそうになってしまった静寂な光景

今は腰が痛くて行けなくなくなってしまったので
昔の写真を眺めては思い出に浸っている



写真は、お盆に登った白馬岳の有名な大雪渓だ
借り物のアイゼンでゆっくりゆっくり登る
大雪渓の登山はサッと過ぎていく冷たい風が心地よい

この年の二週間ほど前の上高地から涸沢、そして北穂から奥穂への縦走は
登山を始めた頃で、早く歩いたりゆっくり歩いたりして
追い抜いたり追い抜かれたりして、死にそうに苦しかった
その時覚えたのが、焦らずにゆっくりゆっくり同じペースで歩くことで
白馬はその反省が生きて、信じられないくらい苦労しなかった
(どんな山も一旦はしんどいと思う時があるが)
2週間前の登山に身体が慣れていたせいもあるかもしれない

この白馬登山の記憶は、別の大きな事件とセットになっている
夜行にのるために家を出る時、テレビでは飛行機の墜落のニュースをやっていた
例の日航ジャンボ墜落だ
親戚に飛行機を頻繁に使う人がいて、心配になって電話をかけて安全を確かめたのだった

電車が早朝、白馬駅に着く頃、電車の中では「飛行機の搭乗者の中に坂本九さんがいた」
と話す声が聞こえた

そして白馬の小屋についた時は、奇跡的に数人助かった人がいたとのニュースが
人々の口からザワザワと伝わってきた
白馬の思い出は、どうしてもこの山以外の記憶が一緒になっている

でも山の記憶も全然ないわけはない

頂上から見えたのは、佐渡とかイカ釣り船の明かりで
新潟はこんなに近いのか!と、地図を見ればわかることを実感したのだった

山は良いなあ、、
自分は田舎育ちだし、海沿いではないので原風景は圧倒的に山だ
中学校から自転車で帰る時は、正面に本宮山をみていたので
どうしてもなだらかな三角錐の山が好きになる(常念岳とか)

もう一度登って観たい光景は、蝶ヶ岳から眺める槍穂高連邦のゴツい景色
ビールを飲みながら、ぼーっと何時間も座っていられそうな気がする


 


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