思い込みで判断していることは多そうだ
今、江戸時代の教育について本を読んでいるが(昨日とりあえず読に終えたが)
江戸時代はそんなに男尊女卑ではないかもしれないと思うようになった
(江戸時代は男社会と思っていた)
藩校とか寺子屋の教える立場の人間は、思いのほか女性も多いことが
巻末の資料にはあった
それなりの力のある人は重用される当たり前の世界だったかもしれない
徳川吉宗は実力があるが石数の低い人間も積極的に活用したようだ
給与も役職の期間中は高い条件で働くことができた
つまりは実践的なことを優先すれば、必然的にそうならざるをえないようだ
これだけフレキシブルな社会だったとするなら
幕府側から実践的な憲法構想(選挙とか、男女差がないような)が出てくるのは
そんなに特別なことではなかったのかもしれないと思った
(「江戸の憲法構想」とか「赤松小三郎もう一つの明治維新」にかかれているような)
どうやら長屋で暮らしているような庶民は夫婦共稼ぎらしく
男どもは女の人の尻に敷かれて、愚痴を言いながら生活していた人も多かったようだ
(NHKの「お江戸でござる」でそんな話があったような記憶)
そしてそれはなんとなくそうだろうな!とイメージできる
確かに200年以上同じ体制が続くと、どこかまずい点が出てくる
それは日本限らずどこでもそうだろう
だから江戸時代を良きものだったと安易に肯定できるものではないが
それでも、それなりに必死になって考えて実践していた人たちがいたことは
社会はこうして成り立っていたのだと少しホッとする
江戸時代の寺子屋とか教育の場所は、なかなか面白い
そこでは今でいう遠足のようなものもあったし
勉強をサボりたい人間がいて、そこへ行ったフリをして
文字を書いた紙を濡らして(ちゃんと勉強したと)親に見せ
誤魔化しをした者もいたらしい
こうした姿は如何にもありそうでとてもリアリティがある
つまりはいつの時代も同じような人間は存在するということだ
話は変わるがこうした例として、以前天平時代の歴史の本を読んだ時、
印象に残っていたのは天皇が仏教の経典を何巻も書き写す命令を下した時
部下とか官僚(?)がそれをすることになったのだが
中には面倒くさいと思ったり、字が下手で書きたくないと思った人は
今でいうアウトソージングに依頼したらしいというエピソードで
これもありそうな話として、そのことだけは覚えている
歴史は、すごいなあ(すごい人がいる)と思うこともあれば
人間はみんな同じだな、、と思うこともある
すごい人になれないので、しょうもない欠点の多い人に
シンパシイーを感じてしまうこの頃
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