パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

読書について

2024年04月13日 09時22分40秒 | 

ハリー・ポッターの作者J・Kローリングさんは、地下鉄で自身の作品を読んでいる人を見て
作品が売れていることよりも、ゲームに夢中になっている人が少なくなったことに
喜びを感じたそうだ
ある程度慣れると読書はそれなりの楽しみを得ることができる
だが読書は自家発電の様で、自らが働きかけて単なる文字の羅列から
想像力を駆使しないと何もやって来ない
親切に映像もストーリーもゲームや映画のようにやってこない
ゲームは受動的だが読書は能動的作業を要する

世の中には読書好きな人がいる
どこでも、好きな時間に楽しむことができるので究極のオンデマンドが可能で
便利この上ないが、最近は書店や図書館を利用する人が減っているそうだ
読書するより別のことで時間を費やす人がいたり、電子書籍で紙の本を購入しなくて済んだり
そもそも自家発電のような作業自体が面倒と感じる人も多いようだ

味の素のCMに「人間は食べたものからできている」というのがあった
多分、「人間は読んだものからできている」も言えるのではないか
確かに読書の記憶は断片的であったり、すぐに忘れられてしまうものかもしれない
だが、それでも何かが人生の経験のように残ると思う
それは実感として確信していることだ

先日、読書について面白いものを見つけた
「読書して付箋をつけることが多いが(ここまで読むと自分と同じだと思ったが)
 結局本を最後まで読まなければならない(このオチで笑ってしまった)」
そしてもう一つ
「読書することによって、自分は何も知らなかったと感じることができる」
これもまさに実感することだ

書店に行くと本当にいろんなジャンルの本が並び
「人はなんといろんなことを考えるのだろう」と呆れてしまうが
同時に、自分には知らないことが無限にあると情けなく思うこともある

人が覗いても見たいものの一つは、他人の本棚だそうだ
確かに、少なくとも自分はそうだ
本棚に並んだ本でその人の性格とか傾向は分かる気がする
だからこそ、数年前の市長選の公開討論会では候補者たちに
「今読んでいる本とおすすめの3冊を挙げてください」
との答えを聞きたかったが、それは別の問いがなされることになって実現しなかった

ということで、記憶力の低下を嘆きつつ
まだ本を読む気持ちが失せてないことにホッとしている
(この時間つぶしはお金がかからず良いものだ)

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