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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

十数年後の本棚

2014年04月19日 21時25分33秒 | 
市の図書館の貸出期間は2週間
気張って数冊借りても全部読み終えるわけには行かず
一旦返して継続して借りるパターンが続いている

それでも、この連続ばかりでは面白く無いので
あれこれと本棚を物色するのだが
先日はたまたま三島由紀夫に関する本を読んだものだから
「金閣寺」でも読んでみようかと探したところ見当たらない
作家のま行に三島由紀夫が見当たらない
もちろん別コーナーの全集の欄にも見当たらない

もしかして、彼らもそうなのか
と気になる作家たちを探してみた
「辻邦生」なかった 辻井喬はあったが
「福永武彦」なかった
「北杜夫」わずかにどくとるマンボウシリーズが2.3冊
「加賀乙彦」なかった
これらはメジャーではない作家たちなのか

しかし、この現象はどうやら図書館だけではない
街の書店でも同じような傾向がある
流石に三島由紀夫がないということはなかったが
辻邦生はかわいそうなくらいスペースがない
自分としてはちょっと信じられない扱い
あれだけ自分の中では重要な作家がこんな扱いとは、、

この状況は自分の感性が鈍いかのような
評価をされているようで少しばかりがっかりするものだ

しかし悪いことばかりではない
大好きなヘッセはトーマス・マンよりは大きなスペースを確保している
これはヘッセを読む人が多いであろうことを示していて
あの読書体験を多くの人がするのかと思うと
少しホッとする

哲学コーナーも自分の好みのベルクソンは少なく
どうも波長の合わないニーチェが多くのスペースを占めている

結局は売れる売れないに関わってくるものだろうが
売れるものは本質的な面だけでなく
どこかエンタメ的な要素のあるものでないと
ダメなのかもしれない

つまり芥川賞よりは直木賞のほうが
長生きする可能性があるかも知れない
ということ

これはポール・マッカートニーの音楽のほうが
スティーブ・ライヒや武満徹の音楽より
何十年後に残っているかもしれないということに
通じるかもしれない

やっぱり、本や音楽はどこか楽しくないといけない
もっとも何が楽しいかと考えると
また話はややこしくなるけれど
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