パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

負けた人の人間性(応援したくなる渡辺明さん)

2023年06月02日 09時16分59秒 | 徒然なるままに

今日は新聞の一面、昨日は号外まで出た藤井聡太さんの名人位獲得
これで将棋界の8大タイトルのうち7つを手にした
愛知県人としては誇らしいが(瀬戸市の人はもっとだろうが)
こうした天才の活躍をリアルタイムで見られるのは幸せなことだ
(ただし将棋の中身ではなく現象面だけだが)

同時代に生きる人間としてメッシの全盛期を見ることのできたのも
若い時にビートルズの活動をリアルタイムで感じられたのは
後世の人よりもラッキーかも知れない
(未来にもとんでもない才能の持ち主が現れるかもしれないが)

ところで、渡辺明さんは損な役回りだ
保持していたタイトルは全部藤井聡太さんに奪われている
藤井聡太さんが登場するまでは最強とされていたのが
今は全く引き立て役しか演じられていない

強いものが勝つのが勝負の世界だが、この極端に偏った結果は
少し同情してしまう

自分は勝った人より負けた人、どこか運のない人が気になる性格で
大津皇子、土方歳三、小栗忠順、村山たかなどの味わった苦悩が
気になってしかたない

将棋の渡辺明さんはツイッターを利用していて今回の名人位失冠について
以下のようなツイートをしている

今回もこのような結果になったのは残念というか、実力不足が
情けないというか、、、(特に第4局、第5局)
△46角〜△66角は全く読めてなかったし、
こういう複雑な局面での正答率が本局もそうだけどシリーズ全体
というか、2020年以降、この3年の戦いでの差となりました。
無冠になったことについては、いざこの時を迎えてみると
一言では言い表せません。
でも、今までもこの3年間も今日まで前向きに取り組んではきました。
無冠になったことで将棋への向き合い方が変わる訳では
ないんですが、このタイミングで一度、お礼を言わせてください。
長い間、タイトル保持者として充実した時間を過ごすことができたのは
将棋ファンのみなさまのおかげです。
ありがとうございました。

言いたいこと、悔やむこと、自己嫌悪の陥りそうなことを
すべて受け入れた上でのこの短い挨拶に人間性が感じられて、
少し心が動いてしまう

渡辺さんは自分を大山・中原・羽生から藤井聡太さんへ続く橋渡し
みたいな役割の人間だと発言したのを何処かで見た気がするが
この真面目な人柄を見ると、今度はリベンジする姿を見たいとも思う

現実を認めるのは想像以上につらいこと思われる
だが、そこからしか物事は始まっていかない


渡辺さんは奥さんが漫画家でYoutubeでとても面白いエピソードが紹介されている
ここでも、いい人だな、、と感じさせられるので
いつか彼の努力が報われることを願ってしまう

【ボイコミ】渡辺明VS.藤井聡太!渡辺くんが見た藤井くんの強さの秘密は?『将棋の渡辺くん』その②


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