パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

色彩感覚

2011年01月17日 19時26分49秒 | Weblog
10年くらい前、上野の東京文化会館に行った時
その座席の色に少し驚きを覚えた
天下の首都東京、その文化の中心地でもある
この会場の座席の色がこの色彩だとは、、、

自分にとっては色が濃過ぎて垢抜けない感じに思えて仕方なかった
人それぞれで、単に自分好みでなかった
そう言ってしまえばそれまでだが
この事を思い出したのは、昨日までの旅行でも似た感じを覚えたからだ

東北新幹線の車体カラーと座席のカラー
残念ながら自分の個人的な好みの色彩では無かった
白とピンクと紺の組み合わせの車体
赤系を主体の座席のぼってりとした感じ
それは東京文化会館で感じた気持ちとよく似ていた

何かしっくり来ないなあ~

話は変わって、先日の旅行、函館まで行くのに仙台で乗り換えたのだが
自分の指定席まで行くのに乗車扉を遠い方を選んでしまって
大半の人の座っている通路を通る事になったのだが
そこに座っている人たちの発する感じ、着ているものの色彩は
またもや違和感とまでは行かないけれど
何か違う!という感情を禁じえなかった

ところが電車が新青森駅に着いて、列車がスーパー白鳥になった途端
車体もグリーンのシンプルな色使い
そして座席の色も垢抜けている、
いいぞ、これならしっくりくる
だが、いったいこの違いはなんだ!

そこで、いろいろ考えてみた
人格、好み、美しいと感じる感情をを作り上げる要素は
いつも目にしている自然、原風景ではなかろうかと

東北の方たちが、自然に共感を持てる色彩は
自分の住んでいる東海地方とは違うのは当たり前ではなかろうかと
彼らは厳しい自然の中で、しかし自然の中に抱かれて生活している
そこで普段目にする色彩は彼らの好みを左右するようになる
だから、東北の人たちは今度は東海道新幹線の座席の色や車体カラーを
素直に共感できないかもしれない
(お上品に収まって何か足りないみたいな?)

だが東北新幹線から東海道新幹線に乗り換えたとき
ホッとした(シックリした)感情は自然と湧き上がった
やっぱり、こっちの方がいいや!

結局自分は東海地方の人間で、
穏やかな気候、何の脅威も無い豊かな自然、そうしたものに囲まれているから
おっとりとした色彩を美しいと感じてしまうのではないか

そう言う自分でも、京都の色彩感覚と比べると
美的にはどうやっても追い付けないなあ~
と感じる事が多々ある
必ずしも京都がいいという訳ではないが
やっぱり違う!

九州には最近行った事が無いが
あの地区の新幹線やその座席の色彩はどんなんだろう?
きっとその地区地区の好みが反映されているに違いない

こう考えると日本はまだまだ結構広くて
いろいろありそうだ
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