パンセ(みたいなものを目指して)

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総意と違う結果(またもやバタバタ)

2020年06月13日 15時46分35秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

どうやら会議には、何かを決める会議と何も決めないものがあり
何かを決める会議は、その意思決定の過程を後世の人が理解しうるように
会議録を残すものとしていて、これが大半の会議則の前提のようだ
微妙なのは何かを決めなくても、実質的に後の決定に大きな影響を
与えているものの扱いだが、基本的には何も決めていないので
会議録は残さなくても問題はないとされる

これは国会のやりとりで、コロナ対策専門会議の議事録についての
質疑が行われた時にようやく自分が理解したこと

何か決めない会議というものを、最近見聞きしたした
新城市議会の「全員協議会」がそれだ
そこでは最近、結構な時間をかけて一つのことが話し合われた
それは新城市議会からの東三河広域連合へ送り出す議員の選出についてだ
東三河広域連合には新城市には割当で3人が行くことになっている
普段なら総務消防、経済建設、厚生文教委員会の委員長が
慣例で行くことになっていたのだが、今年送り出す議員については
そのうちの二人の委員長に問題ありとの声が上がった

その問題とは、二人に政務活動費の使い方に疑わしい点があり
住民監査請求のあと、行政訴訟まで行われることになった
この行政訴訟はあと少しで結審というところで、
実質的な被告の議員6人が急遽、訴訟対象となっている宿泊費の
返還を行ったので、訴訟自体は争うものがなくなり
形式的には原告の訴訟の取り下げという形になった

他の自治体の広域連合議員が新城市の訴訟の詳しい内容を
知っているかどうかはわからないが、常識的なこととして
このような少しばかり恥ずかしい議員は、今回は市議会の
代表として送り出すのはやめることにしたほうが良い
との声が上がったのだ

このようなことが議員の素の人格が見える「全員協議会」で
長々と話された
繰り返しが多い議論だったが、最終的には総意として
今期は新城市に輪番として回ってくる議長職は辞退すると
広域連合に伝えるものとした

だが「全員協議会」という会議自体は「何かを決める会議」に相当しない(らしい)
なので、会議録は残らないし、あとでどういう内容だったのかも確認できない
全員協議会の内容を知っているのは、議員さんとそこにいた傍聴者だけとなる

こうなると、一連の流れを知っている人(傍聴者)と知らない人には
大きな情報格差が生まれてしまう
この情報格差が更に出てしまう事態が発生した

全員協議会の総意(今回の議長職の辞退)が形として実現されれば良いのだが
先日行われた全員協議会では、その総意は実現されなかったことが明らかになった

広域連合の臨時会が行われる前に、新城市議会の議長と議会事務局は一緒に出かけ
広域連合に先の全員協議会の総意としての「議長職の辞退」を伝えた
すると困ったのは広域連合で、新城市の議会内のゴタゴタで今までの慣例が
崩されてしまうのはかなわん(他の自治体にも影響するし)ということになった
そこで広域連合は「全員協議会」でこのことを議論することになった
だが、今度は全員協議会はこの問題を「議会運営委員会」に付託した
そこで議会運営委員会が開かれ、このことについて討論が行われた

問題はこの「議会運営委員会」のメンバーで、
このなかには行政訴訟の対象人物としての二人の人物が入っていた
その二人とは以前の副議長として中西議員、
新しい議会運営委員会のメンバーとして竹下議員だ
(広域連合の議員としてふさわしくないとされた)当事者が
当事者の問題を話すことになるので、
果たして真っ当な話し合いができたか疑わしく思えてしまうが
とにかく、そこでは「新城のことは新城のなかで解決するように」
との結論にいたった

この結論は常識的かもしれない
そもそも新城市議会の議員間の問題で、広域連合の場で議論すること自体がふさわしくなく
新城市のなかで解決すべき、、としたのは、当然かもしれない

ところが、そこですんなりいかないのが現在の新城市議会の奇妙なところ
広域連合は、輪番となっている議長にはそのまま新城市の議員がなってほしい
誰にするかは3人のうちで決めてほしい、、
と下駄を預けたが
今回の場合は裁判沙汰の該当人物になっておらず、問題のない小野田市議が
今回は各種事情を鑑み、私が立候補する、、と声を上げたが
同時に中西市議が立候補し、竹下議員が彼を推薦としたので
結局のところ2対1の多数決で、中西議員が新城市が選出した議長職該当者
ということになった

これは長い時間をかけた全員協議会の総意とは明らかに違う
だから、一部の議員からは不満の声が出るし、それに対して対抗策も出てくる
ところが、大半の人はこうした議会内の出来事を知らないし
確かめようにも議事録はないので
ただ単にゴタゴタしているという印象だけが残ることになる
そしてこのことを伝え問題視する市民団体の行動を
いつもの奇妙な行動とみる(可能性がある)

常々思うが、時間のある人は議事録の残らない素の人間性のでる
全員協議会へは出かけたほうが良いと思う
本当はいちいち監視しなくても、ちゃんとやっててくれればいいのだが


コメント
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