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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ペレさんのこと(日本戦で覚えていること)

2022年12月31日 09時09分31秒 | サッカー

ペレさんが亡くなった
サッカーの神様と言われる人で、印象的なのは白黒の録画の
ワールドカップのスウェーデン戦の得点
(有名な得点シーンなので録画を見ただけだが)
ゴール近くで受けたボールを浮かし相手をかわしシュートを決めた
まるで漫画のようなプレイで、セレッソ時代の柿谷が
シーズンベストゴールを受賞したゴールみたいだが
もう少し優雅できれいだ
この時ペレは10代だった
若い時の発想力の凄さをまざまざと感じると同時に
それを実現する技術の高さにも驚きを覚えた

ペレさんは来日して日本のチームと戦ったことがある
その時、印象に残っているのは2つのプレイ
彼はコートの中央近くにいてゴールに向かって走っている
左サイドの味方から来たパスを受けドリブルをすると思った瞬間
彼は触らずスルーした
思わずハッとした
そしてこの瞬間を見れただけで、この試合を見た価値があったような気がした

そしてゴールシーン
相手と競り合いながら縦に走っている彼は
少し浮いたボールを頭で自分の有利な位置に持ち込んでシュートを決めた

観衆やテレビを見ている人が期待した得点を
あっさりと果たしてしまうのは
得点が入りにくいサッカーというゲームにおいては
特異な才能なのだろうと思う

今年はサッカー界の変化の年だったかもしれない
メッシが最後のワールドカップで優勝し
クリスティアーノ・ロナウドも選手生命の終わりに来ている
ベンゼマもアザールも、、次の時代のスターに席がとって変わられるようだ

爆発力のあるエムバペはこのあと、どんな活躍をするか
日本の三苫は順調に成長するか  などなど
興味は未来に向かっている

それにしても、日本はストライカーを育ててほしい
センターでどんと構えるならレヴァンドフスキみたいな選手か
ポジショニングで勝負するならインザーギみたいな選手を
4年の間で育てられるというか、発見できるだろうか
(やはり関心は日本のことになってしまう)

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ワールドカップ、PK戦の思い出

2022年12月21日 09時29分25秒 | サッカー

またまたサッカーの話
フランスはPK戦に弱いかもしれない
記憶に残っているフランスのPK戦は、自分がドイツを応援する
きっかけとなった試合で、ワールドカップスペイン大会での準決勝

フランスはプラティニ、ティガナ、ジレス等の優雅な中盤で
パスワークが素晴らしくシャンパンサッカーと名付けられていた
一方ドイツは質実剛健の感じで日本で知られている選手としては
リトバルスキーがいた

そのリトバルスキーが先制点を奪ったが、プラティニの得点で追いつく
試合は90分では勝負がつかず延長戦に!
ここでフランスが2点を奪う
サッカーのように点が入らないゲームはこれで勝負ありと思ったが
その後のドイツの粘りがすごかった
あまり格好のよくないオーバーヘッドと執念のシュートで同点に
この試合をリアルタイムで見ていた自分は本当に興奮した

決着はPK戦となった
ドイツの最初のキッカーはシュテーリケでゴールから外してしまう
その責任を感じた彼は肩を落として嗚咽する
それを近寄って慰めるドイツの選手
もつれた試合はフランスの選手もPK決められず
最後はドイツの勝利となった

ドイツはすごい
精神的にタフなドイツ、これ以後ドイツを応援するようになった
この大会はイタリアとドイツで決勝戦となったが
準決勝で力を使い果たしたドイツが
大会の得点王ロッシ等の得点で負けることとなった

ドイツはマラドーナとの決勝戦でも一度は2点差に追いつく
またいつの大会か忘れたがユーゴスラビアとの戦いでも
先行された3点(だったと思う)にも追いついた
ドイツに勝つのには苦労する、、
それが世界のサッカー界の認識だった

そのドイツに日本が逆転で勝ったのは一つの実績・歴史として大きく
日本のサッカー界の大きな自信となると思う
(と同時にドイツもメンタル強靭さが無くなってきているのかもしれない)

ワールドカップのPK戦でもう一つ覚えているのが
イタリア大会のアルゼンチン対ユーゴスラビア
ユーゴスラビアは監督がオシムさん、キャプテンがストイコヴィッチ
点取り屋としてサビチェビッチがいた
この試合はマラドーナ対ストイコヴィッチのエース同士の戦いと
試合としての勝負が見どころ
ところがユーゴスラビアは退場者を出してしまう
一人少ないユーゴはストイコヴィッチの信じられない頑張りで
幾度も得点のチャンスを生み出す
だが最後が決められず、ついにPK戦になった

このPK戦でストイコヴィッチは外してしまう
120分で獅子奮迅のプレイを展開し続けたストイコヴィッチが
どういう運命のいたずらか、、外してしまった
結局、PK戦にしぶといアルゼンチンが勝ち残った
(アルゼンチンはPK戦に強い)

負けず嫌いのストイコヴィッチは、個人的なパフォーマンスとして
マラドーナとの戦いでは「自分のほうが勝った」と口にした
それは負け惜しみではなくその通りだと納得した

そのストイコヴィッチが名古屋グランパスに来ることとなった時は
本当に驚いたし、彼の全盛期のプレイを見ることができたのは幸せだった

スペイン大会のドイツ対フランス
イタリア大会のアルゼンチン対ユーゴスラビアの試合は
名勝負として時々放送されることがあるが、
次に再放送されることがあったなら見逃さないように、、、





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守りの免除を日本人は許せるか?

2022年12月20日 09時15分38秒 | サッカー

ワールドカップ決勝戦の前半、グリーズマンとエムバペが機能しなかったのは
大いに気になる点で、戦術好きの人たちには口をっ酸っぱくして語りたいところだろう
その答えとしてアルゼンチンの選手の配置が挙げられている
グーリーズマンの側にディマリアをおいて、彼のドリブル力・キープ力が生きたために
グリーズマンは彼本来の力を発揮するよりは守りに力を注がねばならなくなった

エムバペもアルゼンチンの攻撃が自分のいるサイドではなく反対側だったので
ボールも滅多に来ず、活躍のしようもなかった
これは日本対ドイツ戦の久保の立場と似ている
あの時の久保がよくなかったと言うよりは久保のサイドにボールは来なかった
ドイツは大きな展開で日本の右サイドを上手く使った
PKとなる時もそこに侵入されていた
だから森保監督は後半はどのように対処するか見どころだった

戦術とか選手の選択とか配置は監督の判断だが、その監督の指向性は
現実優先というものの国民性を反映しているように思える
決勝戦の解説で当たり前のようにでてきた言葉が
「メッシは守りをしない、エムバペは守りをしない」だった
彼らの秀でた力は攻撃のときに使ってもらうためだ
両チームともそれは了解の上で戦っていた

ところが日本はそのようにできるか?
日本人は守りをしない攻撃陣を許容できるか
今回のFWの前田大然は点を取るための選手ではなく
守備のきっかけをつくる、いわばDF用の選手だった様に思う
ひたむきに走り回る
これはゴン中山の影響が今も生きていると思われる
少し前では岡崎も走り回った
そして南野もやはり走り回るタイプだ
(それは所属チームで使ってもらうために自分をアピールする手段でもあったが)

日本はそろそろ特別な能力のある人は、その能力を活かすべく使い方をすべきだと思う
そのためには超えるべき壁がいくつもある
そしてそれは従来言われていたことが本当なのか?
と疑うところから始まるかもしれない

攻撃も守りも「数的有利」という概念が日本人は好きだ
一人ひとりの力が対戦相手と比べて劣る日本人は
みんなで守ってみんなで攻める方法しかない
と無条件で信じ切っている
ところが厳しいリーグで戦っている選手たちは、
徐々に必ずしもそうではないと実感するようになる
(それは個の力のアップという言葉で表される)

少ない人数で守れるならそれに越したことはない
これは普段は茶の間に受ける発言をする松木安太郎氏が
サッカー関係者と真面目に話したときに出た言葉で
監督経験者として実感したことのように思われる

このように当たり前のこととして定まっていることに
疑いの目を向けるのは必要だと思う
守りも日本はボールを奪取することをもっと磨いたほうが良い
これも松木さんの実感で、イタリアとかスペインの試合を見ると
そしてアルゼンチンの戦いを見ると、本当にそう思う

確かに無駄にボール奪取にトライするとかわされて
相手に有利な状況を作ってしまう
自分の経験でも、高校時代ドリブルが大好きな先輩に対峙したとき
ボールを取ろうとすると上手く行かないので
まずは動きを止めさせることを選んだし、それが知恵として蓄積された

でもこればっかりでは進歩しない
やはり取れる時は取るという技術なり手段を身に着けたほうが良い
これは少ない人数で攻撃から守ることに通じる

今回のワールドカップで勝ち残ったのは傑出したFWのいるところ
アルゼンチンもフランスも、ポルトガルも守りを免除されたような
特別な選手がいる

野球で言えばエースで4番みたいな選手が
大谷みたいに立派な人間でなくても
ちょいと変人でもその力ゆえに認めるということは大事だと思う

世界的に点取り屋は変人が多いらしい
(それは仕方ない傾向かもしれない)
真面目な選手を優秀なFWに育てるよりは
変わり者の優秀な力を持ったFWを、普通の人間に教育するほうが
効率が良いとの考えもあるようだ
(普通の人間性になったらスーパーな力は発揮されるかは疑問だが)

ということで、サッカーの世界でも多様性を認めるとか
前提を疑うということが大事だな、、ということ

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アルゼンチン、優勝!(予想は外れたが)

2022年12月19日 09時49分51秒 | サッカー

ワールドカップ決勝戦、アルゼンチン対フランス
戦う前はフランスのほうが少し有利だと思っていた
守りもフィジカル的に優れた選手が多く
ブロックを組めばアルゼンチンは攻めきれないと思っていた

ところがサッカーは相手あってのこと、見事に予想は外れた
外れたのは結果だけでなく、試合展開の方だ
前半はフランスのシュートがゼロ
要注意人物になると予想したグリーズマン、ジルーは
少しも良いところがなかった
(だから早いうちに選手交代があった)

それだけアルゼンチンの試合の入り方は良かったと言える
一対一の競い合う場面でもたくましさとか気持ちが溢れて
試合は2−0のまま終わるかもしれないとさえ思った

一般的に2−0は危険な点数で、日本も手痛い記憶があるが
後半になってもそんな危険な感じはしなかった、、
フランスがドイツなら、もう少しひたひたと押し寄せる
迫力みたいなものがあるが、フランスは、、、

そんなことを思っているといきなりPKになった
アルゼンチンの一点目がPKだったから、試合全体の流れはこれで帳尻が合う
エムバペは取れない位置に強く蹴り込んだ
その1分後、メッシから奪ったボールがフランス選手に渡って
ふんわりとエムバペのもとに、これをダイレクトボレーで同点に

たった数分の間に試合展開はわからなくなった
ここで面白かったのはベンチに退いたディ・マリアの表情だ
自身のゴールで勝ちを確信した彼は、喜びで泣きそうな表情をしていた
ところがあっという間の同点で、一気に顔の表情は不安が表に

2−0の試合は危険で、追いついたほうがイケイケになるので逆転になることが多い
これを逆転されない様にするのはなかなか難しい
だがアルゼンチンはここからがしぶとかった
試合の流れを変えるべく仕切り直しをしてゲームにあたった
リアルタイムで見ていた時はフランスは逆転はできないだろうと想像した

これから先どんな結末が待っているか、、と誰しもが思うが
マラドーナの大会の決勝戦も同じような状況になったことを思い出した
あの時もアルゼンチンがドイツに対し2−0でリードした
ところがしぶといドイツが2点追いつく
その後、マラドーナのパスから決勝点が生まれアルゼンチンが勝利したが
この試合もそのようなことになるのではと頭に浮かんだ

そして実際のところ、アルゼンチンがメッシのゴールで3−2となった
歴史は繰り返す、、これで終わりと思ったが、それで終わらなかった
この試合は白熱したゲーム展開というよりは、勝ち負けの振り子が
神様もまるで悩んでいるかの様にあっちに振れたりこっちに振れたりした
アルゼンチンの選手のハンドでPKはその現れだ

結局PK戦に
キーパーは当たってるという感覚はアルゼンチンの方にあった
(終了直前のセーブが素晴らかった)
フランスのキーパーは、メッシのPKでも不安そうな表情が見えた気がした

メッシはすごいな!と改めて実感したのがあのPKだった
先行のエムバペが届かないところに強くキックしたあと
メッシはすべての流れを分断するような、
あるいは流れをアルゼンチンに引き寄せるようなゆるいキックをした
(流れを変える時は時々こういうキックが現れる)

フランスの2番目のPKキッカーはプレッシャーを感じているのが表情に見られた
プロの世界はミスしたほうが負ける
結局のところ、アルゼンチンは4人全員が成功
フランスは2人が失敗となった

アルゼンチンの4人目のキッカーはハンドをしてしまった選手で
彼が勝負を決める役割となったのは、サッカーの神様の粋な図らいのように思えた

ということで決勝は延長、引き分けののち、PK戦でアルゼンチンの勝利となった
勝負は時の運というものの、やはり勝つべきチームが勝ってほしい
この試合の勝利に値するのはアルゼンチンの方だったように思う

それにしても選手とか対戦国の人たちは、感情の振幅が大きすぎて
疲れた試合だったと思われる
一喜一憂したワールドカップはこれで終了
メッシはご褒美をもらえたようだ


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地獄と天国

2022年12月18日 11時30分03秒 | サッカー

ワールドカップ3位決定戦
クロアチア対モロッコはリアルタイムで見なかった
現時点ではハイライトを見ただけだ
早い時点でクロアチアにゴールが生まれ
すぐさまモロッコが追いつくといった忙しい試合になった

この得点した人物が興味深い
クロアチアのフェイスガードしたグバルディオルで
彼は先のアルゼンチン戦でメッシに手玉に取られて
3点目のアシストを許してしまった
その録画は何度でも世界中に見られて残念な役回りだった

試合後は凹んだと思われるが、この試合で一気にその地獄の体験を
天国の体験に変えることができた
いままで頑張ったご褒美はクロアチアの先取点取いう形で現れた

そういうことってあるな、、
その反対に頑張った人に残酷な運命が与えられることも多いが
このいう報われた感じの運は単純に良かったな、、と思う

クロアチアの得点のあと時間をおかずにすぐに同点となったが
この得点はセンターバックのダリ
クロアチアもセンターバックの選手が得点しており
こうした偶然が続くのも面白い

クロアチアはしぶといが、今大会で割と気に行ったのはモロッコだ
戦う姿勢と縦に行くスピードがあって技術もしっかりしている
モロッコというものの現実はヨーロッパ生まれの選手が多く
5大リーグで既に経験豊富な選手が多いようだ
(ハキミが気に入った)

3位決定戦はサッカーを楽しみという雰囲気がある
緊迫感というよりまつりの最後を楽しむような
だが勝った方は賞金が多いので、そんな悠長なことは思っていないかもしれない

ワールドカップも残すところあと一試合
クロアチアのキーパーはきっと欧州のビッグクラブに移籍するだろう
フェイスガードの彼は、、、さてどうかな
(本当に天国の経験ができるか?)

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ワールドカップは残り2試合

2022年12月15日 09時31分41秒 | サッカー

ワールドカップ・カタール大会の決勝はアルゼンチン対フランスになった
FIFAランキング3位と4位の戦いで、波乱不気味の今大会も
ようやく強いところが勝つという当たり前の結果に落ち着きそうだ

モロッコ対フランスは、いっぱいいっぱいで勝ち残ってきたモロッコが
余裕をもって戦えてきたフランスに経験の差を見せつけられた感じだ

試合開始後5分の失点は、モロッコのゲームプランを狂わせた
サッカーにおける先取点はものすごい重みがある
初めて準決勝の場にたったモロッコはいつもと違って
点を取りに行かなくてはならない
いつもと違ってポゼッション率はモロッコが高くなった

モロッコは推進力もあって繋ぎも想像以上にうまくて強いチームだが
基本的には相手のブロックを崩して得点するチームではない
肝心なシュートを撃てる場所にその人がいない
だから良いところまで行ってもあと少しが足りない
こうして見ると、サッカーにおけるCF(センターフォワード)とか
ストライカーの存在は極めて大きいと実感する

「勝てないが負けない」戦術的なサッカーは
なんとか実現できる様に日本を含め世界中がなってきている
だが勝つサッカーのためにはプラスアルファの力が必要だ
フランスにはジルーとエムバペという点取り屋がいて
モロッコには高さのすごい選手がいたが
コンスタントに得点できるまでの選手ではなかった
この差が結局は大きかった

もう一つの準決勝のアルゼンチンにはメッシという点取り屋がいた
「違いを生み出す選手」とサッカー界では言われるが
そういう選手の存在は、システマティックになっている
現代のサッカーにおいては、貴重な存在だ

ところで、フランスのMVPはこの試合も先のイングランド戦も
個人的にはグリーズマンだったと思う
非情に賢くて上手くて冷静で一点目のきっかけを作ったし
チームのリズムを作っていた

アルゼンチンは一見地味なこの選手を調子に乗せてはダメだろう

戦いの相性はフランスのほうがアルゼンチンに対応できそうな気がする
懐の深いブロックをアルゼンチンが崩せるか、、が勝負だと思うが
それはメッシ次第のような気がする
わかっているから彼を抑える手を尽くすか
わかっていてもやられるか、、、
そこのところが勝負の分かれ目

盛り上がったワールドカップも残すところは
3位決定戦と決勝の2試合
徐々に世界中に力の差がなくなってきつつある

日本は瞬間湯沸かし器の様にスターづくりに盛り上がるより
長期的な視野を持って強化に努めてほしい
つまりは一人でシュートまで持っていけるストライカーの養成か
それにふさわしい人材の発掘をしてほしい





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メッシ

2022年12月14日 09時17分01秒 | サッカー

早朝、準決勝のアルゼンチン対クロアチアを見た
メッシ、モドリッチの両キャプテンも今回が最後のワールドカップ
どちらにサッカーの神様はご褒美を与えたり、微笑むのか
勝負はやってみないとわからない、、
試合前のペナント交換のとき、メッシとモドリッチが並んだが
ふたりとも大差ない体格をしている
この体格で世界に通じるプレイができることに日本人も希望を持つだろう

試合は思いのほかクロアチアが攻めてきた
体の強さと懐を生かしたプレーで、アルゼンチンの鋭いボール奪取をかわしていた
いつもは守りから入る印象だったが、いろんなパターンの試合運びができるのは
試合巧者そのものだ

アルゼンチンの1点目は縦のパスを抜け出した選手を
エリア内でキーパーが倒してイエローカードとPKとなった
(キーパーの飛び出しは仕方ない判断)
残酷なのはよくあるパターンで、今まで活躍してきた選手のキーパーが
失点のきっかけを作ってしまったこと
今まではPKを阻止してきたキーパーだが
今日の流れは今までのようには行かないと予想した
キッカーは当然のようにメッシ
彼は右上のキーパーが届かないところ力強く蹴り込んだ
ケインが2回目に外した様に、ゴールの上を狙うのは勇気がいることだ
このPKがネイマールのように相手の裏を取るようなキックだったら
試合の流れはアルゼンチンに傾かなかった気がする
あの強気のキックはクロアチアを力づくでねじ伏せる効果があった思う

サッカーではこぼれたボールは前への推進力のある方に落ち着く
アルゼンチンの2点目はその典型で
一人でドリブルで運んだアルバレスのもとに一旦離れたボールは
戻ってきてそれをシュートして得点
試合的にはこれで決まりの感じ
クロアチアがしぶとくても2点をもぎ取るのは難しいと思われた

それにしてもメッシ
3点目のボールキープから縦に抜いて中央の選手に正確な折返し
アルバレスは難なく決めて勝負あり

メッシは走る距離は多くない
そのかわりここぞという時は別格のプレイをする
ボールは取られないから、後ろで守りの手伝いをしたときも結構効いていた

メッシは簡単に得点するから、どうすればあの様に得点が続けられるか
不思議で仕方ない

話は飛ぶが、日本代表の前田大然はポジションはFWだが
要求されたのは得点というより前目の守り(プレス)
今回は現実的にこれが行われたが、もうこういう試合はやって欲しくない

ということで一つの山はアルゼンチンが進出
それしても、メッシ、この試合はすごかった


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見える景色が違う(FWとDF)

2022年12月12日 09時21分58秒 | サッカー

サッカーではFWはいくら失敗しても
一回のチャンスで得点すればヒーローになれる
サッカー自体が得点が入りにくいゲームだから
その中で得点をすることができるのは
特殊な才能の選手と言えるかもしれない
(シュートミスを連発しても次に入ればいいと
 平気でいられるメンタリティが必要かも)

一方守る側はそれと反対で一回のミスが命とりになる
それまでミスはなかったのに、その瞬間だけ上手くいかなかったら
戦犯として批判される

彼らは見える景色が違う
後ろのポジションは前でどのようなことが起きているかを見ている
そして次にどのようなことが起きるかを予想し対応する

少年サッカーに携わっていた時、DFの選手たちを前のポジションにトライさせたことがある
すると彼らは「何をしていいかわからない!」と口を揃えてこぼした
前に広大なスペースが有っても、いつも何かが起きている世界になれている人は
何も起きていない世界で自ら事を起こすのはとても難しく感じるのだ

今度は反対に前目の選手を後ろに使うとどうなるか
子どものサッカーのレベルでは、彼らはボールのある方に動きすぎてしまう
自分が守るべき場所よりもボールに近づきたい、触りたい、、
つまりは個人の性格によって適切なポジションは決まる

これらは少年サッカーの初期の段階のことだが
なかなか本質的なことのように思えてしまう
広大なスペースを自分で失敗を恐れず切り開いていく性格の選手
起きていることを分析的にみて対処方法を考えうる人
どちらかといえば、日本は性格的に後者が多いように思う

だがことサッカーに関しては、前者のちょっと変人の要素のある人物を
上手く育てていくことが必要な気もする

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勝ち残ったのはフランス

2022年12月11日 09時19分54秒 | サッカー

ワールドカップも残りは準決勝、決勝、3位決定戦の4試合
強いところが勝ち残ったとは言えない真剣勝負は不思議だ
生き残ったのはクロアチア、アルゼンチン、モロッコ、フランス
夜中に見たのはフランス対イングランドだった

いい試合だった
アルゼンチン対オランダのように荒れることなく
ファウルも少なく質の高い戦いが展開された
パスの正確さ、ゴールに飛ぶシュート、ドリブルの迫力
それらは普段選手たちが高いレベルで戦っていることの証明だ

質の高いレベルの試合は緊迫しているからこそ生まれる
素晴らしいシュートが見られた
フランスの一点目のミドルシュートは見事の一言
数時間前の試合でモロッコがポルトガルに一点差で勝ったばかりなので
この日の流れはこれで決まりかと、それじゃつまらないと思いつつも
見続けていたら、今度はPKのチャンスがイングランドに

今回はPKが主役のような大会だ
蹴るのはイングランドのキャプテンのケイン
キーパーはプレミアリーグで一緒に戦っている同僚の選手
やりにくいと想像されるが、彼は読まれても届かない右上に思い切り蹴り込んだ
この度胸には感動を覚える
サッカー選手は一般の人よりキック力が数段強いので
思い切り蹴るとゴールの上に行ってしまう怖さを感じるものだ
だが、一点リードされた状態で得た二回目のPKはそれをやってしまった
イングランドはキャプテンに任せるしかないし、それでだめなら仕方ない
と思うことはできただろう

フランスの2点目のジルーのシュートは素晴らしかった
その前に放ったシュートも良かったので、ジルーはノッてきていたのかもしれない
だが試合自体はイングランドのほうが優勢に進めていた印象だった
シュート本数も多いし、思いの外イングランド選手はうまかったし
イングランドはクロスボールに勇気を持って飛びこむイメージだったが
そんなことはなく、ひつと一つのプレーの質が高く
取れるべく方法で得点しており、今大会で大量得点している理由もわかる気がした

つまりはイングランドが勝っても良い試合だった
だが勝ったのはフランス
フランスで効いていたのはグリーズマンだったと自分は思う
クロアチアのモドリッチの様に気が利いたプレーが多く
フランス全体のリズムを作っていたような気がする
だからイングランドは後半彼とどう対処するのかが興味深かった

フランスは勝ち残ったが前回ほどの強さはない気がする
次の対戦相手はモロッコ
快進撃を続けるモロッコだが、、それが続けられるか?

かつて優勝したことがあるチームと無いチーム
それは大相撲で優勝したことのある力士とない力士の違いのようだ
つまりはモロッコは平幕の力士で、あれよあれよと勝ち残っている感じ
ここから未知の戦いに実力を発揮し続けられるか

もう一つの山のクロアチアとアルゼンチンは大関が残っている感じ
どちらも勝ちにこだわる現実的なチームで、お互いPK戦にも強い
メッシもモドリッチも今回のワールドカップで最後だろうから
運を掴みたいだろう

今回で最後なのはメッシ、モドリッチ、クリスティアーノ・ロナウド
それからネイマール(?)
少しづつ時代が動いている

稀有な選手が有終の美を飾るか、それとも残酷なくらい時代の移り変わりを明らかにするか
気まぐれな、そして時間が経てばそれも必然だったと思わせる運命を司るサッカーの神様は
どんな結末を用意しているのだろう

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キャプテンとPKキッカー

2022年12月10日 16時44分23秒 | サッカー

今振り返ると今大会のPKはおかしな偶然が続いている
負けたチームはキャプテンのPKが阻止されている
PKにトライするのは責任上キャプテンの役目なのかもしれないが
日本の吉田、スペインのブスケツ、オランダのヴァンダイクがそうで
可愛そうなくらい今までの努力が報われない残酷な結果だ

そして彼らは守りを主にするポジションの選手で
ゴールを決めるのが本職ではない
だからシュートはうまくない、、との思いもないではないが
後ろ目の選手はFWの選手よりも冷静なタイプが多く
PK戦のような非常事態には対処できそうなイメージがある

もちろん成功したチームのキャプテンもいる
クロアチアのモドリッチ、アルゼンチンのメッシ
メッシは一番最初のキッカーだった
ネイマールはもう少しあとのキッカーだったが
その役目を果たすことなく勝負がついた

ブラジルは最初のキッカーにネイマールだったらどうだったろう
ネイマールは当たりに当たっているGKを交わしてゴールしているだけに
流れ全体を引き寄せられたのではないか、、と思ったりする

それにしても、アルゼンチンもクロアチアも
少しくらいコースが読まれて弾かれても勢いでゴールに入るようなキックだった
そこに確かな技術と強い精神力を感じたわけだが、このあたりも学びたいところだ

今日のフランス対イングランド、モロッコ対ポルトガルは
PKはで決まりるようなことのないことを望みたい

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