パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ワールドカップは残り2試合

2022年12月15日 09時31分41秒 | サッカー

ワールドカップ・カタール大会の決勝はアルゼンチン対フランスになった
FIFAランキング3位と4位の戦いで、波乱不気味の今大会も
ようやく強いところが勝つという当たり前の結果に落ち着きそうだ

モロッコ対フランスは、いっぱいいっぱいで勝ち残ってきたモロッコが
余裕をもって戦えてきたフランスに経験の差を見せつけられた感じだ

試合開始後5分の失点は、モロッコのゲームプランを狂わせた
サッカーにおける先取点はものすごい重みがある
初めて準決勝の場にたったモロッコはいつもと違って
点を取りに行かなくてはならない
いつもと違ってポゼッション率はモロッコが高くなった

モロッコは推進力もあって繋ぎも想像以上にうまくて強いチームだが
基本的には相手のブロックを崩して得点するチームではない
肝心なシュートを撃てる場所にその人がいない
だから良いところまで行ってもあと少しが足りない
こうして見ると、サッカーにおけるCF(センターフォワード)とか
ストライカーの存在は極めて大きいと実感する

「勝てないが負けない」戦術的なサッカーは
なんとか実現できる様に日本を含め世界中がなってきている
だが勝つサッカーのためにはプラスアルファの力が必要だ
フランスにはジルーとエムバペという点取り屋がいて
モロッコには高さのすごい選手がいたが
コンスタントに得点できるまでの選手ではなかった
この差が結局は大きかった

もう一つの準決勝のアルゼンチンにはメッシという点取り屋がいた
「違いを生み出す選手」とサッカー界では言われるが
そういう選手の存在は、システマティックになっている
現代のサッカーにおいては、貴重な存在だ

ところで、フランスのMVPはこの試合も先のイングランド戦も
個人的にはグリーズマンだったと思う
非情に賢くて上手くて冷静で一点目のきっかけを作ったし
チームのリズムを作っていた

アルゼンチンは一見地味なこの選手を調子に乗せてはダメだろう

戦いの相性はフランスのほうがアルゼンチンに対応できそうな気がする
懐の深いブロックをアルゼンチンが崩せるか、、が勝負だと思うが
それはメッシ次第のような気がする
わかっているから彼を抑える手を尽くすか
わかっていてもやられるか、、、
そこのところが勝負の分かれ目

盛り上がったワールドカップも残すところは
3位決定戦と決勝の2試合
徐々に世界中に力の差がなくなってきつつある

日本は瞬間湯沸かし器の様にスターづくりに盛り上がるより
長期的な視野を持って強化に努めてほしい
つまりは一人でシュートまで持っていけるストライカーの養成か
それにふさわしい人材の発掘をしてほしい






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