風レンズというアイデアがある。
風車に枠を取り付けることによって風下に負圧をつくり、より多くの風を流そうとするものだ。
コロンブスの卵だが、かなり効果的らしい。
このような物理学のちょっとした応用によって、劇的に効率がアップすることがある。
3倍近くも発電量が増えるのだから、使わない手はない。
別に難しい事を言っているわけではない。
無駄にしているエネルギーを有効に使うだけで、3倍近くのエネルギーが取り出せることを実証しているのだ。
そういう意味で、再生可能なエネルギーには発展できる未来があるのだろう。
自然界には、分散したエネルギーを集約する、自然のエネルギーレンズが数多くある。
蒸発した雨水を集めて電気を作る水力発電もそうだ。
びわ湖の環流もそうだ。
太陽のエネルギーが風や熱によってびわ湖に加えられ、大きな渦が出来る。
温暖化が進むと、上層の厚さが薄くなるので、ますます環流の速度は速くなる。
これからエネルギーが取り出せないかと、いま思考実験を行っている。
使っていない自然のエネルギーレンズをもっと積極的に利用したらどうだろう。
それが知恵だと思う。