バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

キリストの食卓 06 カナの婚礼 02 あなたもその宴席にいるのです 

2024-02-21 04:00:00 | キリストの食卓
ヨハネによる福音書
2:1 三日目に、ガリラヤのカナで婚礼があって、イエスの母がそこにいた。

 2:2 イエスも、その弟子たちも婚礼に招かれた。

 2:3 ぶどう酒が足りなくなったので、母がイエスに、

「ぶどう酒がなくなりました」と言った。

 2:4 イエスは母に言われた。

「婦人よ、わたしとどんなかかわりがあるのです。

わたしの時はまだ来ていません。」

 2:5 しかし、母は召し使いたちに、「この人が何か言いつけたら、

そのとおりにしてください」と言った。

 2:6 そこには、ユダヤ人が清めに用いる石の水がめが六つ置いてあった。

いずれも二ないし三メトレテス入りのものである。

 2:7 イエスが、「水がめに水をいっぱい入れなさい」と言われると、

召し使いたちは、かめの縁まで水を満たした。

 2:8 イエスは、「さあ、それをくんで宴会の世話役のところへ持って行きなさい」

と言われた。召し使いたちは運んで行った。

 2:9 世話役はぶどう酒に変わった水の味見をした。

このぶどう酒がどこから来たのか、水をくんだ召し使いたちは知っていたが、

世話役は知らなかったので、花婿を呼んで、

 2:10 言った。「だれでも初めに良いぶどう酒を出し、

酔いがまわったころに劣ったものを出すものですが、

あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました。」

 2:11 イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、

その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。

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カナについては先回、ウィキの記事にありましたように

ナザレの北北東6km~14kmぐらいのところにあった小さな農村で、

しかも貧しい人たちが100人ぐらい住んでいたようです。

そこで村あげての結婚式の祝いがあり、貧しい農民たちでありましたが、

みんなで集まって料理をし、女たちは、花嫁のための衣服も繕い、

結婚式のための飾り付け、パンを焼いたり、

忙しくしながら祝いの日を迎えたのです。

その村あげての行事にイエスは同席していましたが、

母マリアはその宴席を取り仕切っておられたようです。

とにかくお金もなく、貧しい村人たちの手造りの料理で宴会は、

一日中、行われたのですが、当時のユダヤの結婚式もそうですが、

日本の農村でも戦後の高度経済成長が始まるまでは、

結婚式場ではするのではなく、家で結婚式と宴会が行われ、

延々と宴会は続くという光景でした。

どの地域でも結婚式はめでたいとことだと延々と続くものだったのです。

このような素朴な人たちは歴史に名を残すこともなく、

取り立て特別なこともない名もなき人たちに囲まれて

イエスはその宴席に座り、みんなと一緒にパンを食べ、

ブドウ酒を飲み、会話をなさっておられました。

ここには教育も受けた人もおらず、鋤をとって畑を耕す男たちも、

粗末な服を着て子供を育てる女たちの様々な苦労や

楽しみの会話を共に聞いておられるイエスのお姿です。

そしてその宴会の席に私たちが参加している自分を置いてみましょう。

太陽が燦々と輝き、その日差しのこもれびが木々の間からそそがれ、

にぎやかなイスラエル独自の(詩編を歌う)音楽などを聴き、ダンスをし、

結婚式のご馳走の素晴しい料理の臭い、賑やかな会話をイエスや母マリア、

そして同席した弟子たち共に宴会の席にあなたも身を置いてみましょう。

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