太った中年

日本男児たるもの

シラス

2008-02-23 | weblog

魚に弱いと書いて鰯(いわし)となる。その稚魚がシラス。塩茹でして天日干ししたものがシラス干し。すぐれたカルシウム源でそのまま美味しく食べられるから常備したい食材。地元、丸半堀江商店のシラス干しは高い品質だからいつもジャスコで買う。

朝ご飯でシラスおろしは焼き魚の薬味としても使えるから、副采として欠かせない。また、大根に含まれるジアスターゼは消化を助ける。大根おろしは時間の経過とともに酸化して栄養素が失われる。大根をおろしたら少しの醤油で手早く食べたい。シラスおろしは大根おろしにシラスをかけるだけだから、細かいレシピは省く。いいだろ。

おお、できた

今回はこれで終わらない。このブログに度々登場する料理研究家、丸元氏の最高傑作レシピ「ジャコ飯」を作る。ジャコ飯といってもジャコ・パストリアスのご飯ではない。ちりめんじゃこ(=シラス干し)の炊き込みご飯、これは感動的な味だ。

用意する具は、1人分 シラス干し(米と同量以上) どんこ(肉厚の乾燥椎茸)1つ

ジャコ飯は、先行して一晩前から米を炊く水より多めの水にどんこを入れて椎茸ダシを作っておく。この戻し汁に米とシラス干しを一緒に入れて適時間につけてから炊く。

戻した椎茸は石づきを取り細かく刻み、少し余った椎茸ダシ汁に入れて酒、醤油(適量)でサッと煮しめる。シラス干し入りご飯が炊き上がったら、それに入れて混ぜる。

この炊き込みご飯は、椎茸のダシ汁とシラス干しの薄い塩味が驚くほどの相性で、塩は一切いらない。シラス干しは好みで多く入れたほうがいい。

おお、できた

丸元氏は立野信之氏の随筆に「ジャコご飯のにぎり飯ほどうまいものはない」とあり、早速作ってみたら、「これぞ、にぎり飯の王様だ」とある著書に記している。余程旨いのか、それを読んだだけで食べたくなり、作ってみた。なるほど、ジャコ飯は冷めても軋む歯応えがあって格別に美味しい、最高の気分だ。