太った中年

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ガイア

2008-02-07 | weblog

ガイア理論(ガイアりろん)とは、地球と生物が相互に関係し合い環境を作り上げていることを、ある種の「巨大な生命体」と見なす仮説である。ガイア仮説ともいう。

NASAに勤務していた大気学者であり、化学者でもあるジェームズ・ラブロックによって1960年代に仮説が提唱された。ラブロックは始めこの理論を「自己統制システム」と命名したが、後に作家のウイリアム・ゴールディングの提案によりギリシア神話の女神「ガイア」にちなんだ名前へ変更した。

当初は主に気候を中心とした、生物と環境の相互作用についての理論であり、何らかの「恒常性」が認められる、とした理論であった。賛同者を徐々に得て、シンポジウムも開かれ、批判によって理論が鍛えられ緻密化するとともに、さらに多くの賛同者を得て、この理論にかなう多くの具体的・科学的な事例も集まり、豊穣な理論体系となった。

(以上、ガイア理論をウィキペディアより引用)

レイと起業家のジルカ・リサビ(後のGAIAM創立者 GAIAMとは「ガイア」と「アイ・アム」の合成造語との事)が協力して開発したマーケティングコンセプトが“LOHAS”である。

(以上、前エントリーより引用)

ガイア理論について日本では「地球生命圏 ガイアの科学」(1984’工作舎)によって紹介された。70'年代、松岡正剛率いる工作舎は過激な前衛雑誌「遊」でガイア仮説をはじめとする当時の異端科学を「ニューエイジ・サイエンス」(現在、ニュー・サイエンスと呼称)として紹介していた、懐かしい。

さて、ジェイムス・ラブロックが提唱するガイア仮説は、地球を岩石と土壌でできた不活性な球体でなく、惑星とそこに住む生物が相互に依存し、自ら適応し調節する超有機的生物として捉えるという理論。これは環境保護運動の大きな追い風になった。しかし、ガイア仮説には暗喩としてもうひとつの仮説をほのめかす。

もし、地球が生命体ならば、増殖し過ぎた人類とはあたかもその身に巣食うガン細胞のようなものだ。ガンは自身から生まれ出で、やがて自身を死に至らしめる、と。

ガイアの問いかけにあなたはどう答えるか

ジェイムス・ラブロックはある科学誌のインタビューで「今の環境問題は所詮人間が人間自身の文明を破壊する程度の問題であり、地球という惑星の存続にはなんら脅威を与えない。よって、地球を守ろうなどとエコロジスト達が叫んでいるのは大きな誤りであり人間の力の過信である。ここまできたら人類が絶滅しかけるのは逃れようがないことだ」と主張している。ガイア仮説の暗喩は哲学的な問題を抱え、広めて「ニューエイジ・サイエンス」の背景には東洋哲学がある。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。地球の人類もまたかくの如し」

こんなところか