太った中年

日本男児たるもの

元禄時代以前

2008-02-11 | weblog

マクガハン・レポートには「穀類を主食として豆類、野菜、海藻、それに小魚や貝類を少量添える、元禄時代以前の日本の食事=和食こそ、人類の理想食である。」とされている。では、なぜ「元禄時代以前」なのか。

17世紀後半から18世紀はじめ、五代将軍徳川綱吉の元禄時代、幕藩体制は安定し、経済が豊かになった。そして、この時代に精米技術が発達して富裕層を中心に精米された白米を食べる習慣が普及した。

ところが、精米することで、胚芽に含まれるビタミン、酵素、ミネラル、食物繊維などの貴重な栄養素が失われる。特にビタミンB1の欠乏は「脚気」になり、江戸時代の末期には江戸の庶民まで白米を食べる習慣が普及して多くの脚気患者が発症した。これは「江戸患い」と呼ばれている。

玄米を主食にして小魚と野菜を添えただけの簡単で質素な栄養バランスの良い日本の伝統的な食事をマクガハン・レポートは”人類の理想食”と定義した。現代に比べはるかに食材の少ない元禄時代以前の食事を今日から始めることは困難だ。日本の現在は、過剰な食環境であり、情報レベルで氾濫、錯綜している。まずは正しい食事の知見を得ることから始めなければならない。

このブログはオプティマルな食事の実践をエントリーしながら管理人自身の食生活を管理する目的で始めたものだが、遅れている。原因は「米」だ。いきなり精製していない玄米食は無理なので、いろいろ調べて、新しい精米技術の金芽米を暫く使っていたが、今年になって購入先のジャスコから姿を消した。製造元の会社が取引銀行から訴訟されたことが原因なのだろうか、引き続いてネット通販で購入する気にはなれなかった。米のことは改めエントリー、実に困難だ。