長崎です。
裾花中学校3年生は,4月13日から15日まで,2泊3日で修学旅行に行って参りました。
今週天気が崩れた3日間にピッタリ当たってしまい,雨続きだったのが残念でしたが,印象とすると見学場所での雨の記憶はあまりなく,行程も全て予定通り,この時期とすると混雑することもあまりなく,よい旅行になったのではないかと思っています。
1日目は奈良。
2日目は京都では班別行動。
3日目は京都でクラス別行動,という日程でした。
さて,関西での修学旅行では,美術科とすると生徒には仏像をしっかりと見せたいところ。
初めて仏像に触れる生徒も多いわけですから,歴史云々よりも,造形のおもしろさや美しさに注目してほしいです。
1日目の奈良は,法隆寺,興福寺の国宝館,東大寺,というコースです。
以下,私の勝手な見解と生徒の感想を交えながら…。
法隆寺では,百済観音像が,女子には人気でした。
手足の長い8等身。
漫画やアニメに出てきそうな,S字立ちのすばらしいプロポーションに,「かっこいい!背高~い!」の声。
実際は,右手から下がっている布が体全体のラインをS字に見えるように作られているのですが。
3年生がこれから取り組む切り絵の題材でも,百済観音像は人気があるのですが,なかなか思ったような作品にならないのが難しいところ。
お顔がハッキリしないのが原因かもしれません。
興福寺のメインはやっぱり阿修羅像。
ですが,私としては天燈鬼 龍燈鬼をもっと見てほしかった!
展示では,力強い金剛力士像にはさまれて,いまいち目立っていませんでしたが,その筋肉の付き方,バランスのいいポーズ,普段は踏みつけられている邪鬼をモチーフにしているところもおもしろい。
写真集などを見ると,本当はおしりがとてもかわいいのです!
展示されている状態では,後ろからは見えませんが…。
国宝や重要文化財がずらりとならぶ,興福寺の国宝館。
ここに展示されている仏像を作った作者は,職人というよりは,やっぱりアーティストだと思うのです。
お寺やその時代の権力者の要請で,言われるままに制作した像かもしれません。
ですが,そこに自分なりの工夫や解釈を織り交ぜ,作りたいものを作りあげようと懸命に打ち込んだ,その姿を感じるのです。
特に,この天燈鬼 龍燈鬼には,それを強く感じます。
ちなみに作者は,運慶の3男,康弁だと言われていますね。
阿修羅を含めた8部衆は,男子には人気がありました。
1体1体表情が違って個性的で,武器を持っていたり,決めポーズがかっこよかったりと,人気があるのもわかる気がします。
12神将や四天王もかっこよさでは負けてないですよね!
「○○戦隊○○○レンジャー」みたいな,そんなかっこよさから,仏像の魅力に触れていくのも有りかもしれないです!
裾花中学校3年生は,4月13日から15日まで,2泊3日で修学旅行に行って参りました。
今週天気が崩れた3日間にピッタリ当たってしまい,雨続きだったのが残念でしたが,印象とすると見学場所での雨の記憶はあまりなく,行程も全て予定通り,この時期とすると混雑することもあまりなく,よい旅行になったのではないかと思っています。
1日目は奈良。
2日目は京都では班別行動。
3日目は京都でクラス別行動,という日程でした。
さて,関西での修学旅行では,美術科とすると生徒には仏像をしっかりと見せたいところ。
初めて仏像に触れる生徒も多いわけですから,歴史云々よりも,造形のおもしろさや美しさに注目してほしいです。
1日目の奈良は,法隆寺,興福寺の国宝館,東大寺,というコースです。
以下,私の勝手な見解と生徒の感想を交えながら…。
法隆寺では,百済観音像が,女子には人気でした。
手足の長い8等身。
漫画やアニメに出てきそうな,S字立ちのすばらしいプロポーションに,「かっこいい!背高~い!」の声。
実際は,右手から下がっている布が体全体のラインをS字に見えるように作られているのですが。
3年生がこれから取り組む切り絵の題材でも,百済観音像は人気があるのですが,なかなか思ったような作品にならないのが難しいところ。
お顔がハッキリしないのが原因かもしれません。
興福寺のメインはやっぱり阿修羅像。
ですが,私としては天燈鬼 龍燈鬼をもっと見てほしかった!
展示では,力強い金剛力士像にはさまれて,いまいち目立っていませんでしたが,その筋肉の付き方,バランスのいいポーズ,普段は踏みつけられている邪鬼をモチーフにしているところもおもしろい。
写真集などを見ると,本当はおしりがとてもかわいいのです!
展示されている状態では,後ろからは見えませんが…。
国宝や重要文化財がずらりとならぶ,興福寺の国宝館。
ここに展示されている仏像を作った作者は,職人というよりは,やっぱりアーティストだと思うのです。
お寺やその時代の権力者の要請で,言われるままに制作した像かもしれません。
ですが,そこに自分なりの工夫や解釈を織り交ぜ,作りたいものを作りあげようと懸命に打ち込んだ,その姿を感じるのです。
特に,この天燈鬼 龍燈鬼には,それを強く感じます。
ちなみに作者は,運慶の3男,康弁だと言われていますね。
阿修羅を含めた8部衆は,男子には人気がありました。
1体1体表情が違って個性的で,武器を持っていたり,決めポーズがかっこよかったりと,人気があるのもわかる気がします。
12神将や四天王もかっこよさでは負けてないですよね!
「○○戦隊○○○レンジャー」みたいな,そんなかっこよさから,仏像の魅力に触れていくのも有りかもしれないです!