美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

線のゆくえは? 木版画の入門に

2014年07月22日 23時07分36秒 | 過去の題材
長崎です。

今はあまり版画はやらないのでしょうか?

以前は,児童生徒の美術展でも“版画部門”として一般的な絵とは別に審査も行っていたくらい,長野県ではどの地域でも盛んに行われていましたが…。

う~ん,準備が大変だから。
というのが敬遠する一番の理由なのでしょうか…。

でも版画には魅力がいっぱい詰まっています。
ぜひもう一度,見直してほしい題材の一つです。

今日は,4年生の木版画の入門用の題材。

「線のゆくえは?」

彫刻刀を使う木版画の入門というと,一版多色版画が一般的です。
それもいいですが,こちらの方が子どもたちにとって,版画のおもしろさを感じやすいと思っていますがどうでしょう。


以前紹介した「しまうま パンダ」に通じるものがありますが,線だけで画面を構成。
色インクを使って,グラデーションを作って刷ります。

紙をめくったときの「うわぁぁ!すご~い!」という子どもたちの歓声が聞こえてきますよね。


『線ってどんなものがある?』と子どもたちに聞くと…。

「直線」「曲がった線」「なみなみの線」「ぎざぎざ」「カクカク」「ぐるぐる」「めちゃくちゃ」「てんてんの線」「太い線」などなど。

そんないろいろな線を黒板いっぱいに描きます。
するといつの間にか,下絵が完成!
そんな導入です。


作品は,いろいろなパターンで複数刷ります。
これは,しっぱいしちゃた別の子の作品をもらって,上に黒インクで重ねて刷った作品(笑)。

刷り方によって作品の印象もガラッと変わるので,それぞれの子どもたちと相談しながら
進めていくのがいいと思います。

版画,楽しいですよ~(^_^)/~


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